はじめに
就活を始める際には自己分析から行っていきましょう。
自己分析の中でも多くの人がつまづくのが、自分の長所/強みを見つけることです。
あなたも「自分に長所/強みなんてないよ…」「短所しか思いつかない」などと悩んでいるかもしれませんね。
そこでこの記事では、自分の長所/強みを見つける方法を紹介していきます。
長所/強みを一覧で50個も紹介しますので、あなたの長所/強みもきっと見つかるでしょう。
自分の長所/強みがわからない方はぜひ参考にしてみてくださいね。
なお、自己分析のやり方ややる意味についてよくわからないと感じる方は、先に以下の記事を読んでみてください。
【就活における自己分析の目的とは】なぜ就活の1番始めに自己分析をするべきのか?始める時期や自己分析のメリットまで解説!
目次
自分の長所/強みが見つからない3つの原因
自分の長所/強みが見つからない場合には、以下3つの状態に陥っていないかどうかをチェックしてみてください。
- ネガティブな性格でマイナスな側面ばかりを見てしまう
- 人に言えるほどの長所ではないと思ってしまう
- 自分ひとりでなんとかしようとしている
①ネガティブな性格でマイナスな側面ばかりを見てしまう
マイナスな側面ばかりを強調してみてしまうようなネガティブな性格の場合、自分の長所/強みを見つけるのが難しいでしょう。
現実よりも悪く自分のことを見てしまうからです。
自分のことを「ネガティブな性格だ」と感じるのであれば、自分で考えているよりも現実はよいのだと意識してみましょう。
また、短所と長所は表裏一体の関係をもっています。
どのように表現するかで短所になるか長所になるのかが決まるのです。
ネガティブな性格であれば、自分の短所はよくわかるでしょう。
短所を逆さまにして長所としてアピールできないか考えてみてください。
②人に言えるほどの長所ではないと思ってしまう
上には上がいるものですので「人に言えるほどではないしな…」と感じることもあるでしょう。
実際、飛び抜けて優れた長所/強みをもっている人はほんのひと握りです。
「これなら絶対1番になれる!」などと強く思えないことでも、長所としてアピールしても問題ありません。
「1番じゃないけど、これなら少し自信がある」ぐらいのものがないか探してみましょう。
③自分ひとりでなんとかしようとしている
自分ひとりでは視野が狭くなってしまい、自分自身を客観的に見つめるのが難しいです。
上の図のように、あなたが思うあなた自身と周囲が思うあなた自身は異なります。
自分では気づかないあなたの側面を他の人から指摘してもらえば、より自分への理解が深まるでしょう。
「自己分析は自分でやらなければ」などと考えず、周囲に協力してもらえるよう声かけしてみてください。
自分の長所/強みを見つける3つの方法
自分の長所/強みを見つけるための考え方がわかったところで、具体的な3つの方法を紹介していきます。
すべて実践することでより多く長所/強みを見つけられるでしょう。
取り組みやすそうだと感じるものから実践してみてくださいね。
- 自分の過去を振り返ってみる
- 他の人に聞いてみる
- 短所から逆算する
①自分の過去を振り返ってみる
なんとなく長所/強みを考えるのではなく、過去の自分を振り返りながら探してみましょう。
以下について過去の体験を思い返してみてください。
- あまり苦労せずにできたこと
- 他の人に褒められたこと
- やっていて楽しいこと
- 他の人と比べて得意なこと
- 習慣になっていること
長所/強みは自分にとっては当たり前すぎて見つけにくいものです。
記憶を振り返りながら注意深く考えてみましょう。
自分だけで考えるのが難しいと感じる場合には、診断ツールの利用がおすすめです。
ツールの質問に答えていくだけで、あなたの長所/強みがわかりますよ。
自己分析に使える無料おすすめツールについては以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
【無料ですぐにできる自己分析ツールアプリ5選!】ツールの効果的な使い方と注意点とは?分析後に行うアクションプランまで解説
②他の人に聞いてみる
自分だけでなく他の人の力を借りてみましょう。
すでに紹介したように、自分では気づいていない側面を周囲の人が知っているからです。
自己分析を周囲の人に手伝ってもらうことを他己分析と呼ぶので、覚えておいてくださいね。
他の人に聞く場合には、親・友人・先輩・後輩・先生など間柄の異なる複数の人から聞いてみましょう。
さまざまな人から聞くことで、よりあなたが知らない自分自身の姿が見えてきますよ。
とは言え「お願いするのはなんとなく申し訳ない」「時間を取らせたくない」と感じるかもしれませんね。
そういった方は気軽にお願いできるツールを活用してみましょう。
相手の好きなタイミングで答えてもらえるような仕様のツールもありますよ。
おすすめツールや他己分析のやり方については以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
