はじめに

長期インターンを始めようと思ったら、企業の選考を受けるための準備が必要になりますね。

面接を受けることになったら、100%聞かれる質問が「志望動機」です。

なぜ長期インターンをしたいのか、なぜこの会社なのかなどを聞いてこない面接官はいないと考えてよいでしょう。

それほどまでに志望動機は面接において重視されているともいえるのです。

今回は志望動機の書き方からポイントまで解説していきます。

長期インターンにおける志望動機とは

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短期インターンでも長期インターンでも志望動機は聞かれますが、長期インターンの方が実際の就労に近いといえます。

そのためしっかり志望動機を考えて選考に臨まなければ不採用という結果もありえるのです。

なぜその会社で長期インターンがしたいのかを考える

長期インターンに参加する会社を選ぶときは、なぜその会社なのかをしっかり言語化しましょう。

長期インターンの目的自体は業界の理解を深めることで間違いはありません。

しかし、理解を深めたいという志望動機だけでは不十分となります。

その会社の事業内容のどこに魅力を感じたのか、どんなことを経験してみたいのかということを考えてみてください。

会社のことを知るにはまずその会社のホームページを見るのが早道です。

事業内容や企業理念、社長のメッセージなどに共感する部分はありますか?

社員インタビューを見て自分もやってみたいと感じましたか?

もしあまりポジティブなイメージが出てこないならその会社に対しての志望動機はないと言っていいでしょう。

どんなに有名でも規模が大きくても共感できなければそこで働くのは苦痛です。

ホームページを見て自分が興味を持てる業種、会社にしましょう。

自分を見つめ直すきっかけにもなる

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志望動機は会社のことだけを見ていては完成しません。

そもそも志望動機とは会社の特徴と自分の特性がマッチしているかを計る指標ともいえるでしょう。

自己分析をして向いている仕事と長期インターン志望先での仕事がマッチしていなかったら、どこか不自然な志望動機になってしまいます。

なんとなく憧れていた会社でも自分がやりたい業務と異なれば長期インターン先としては向いているとは言い難いです。

自己分析をしっかりすることも志望動機には必要な作業といえます。

なぜ志望動機が必要なのか

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企業側の目線でなぜ志望動機が必要なのかを解説していきます。

企業は熱意がある人に来て欲しい

長期インターンとなれば企業は誰にでも来て欲しいわけではありません。

会社の時間や社員などのリソースを費やす以上は有能かつ自社のことを理解している学生を採りたいものです。

どこの会社にも当てはまりそうな志望動機では「ただ長期インターンがしたいだけ」と判断されてしまい、採用から遠のくといえるでしょう。

しっかりと下調べをして、志望する理由が明確になっている人は企業側もやる気のある人物という評価ができます。

本人の適性と志望動機がマッチしているか

社交性が低いのに営業、エクセルなどの使用が苦手なのにマーケティングの長期インターンに応募するのは学生も企業も互いに時間の無駄です。

自分が得意あるいはできることは学生のうちは少ないかもしれませんが、それでも自己分析によってある程度の適性はわかります。

適正とかけ離れた職種に応募するのは論理的な志望動機とはいえません。

志望動機に関連して学生の時に力を入れてきたことなどと近い仕事内容の長期インターンを探しましょう。

志望動機を考えるポイント

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長期インターンでは具体的に志望動機をどうやって考えるかを紹介していきます。

自己分析をしっかりとしておく

志望動機を考える上で自己分析は非常に重要です。

自己分析をすることによって「自分の強み、弱み」と「どんな仕事が向いているか」がわかるようになります。

今までの自分の人生を振り返り何を感じてきたのか、大切な価値基準、得意なことは何かなどを洗い出しましょう。

今の大学で力を入れていることもなぜそれに力を入れたのかしっかり人に説明できるようにしてください。

業界研究・企業研究をしておく

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業界研究が重要なことはもはや説明不要かと思いますが、同じ業界にもたくさんの会社があります。

