はじめに
人生の中で大きなターニングポイントとなる就活を成功させるには、自分軸を持つことが重要です。
自分軸とは、自分が今まで大切にしてきたものやこれから大事にしていきたいものを中心に考えて生きることを意味します。
しかし、どうやって自分軸を作っていけばいいのか分からずに思い通り進められないといった方は少なくないでしょう。
そこでこちらの記事では、自分軸とは何なのかといったところや取り組むべき行動などについて解説します。
理想の就活を進めていくために必須となる自分軸について詳しく見ていきましょう。
目次
自分軸とは何なのか?
自分軸とは周りの価値観や流行だけを基準にせずに物事を自分の視点で決めることを意味します。
その軸があることで自分の歩むべき生き方を決められ、自分の欲求を大切にして素直に行動することができるのです。
しかし、日本人は自分の意志で動くことがわがままであるといった考えを持っている人は少なくありません。
わがままというのは自分の価値観を押し付けて他人をコントロールしようとすることなので、自分軸とは意味が違ってきます。
そのため、自分の意思に従って動くことをわがままと思う必要はなく、自分の信念に基づいてイキイキと生きていくことが大事です。
自分軸と他人軸の違い
自分軸とは自分の価値観を大事にしている生き方のことであり、他人軸は人生の主軸を他人の価値観で考える生き方のことです。
それぞれ違った特徴があるので、以下で具体的に見ていきましょう。
他人軸で生きている人は自分の感情を後回しにする
自分軸で生きられている人は自分の感情を最優先に動けるので、周りに流されず我が道を進むことができます。
「好きなことは好き」「嫌なことは嫌」というような考えのもとで自分のやるべきことが明確になっているため、ストレスが溜まりづらいでしょう。
一方、自分軸で生きられていない人は第一に相手のことを考えてから自分が何を言うべきか、どう行動すべきなのかを決めています。
つまり「自分以外の人はどう思うか」「他人はどう評価するか」などを基準にして、自分が取る行動を決めているということです。
もちろん場合によっては、周りに合わせて動かなければいけない時もあるでしょう。
しかし、場の空気を乱したくないからと言って自分の気持ちを押し殺して黙ってしまうと自分の感情が後回しになってしまいます。
そうならないためにも、自分の考えをしっかりと持つ自分軸で生きることが大事になってくるのです。
同調圧力に負けやすい
周りに合わせる他人軸で生きていると同調圧力に負けやすくなってしまいます。
協調性と混合してしまいがちですが、協調性は「みんなで協力していこう」といった言わばチームワークのような意味合いです。
しかし、同調圧力は「みんなやっているのだからあなたもこうしなさい」というような圧力のことなので、意味合いが全然違います。
そんな同調圧力に屈してしまうと、自分の意思を持てずに自分軸で生きることが難しくなるでしょう。
重要なのは、きちんと自分の意思を持つということです。
自分のやりたいことが明確になっていなければ、他人の意見に惑わされてしまいます。
責任転嫁をする
他人のことを考えて生きていると迷惑をかけることはないと思われがちですが、実はそうとは言い切れません。
他人軸で動いている人の考えとして、自分のエネルギーを周りに明け渡した方がいいと考えている場合があります。
自分の中のエネルギーを他の人に託してしまうことで、理想通りの結果から遠ざかるような結果となってしまうのです。
そんな状態で生きていると、物事が思い通りに進まなければ「自分は悪くない」と周囲に責任転嫁をしてしまいます。
もちろん自分のことを中心に考えるのは大事です。
しかし、ある程度の協調性を持って人付き合いをしていかなければ、必要な人まで離れてしまうため注意しましょう。
自分軸を持つメリット
自分の持っている軸を中心に生きていけると、自分自身にどのような変化をもたらすことができるのでしょうか。
以下では自分軸を持つメリットについて解説していきます。
自分にとって必要な人とだけ付き合えるようになる
自分軸で生きられると周囲の目を気にせずに行動することができるため、自分らしく生活することができます。
自身による意志決定を積み重ねることで自己肯定感を高められるようになるでしょう。
ありのままの自分でのびのびと人生を送れるようになるのです。
そうなると、自分にとって関わっていてもメリットを感じない人との距離を空けられ、同じ価値観の人とだけ付き合えるようになります。
少しでも人生を充実させたい方にとっては、誰と付き合うかは大事な要素となるので意識していくと良いでしょう。
心のゆとりが持ててストレスを軽減できる
自分と他人を切り離せるようになることで「自分は自分、人は人」と考えられるようになります。
同僚と業績を比較したり結婚して幸せになった友人と比較したりしなくなるため、他人に対しての劣等感を無くすことができるでしょう。
もちろん、時にはライバル精神・反骨心を持って生きていくことは大切です。
しかし、周りと比較しすぎると自分が自分で無くなってしまう恐れがあるのも事実と言えます。
そこで人のことを気にせずにいられるようになると、ストレスが溜まりづらくなるため心のゆとりを持てるようになるでしょう。
時間を有効に使いやすくなる
自分主体の考えになれることで他人に振り回されることなく時間を有効に使えるようになるでしょう。
他人軸でいる以上は必要のない買い物・遊びなどに付き合わされてしまい、自分の時間を作ることが難しくなってしまいます。
しかし、他人を意識して生きていても自分のためになることは少ないのです。
悩んでいる時間を自分のために使うと今までと価値観が大きく変わってくるでしょう。
自分軸を持つことの重要性
自分軸を持って生きるということは自分らしく生きるための大事な要素にもなります。
自分の感情を押し殺して他人軸の状態でいると「全然自分らしく生きられていない」といったことにもなりかねません。