③短所から逆算する
「長所/強みは思いつかないけど短所は思いつく」という方も多いでしょう。
こういった場合には、短所をひっくり返して長所にしてみてください。
たとえば、以下のような感じです。
- せっかち→すぐに行動できる
- 考えてばかり→分析が得意
- ネガティブ→さまざまなリスクを考慮できる
長所と短所の言い換え方を一覧にした言い換え表というものがあります。
ネットでも無料で閲覧できるので、調べてみるとよいでしょう。
この記事でも次章で一覧を紹介するので参考にしてみてください。
就活に使える長所/強み50選
前章までで自分の長所/強みを見つける方法を紹介しました。
とは言え「具体的にどんなものがあるのか知りたい」と感じた方もいるでしょう。
ここでは就活に使える長所/強みを50個紹介するので、参考にしてみてください。
番号 | 長所 | 仕事にどう活かせるか | 裏返しの短所 |
1 | 人をまとめられる | チームを率いることができる | 1人での行動が苦手 |
2 | 誰とでも仲良くなれる | チームに溶け込んで協力できる | 闘争心が弱い |
3 | 人の話を聞くのが得意 | お客さんのニーズを汲み取れる | 自分の意見が言えない |
4 | 興味の範囲が広い | 新しいアイディアが出せる | 飽きっぽい |
5 | 人を信頼できる | 人に仕事を任せられる | 騙されやすい |
6 | 自分の意見を主張できる | 会社に必要な意見を言える | 人の意見を聞かない |
7 | 情報収集が得意 | 戦略を立てる材料集めができる | やりたくないことを避けてしまう |
8 | 率先して行動できる | 人が嫌がることを自分からできる | 考えるなしに行動してしまう |
9 | 臨機応変な対応ができる | どんな状況でもうまく立ち回れる | 一貫性がない |
10 | 前向きな性格である | 辛い時でも周囲を明るくできる | 楽観的で問題を軽視してしまう |
11 | 一度決めたことを成し遂げる | 必ず成果を出せる | 頑固になってしまう |
12 | 周囲の環境に合わせられる | 異動があってもうまくやっていける | 自分の軸がない |
13 | すぐに問題を見つけられる | トラブルを防止できる | マイナス思考になってしまう |
14 | 問題の解決策を考えられる | 業務の改善ができる | 考えるだけで実行に移すのが苦手 |
15 | 現実的に考えられる | 次なる打ち手を考えられる | 目標が低い |
16 | 周囲を盛り上げる力がある | チームのやる気を高められる | 押し付けがましくなってしまう |
17 | 論理的に伝えられる | 的確に必要な情報を伝えられる | 冷たい印象がある |
18 | 新しいことを学ぶのが好き | 最新情報をいち早くキャッチできる | ルーティーンワークが苦手 |
19 | 想像力が豊かである | 斬新なアイディアを思いつける | 注意散漫になってしまう |
20 | 感情に流されず冷静に分析できる | 事実を見極めて対処できる | 人と協力するのが苦手 |
21 | アイディアを出すのが得意 | たくさんの選択肢を提示できる | 1つのことに集中できない |
22 | 自分に足りないものを補える | 常にスキルアップできる | 問題ばかり見て疲れてしまう |
23 | 習慣づけて継続できる | 安定的に成果を出せる | 環境の変化に弱い |
24 | ルールを遵守して行動できる | 正確な仕事ができる | ルールがないと動けない |
25 | 計画的に物事を進められる | 長期的な仕事をこなせる | 計画が狂うと焦ってしまう |
26 | 誰にでも公平に接することができる | 安心感を与えられる | 上司などに目をつけられやすい |
27 | 必要なルールを作れる | 業務効率化ができる | 周囲を束縛してしまう |
28 | リスクを避けて行動できる | 損害を避けられる | 無難な選択ばかりになる |
29 | 人の役に立つことが好き | サポート役に徹することができる | 人を引っ張れない |
30 | 素直に人を応援できる | 敵を作らずチーム内で動ける | 仲間同士で高め合えない |
31 | 効率のよいやり方を模索する | 常に改善を試みることができる | 楽をしようと考えがち |
32 | 人から話を聞き出せる | チーム内の調整ができる | 自分の話ができない |
33 | 一貫性のある行動ができる | 他の人を導ける | 他人にも一貫性を求めてしまう |
34 | 丁寧でミスが少ない | 細かい作業が得意 | 作業スピードが遅い |
35 | 周囲から信頼されやすい | 人をうまく動かせる | 人をコントロールしようとしすぎる |
36 | 優先順位をつけるのが上手い | 効率よく仕事ができる | 重要でないことにやる気が出ない |