企業研究をした上でその会社でしかできないこと、共感した理念などを志望動機に盛り込み「なぜ志望したのか」を具体的に伝えましょう。

長期インターンは就労そのものとは違うので、勉強したいという考えで基本的には志望動機として成り立ちます。

ポイントは「なぜその業界、なぜその会社なのか」ということを明確にすることです。

興味を持ったきっかけは何だったのか、その仕事を希望する理由などを自分の経験や体験に結びつけて繋がるように考えていきましょう。

志望動機の書き方

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面接と違い履歴書では文字のみの情報となるので、わかりやすさが重要なポイントとなります。

なぜ長期インターンに参加するのかを明確にする

短期インターンではなく、長期間にわたるインターンをするからにはそれなりの理由があるはずです。

それをまずは自分の中ではっきりさせておくことをおすすめします。

「周りが行っているから」とか「ゼミの先生に勧められた」などの消極的な理由は避けてください

「長期インターンを通して実際の業務を経験してみたい」などの主体的な姿勢を見せられる理由を記載しましょう。

応募先企業ごとに内容は変える

一社のみに応募する場合は問題にはなりませんが、複数の会社に応募する際はその会社を選んだ理由を個別に記載しましょう。

面接で落ちる理由の一つとして「なぜうちの会社を選んだのかわからない」というものがよくあります。

考えるのが面倒だからと志望動機を使い回すことのないように気をつけて、一社ごとに最適な志望動機を記載しましょう。

企業にとって自分を採用するメリットを記載する

長期インターンはしっかりと給料をもらえるとはいえ、学生に即戦力までのことを求められるケースは稀です。

従って、どちらかというと教えてもらうことの方が多くなるでしょう。

企業も会社のことを知ってもらい、ゆくゆくは正社員になって欲しいと考えての募集ですが、募集要項により合致する学生が欲しいと考えるのは自然です。

募集要項に自分の経験を活かせそうな項目があったら必ず記載しましょう。

例えば営業の長期インターンであれば、販売経験や勧誘バイトのような経験はこの上ないアピールポイントとなります。

「○○の経験があるので、○○に貢献できます」と書いてくれる学生は採用担当者も採用したくなるはずです。

採用担当者が見ているポイント

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採用担当者は志望動機をどんな視点で見ているのか紹介します。

自社のことをしっかり理解しているか

長期インターンは就職活動ほどスキルを求められることはありません。

「アプリを開発してリリースしました」などという学生は滅多にいないでしょう。

「何ができるか」よりは「なぜ長期インターンをしたいのか」にフォーカスが当てられます。

よって採用担当者が知りたいのは学生の「熱意」や「やる気」です。

熱意を計るにはどれだけ会社のことを調べてきたか、どれだけ考えてきたかを聞けばすぐにわかります。

ホームページだけではなくIR情報(投資家向けの情報)にまで目を通して、関連した志望動機を話せる学生を落とす採用担当は少ないです。

整合性がとれているか

入念に下調べして作った立派な志望動機でも自己分析と矛盾していると、いくら会社のことを理解していても採用は遠のきます。

例えば、以下のような学生がいたとしましょう。

  • 社交性が高い
  • 販売のアルバイト経験あり
  • コミュニケーション能力が高い

この学生が経験を活かしてエンジニアの長期インターンを受けたいと応募したらどうなるでしょうか?

長期インターンはボランティアではないので、少しでも親和性の高い学生を採りたいと考えています。

ゼロから教えなければならない学生と、多少は基礎を知っている学生のどちらが長期インターン向きかは言うまでもありませんね。

上記は極端な例ですが、自己分析の結果と志望する企業の仕事が合っていないと「ただやってみたいだけなのでは?」と判断されてしまいます。

興味を持つ→調べる→応募理由→活かせる強み」という流れが矛盾しないように気をつけましょう。

職種別の志望動機

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ここでは職種別に志望動機の例を紹介していきます。

営業職

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営業職は採用している業界や会社が非常に多い職種です。

従って志望動機を作成する際は、以下2点について他の職種以上にしっかりと考える必要があります

  • その会社のサービスや商品のどこに魅力を感じたのか
  • なぜその業界を選んだのか

その会社しか作ってない商品や経営理念などを参考にしてみてください。

例)