どんな人生にしたいのか、どんな状態でいる時に幸せを感じるのかなど自分の幸せの定義を考えてみましょう。
自分の幸せの定義がはっきりすれば優先すべきことや辞めるべきことを決められます。
他人に相談する場合でも自分の目的を明確に伝えられなければ良いアドバイスは得られないので、注意が必要です。
自分軸で生きるための3つの方法
自分軸で生きていくためにはどのような考えを持つと良いでしょうか。
大きく3つに分けて解説していきます。
今の自分について受け入れるようにする
まずは認めたくない部分であっても自分の個性だと受け入れて、目を背けずに自分と向き合ってみることが大切です。
自分だけではなくどんな人でもネガティブな考えを持っているため、「それでもOK」と切り替えてみましょう。
そんな自分を認める肯定感を高めることはこれからの人生を充実させるためにも重要となる要素です。
しかしあまりにも自己肯定感が低い場合は何事も否定的に考えるパターンに陥っています。
そんな時はすぐ前向きに考えるよう意識を変えようとせずに、一旦受け止めてから徐々に変化させていけると理想的です。
自分の理想像を考える
最初から「理想的な自分はどんな姿なのか」といったことを考えるのは中々難しいでしょう。
まずは、あまり難しく考えすぎずにどのような瞬間が自分にとっての幸せや喜びにつながるのかを振り返ってみることが大事です。
人が喜んでいる顔を見られた時が幸せと感じる方もいれば、新しいことをする時に気分が高揚するなど人それぞれ幸せを感じるポイントがあります。
それでも理想像が見つからない時は、反対にどんな時に不満や不安を感じるかを考えてみると良いでしょう。
できるだけ多くの人のいいとこ取りをすることでなりたい自分像を探るというのも一つの方法です。
他人の目を気にしないようにする
他人の目ばかり気にしてしまう方は嫌われたり怒られたりするのが怖いといった原因が考えられます。
実際はそこまで気にされていないのにもかかわらず、常に周りに見られていると感じてしまう場合もあるでしょう。
しかし、知り合い全員に好かれることは現実的に考えて不可能な話です。
つまり万人受けする人なんていないと割り切ることができると、気の合わない人に無理して気を使う必要が無くなります。
余計なことを考えずに自分のやるべきことや考えるべきことだけに集中すれば自分らしく生きやすくなるでしょう。
自分軸を持つための行動
自分軸で生きるためには具体的にどのような行動を取れば良いのでしょうか。
ここからは今からでも実践できる3つの行動について紹介します。
一人の時間を増やす
他人と一緒に過ごす時間はもちろん大事ですが、無意識のうちに周りに合わせてしまうだけの自分になってしまいます。
他人軸になりすぎると自分が本当にやりたいことが分からなくなってしまう可能性があるので、一人の時間も増やさなければいけません。
そのため、一人で過ごせる時間を積極的に増やしていくことが大事です。
例えば、読書であれば書いている文章を読んでみて「自分ならどうするだろう」というように問いかけてみると自分と対話ができるでしょう。
他にも植物観察や買い物など、一人だと何をしたらいいか分からないといった方でも楽しめることはたくさんあります。
焦らずに探していきましょう。
SNSからの情報を断つ
自分軸を持てない原因として現代人が多くやっているSNSが挙げられるでしょう。
Twitter・InstagramなどのSNSは一番良い部分だけを載せているので、どうしても自分と比較してしまうことがあります。
そんな光景を見ると「自分ももっと頑張らなければいけない」「自分はこの人に差を付けられた」などとネガティブな方向に考えてしまうでしょう。
そのため、これから自分軸を作り上げようと思っている方は思い切ってSNSを辞めてみることをおすすめします。
SNSを見るのを辞めることで比較して劣等感を感じることが少なくなりストレスを軽減させることが可能です。
合わない人と距離を空ける
「この人とは合わないな」と感じる人とは関係を切る、もしくは必要最低限以外は距離を空けてみましょう。
気の合わない人と会う時間を無くすもしくは減らすことで、本当に会いたい人と過ごすためのお金・時間が浮くようになります。
そのため「この人とはこれからも付き合いを持ちたい」と考えている人との時間を大事にすべきです。
価値観の合う人だけで遊んだり話したりすると自分の行動力を上げるための気持ちが前向きになります。
これからお金を貯めたいと思っている人や自分のために仕事や勉学に集中したいと思っている場合にも有効です。
付き合いを持っていてもあまり意味がないと思う人間関係を整理することで、経済的にも安定させられるでしょう。
他人軸から自分軸に戻る方法
自分軸で生きていたつもりだったにもかかわらず、他人のことを第一優先に考えてしまうようになる時もあるでしょう。
他人軸から自分軸に戻るためには自分が自分と仲良くなることが大切です。
時間をかけてでも自分との信頼関係を築くことが重要なので、まずは自分に目を向けるようにしましょう。
そのためには「あの人はどんな価値観を大事にしているのだろう」と、色んな人のものさしを見ることをおすすめします。
もちろん優劣をつけるために行うのではありません。
他人を通して自分を知っていくことが自分軸で生きることにつながる背景があるからです。
自分が共感できることとは対照にそうでないことが出てくるのでぜひ実践してみましょう。
まとめ
今回は就活を行うにあたって必要となる自分軸について解説してきました。
自分軸を作ることで時間を有効に使えるようになり、ストレスを軽減させることができます。
そのためには、SNSを辞めてみたり苦手な人と距離を空けてみたりすることがおすすめです。
自分軸については以下の記事でも紹介していますので興味のある方は参考にしてください。
自分軸を持って就活はもちろん今後の人生も他人に惑わされない生き方を目指していきましょう。
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