37 | 目標に向かって行動できる | スキルアップを目指せる | 目標がないと進めない |
38 | 行動から学べる | 自分で試行錯誤ができる | 自分で経験しないと気が済まない |
39 | 闘争心が強い | 仲間と切磋琢磨できる | 仲間割れしてしまう |
40 | 細部までこだわれる | プロ意識をもって仕事ができる | こだわりを周囲に強要してしまう |
41 | 人の気持ちを汲み取れる | 仲間を大切にできる | 気疲れしてしまう |
42 | 集中力が高い | どんな仕事もサクサクこなせる | 視野が狭くなってしまう |
43 | 辛いこともコツコツ努力できる | 人が嫌がることでもこなせる | キャパオーバーしてしまう |
44 | 飲み込みが早い | なんでも要領よくこなせる | 人に頼ってしまいがち |
45 | 誠実な行動ができる | 社外からの信頼を獲得できる | 正義感が強すぎてトラブルになる |
46 | 謙虚である | 相手を立てることができる | 自分の強みを活かしきれない |
47 | 交渉が得意である | 会社に有利な状況を作れる | 行動するのは苦手 |
48 | 情熱をもって取り組める | 行動で周囲のやる気を高められる | 周囲に情熱を求めすぎてしまう |
49 | 人を支えるのが好き | 献身的なサポートができる | 人に利用されやすい |
50 | 自己管理能力が高い | 1人でも仕事をこなせる | 周囲と関係性を築くのが苦手 |
あまりアピールすべきではない長所/強み
ここまで、長所/強みを紹介してきました。
自己分析で見つけた自分の長所/強みは、就活のエントリーシートや面接などでアピールすることになります。
しかし、あまりアピールすべきでない長所/強みもあるので、注意が必要です。
以下のような長所/強みは選考においてはアピールしないようにしましょう。
- 肩書きや役割だけに頼ったもの
- 社会人として当たり前のこと
- 仕事に活かしにくいもの
肩書きに頼ったものはあなた自身の努力や性質ではありません。
肩書きに頼ったものをアピールすると「自己分析が甘いな」と思われてしまいます。
また、社会人として当たり前すぎることをアピールすると、相手の印象に残りません。
当たり前のことを当たり前に行えるのは素晴らしいことですが、選考で強くアピールする必要はないでしょう。
エントリーシートを丁寧に書いたり、面接での振る舞いに気を使ったりすれば当たり前のことをこなせると十分伝わりますよ。
最後に、仕事に活かしにくいものについてもアピールするのは避けてください。
企業の担当者はあなたの強みが仕事にどう活かせるのかを見ているからです。
逆に言うと、アピールする際に「強みを仕事にこのように活かしていきます」などと言えるとより好印象になりますよ。
前章の一覧表にて仕事への活かし方も乗せていますので、ぜひ活用してくださいね。
これから身につけたい長所/強みについても考えてみよう
自分は常に変わっていくものなので、自己分析は何度か繰り返し行なっていくのが望ましいです。
そして、今はまだアピールできるほどでないことでも、意識して過ごせば長所/強みとして伸ばしていけます。
「どんな自分でありたいか」「どんな長所があれば選考に有利になるか」についても考えてみましょう。
理想の自分に近づければ自己肯定感が高まり、選考でも堂々と振る舞えるようになります。
また、あなたが意識的に強みを伸ばすためにしたことは自己アピールの材料にもなるでしょう。
「もっと成長したい」「変わりたい」と思うのであれば、理想の自分を思い描いてみてください。
ちなみに、理想の自分になるための方法については以下の記事で解説しています。
長所/強みから向いている仕事を探そう
長所/強みがわかったら、自分に向いている仕事を探してみましょう。
自己分析はあなた自身への理解を深め、就活においてミスマッチを防ぐために行うものだからです。
長所/強みから向いている仕事を探すと以下のようなメリットがあります。
- 無理なく結果を出せる
- 周囲の役に立てるので自信がつく
- 楽しく仕事をしやすくなる
無理なく成果を出し、自信をもって楽しく仕事をしたい場合にはぜひ長所/強みから向いている仕事を探していきましょう。
実際に探す際には、以下3つの視点をもつようにしてください。
- 満足な報酬が得られる
- 他人から評価されて嬉しいと感じる
- 仕事自体に熱中できる
①満足な報酬が得られる
仕事によってどのくらい報酬がもらえるかどうかは違います。
たとえあなたが好きで楽しく仕事ができ、成果も十分に出せたとしても満足な報酬がもらえない場合もあるのです。
お金がすべてではありませんが、生活水準が低くなると自己肯定感も下がりやすくなります。
十分な報酬を受け取れないことによって仕事への満足度が低くなるのです。
自分で生計を立てるようにならないとあまり実感が湧かないかもしれませんが、報酬についても視野に入れながら仕事を選んでみてくださいね。
②他人から評価されて嬉しいと感じる