私は貴社の展開している○○という商品に大変魅力を感じております。

理由としては現在このような商品を展開しているのは貴社のみであり、さらに経営理念にもあった全人類を健康にするという考えは今後の世界に不可欠なものと考えたからです。

つきましては、大学生の内から社会人の諸先輩方と渡り合える営業力を身に付けたいと思い、貴社インターンシップを志望します。

私は新聞の勧誘のアルバイトを1年ほど経験し、営業の面白さに気づくことができました。

ただ新聞を買ってくださいと言うのではなく、新聞に期待すること、どのような記事が好きなのかをお客様に伺い、自社の新聞で解決できることを提案してきました。

まだまだ若輩者ではございますが、いち早くスキルアップし貴社に貢献できるよう努力する所存です。

何卒ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。

エンジニア

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エンジニアはプログラミングの知識をある程度持っていることを中心に志望動機を書きましょう。

その会社のサービスに独自性や他社にはマネできないノウハウがあればそれを理由にします。

どのような成長をしたいのかと併せて書くと効果的です。

例)

この度プログラミングスキルを磨きたいという思いから、貴社エンジニアインターンシップを志望しております。

貴社は少数精鋭にも関わらずもはやインフラの一つともいえるシステムを作り上げていらっしゃいます。

そのようなシステムを開発しているエンジニアの方々と仕事をさせていただくことで、通常の環境では得られないインスピレーションやスピード感を得られるのではないかと考えております。

プログラミングは、大学の授業で○○を1年間、趣味として独学で△△△を半年ほど勉強してきました。

プログラミング経験を活かして、貴社メンバーとしていち早く貢献できるように精進していく所存です。

マーケティング

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マーケティングもまずは企業を選んだ理由を伝えるのが基本です。

その後データ処理や情報処理、論理的に考えることができる点などをアピールしましょう。

例)

私は自分の強みを活かし貴社の商品開発に貢献したいと考えております。

私は現在経済学部にてマーケティングを専攻しており、アルバイトでも商品開発に携わることで評価をいただくことができました。

この度貴社の○○に大変な魅力を感じ、このような商品開発に私も関わりたいと考えインターンの応募にいたっております。

いち早くスキルアップし、諸先輩方のお役に立てるよう精進する所存です。

NGな志望動機

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今までに紹介してきたように長期インターンの志望動機は「なぜ」ということが特に重視されるのです。

それを踏まえNGな志望動機の例を紹介していきます。

どの会社にも当てはまるようなものはNG

以下のような漠然としすぎた志望動機はどこの会社でも当てはまってしまいます。

  • 今後はITが伸びていくと感じています
  • 医療を通して社会に貢献したいです

このような志望動機では面接官が「うちじゃなくてもいいよね」と考えてしまう原因になるので、しっかりと企業研究を行いましょう。

主体性のない志望動機はNG

「友人に誘われたので」とか「家が近いので」などの主体性の欠ける志望動機はNGです。

仮に本当に家が近くて便利だったとしても言わない方が賢明でしょう。

ゼミの先生に勧められたなども受け身で指示待ちの印象を与えてしまうので、あくまでもきっかけであったという伝え方をおすすめします。

例文丸パクリもNG

今はインターネットで調べれば大抵のことは知ることができます。

「インターン 志望動機」などで検索すれば例文もたくさん出てきますが、そのまま転記するのはおすすめできません。

何人もの志望動機を見聞きしていればある程度は同じ文言になるのは仕方ないでしょう。

しかし完全に一致することは稀です。

皆さんの経験と志望動機はそれぞれ違って当たり前なので、こなれすぎた言い方にこだわる必要はありません。

ぜひ自分の言葉で伝えましょう。

まとめ

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以上長期インターンの志望動機の捉え方・書き方・ポイントを紹介してきました。

短期インターンやアルバイトの志望動機とは違い、より深く分析する必要性を理解いただけたのではないでしょうか。

特にその会社をなぜ選んだのかという点は必ず必要になってきますので、企業研究を入念に行って準備をしてください。

そして業界研究・企業研究が終わったら自分の特性に合っているか照らし合わせましょう。

志望動機と自己分析はセットで実施した方が納得性の高い志望動機になるので、以下の記事も参考にしてみてください。

【就活における自己分析の目的とは】なぜ就活の1番始めに自己分析をするべきのか?始める時期や自己分析のメリットまで解説!

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