自分が得意ですんなり成果が出せることでも、他人から褒められて嬉しくない場合もあります。
「好きでやっているわけじゃない」「この仕事をしている自分は好きじゃない」などと感じるからです。
その仕事をしている自分に誇りをもてるか、好きでいられるかについても考慮していきましょう。
仕事は長く続けていくものですので、自分に自信がもてないような仕事を続けるとストレスが過剰に溜まってしまいます。
好きと言い切れなくてもよいので「これなら嫌いじゃないな」「苦痛じゃないな」と思える仕事を探してみてください。
③仕事自体に熱中できる
あなたの長所/強みを活かして無理なく成果をあげられる仕事でも、楽しいと思えないと仕事が辛くなってしまいます。
褒められる、報酬をもらえるなどの仕事を通じて得られるものだけでなく、仕事をしている時間の幸福度についても考えてみましょう。
好きなことを探すのが難しいと感じる場合には、やりたくないことや嫌いなことから考えてみてください。
「絶対に嫌」と感じるものを避けられれば、仕事で大きなストレスを抱えてしまうのを避けやすくなりますよ。
自分の長所/強みを効果的にアピールする方法
ここまで長所/強みの活かし方について紹介しました。
仕事選びに活かすことで、あなたがやりがいを感じられる仕事が見つけやすくなりますよ。
加えて、就活においてはエントリーシートや面接で長所/強みをアピールすることが重要です。
自己分析をする段階であれば、実際の選考はまだ先になるでしょう。
しかし、今のうちからアピール方法を知っておき、しっかりと言語化しておけば自分の長所/強みにより確信がもてます。
他の学生に差をつけたい方は、ぜひチェックしておきましょう。
うまくアピールしたい場合には、以下4ステップを意識してください。
- 1つの長所に絞って簡潔に伝える
- 企業が求める人物像にあうものにする
- エピソードで裏付けする
- 裏返しの短所についても補足する
①1つの長所に絞って簡潔に伝える
まずはアピールしたい長所を1つに絞りましょう。
複数の長所を伝えて自分のよさをアピールしたくなる気持ちもわかりますが、人に伝えるのは意外と難しいものです。
あれこれ詰め込みすぎてしまうと「どうしてそれが自分の強みと言えるのか」「仕事の何に役立つのか」などが伝わりにくくなります。
詳細な部分までしっかりと伝えられるよう、アピールする長所/強みは1つに絞ってください。
②企業が求める人物像にあうものにする
長所/強みを1つに絞る際には、選考を受ける企業が求める人物像にあうものにしましょう。
あなた自身が企業が求める人物像に近いとアピールできれば、選考を有利に進められるからです。
そのため、自己分析ではより多くの強みを列挙しておきましょう。
たくさん列挙して企業にあわせて1つに絞りこむことで、より強いアピールが可能になります。
受ける企業にあわせてアピールする長所/強みを使い分けてみてくださいね。
③エピソードで裏付けする
アピールしたい長所/強みが決まったら、あなた自身がその強みをもっていることをアピールするためのエピソードを付け加えましょう。
「行動力があるのが強みです」とだけ伝えても「本当に行動力があるの?」と疑問を抱かれてしまうからです。
「学祭の運営で〇〇という問題が発生した時、いち早く行動して解決した」などエピソードで裏付けを行いましょう。
エピソードはなるべく具体的に伝えることで、効果がアップします。
長所/強みをあなた自身が本当にもっていること、長所/強みを活かしてあなたができることをアピールしてみてください。
④裏返しの短所についても補足する
長所についてばかり伝えるとよい面ばかりを見せることになり、信憑性が下がります。
そのため、長所を裏返した短所についても補足するようにしましょう。
たとえば「行動力がありますが、反対に戦略を立てるのが苦手です」などのように伝えるのです。
短所を伝えたら、その短所をどう乗り越えていくのかを伝えてください。
「戦略を立てるのが得意な人と協力する」「行動する前に立ち止まって考える」などのように、具体的に伝えましょう。
短所まで言及することで「深く自己分析できているな」と思ってもらえます。
選考を有利に進めていきたい方はぜひ実践してみてくださいね。
まとめ
長所/強みの見つけ方や活かし方について紹介しました。
どんな人でも必ず長所/強みをもっているものです。
見つからない場合には視野が狭くなっている可能性が高いので、一度落ち着いて考え直してみましょう。
長所/強みだけでなく短所などについて深掘りし、自己分析が完了したら業界研究に取り組んでみてください。
自分への理解が深まった状態で業界研究をすることで、自分にあった仕事が見つけやすくなるからです。
業界研究のやり方については以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
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