はじめに
ベンチャー企業に就職を検討しているとベンチャー企業の情報の少なさに気づくのではないでしょうか。
入社してどのようなやりがいがあるのか、成長できるのかなど知りたいことは多いですよね。
この記事ではベンチャー企業の中でも特にビジネスモデルや成長環境の優れた会社を紹介していきます。
是非参考にしてみてください。
目次
成長企業の特徴とは
まず成長企業のどのような面を評価していけばいいのかを確認しましょう。
成長企業に見られる特徴をいくつか紹介します。
ビジネスモデルが優れている
成長企業の1つ目の特徴は、ビジネスモデルが優れているというものです。
優れたビジネスモデルというのはいくつかの考え方があります。
- 簡単に他の企業にマネされない
- 成長市場にいち早く参入している
- 誰かの深い悩みを解決している
以上のように、様々な考え方があるかと思います。
優れたビジネスモデルを構築できる会社は中長期的に安定した収益を上げることができるでしょう。
だからこそ人材の育成に力も入り、その人材がさらに活躍して中長期的に安定するという素晴らしいサイクルに入ることができます。
優秀な人材を輩出する
成長企業は多くの起業家を輩出するなど優秀な人材を多く世に送り出します。
リクルートという会社が人材輩出企業として有名ですね。
成長企業の優れた経営を学び、そのやり方を自分なりに応用して起業をしていくというサイクルが生まれます。
人材輩出企業には優秀な人材が集まり続けるため、強い経営体質を作ることができるのです。
OB/OGの活躍というのは情報を探しづらいのですが、ネットで調べてみると色々な情報が出て面白いかと思います。
新卒の採用が少ない
成長企業の特徴は新卒の採用がまだ少ないということです。
そもそも重厚長大な日本企業と比べると企業規模自体はまだ小さいですし、人を育てる余裕も少ないですよね。
新卒は多くても数十人という規模でしょう。
新卒以上に即戦力の中途採用を強化し、一気に事業をグロースさせることも併せてやっています。
狭き門ではありますが、優良な成長企業にチャレンジをすると優秀な上司や先輩と一緒に仕事をできる可能性が高くて楽しみですね。
優良ベンチャーランキング
ここからは編集部が選ぶ優良なベンチャー企業を紹介していきます。
ランキング形式で紹介をしますが、いずれの企業も特徴があり素晴らしい企業です。
1つの参考としてください。
まず、ランキングを考える上でどのような点を重視しているかを明確にしておきましょう。
- ビジネスモデルが優れているか
- 投資家から期待をされているか
- 優れた人材を輩出しているか
上記3つがランキングを作成する際のポイントとしています。
この3つの要素は会社のリソースであるヒト・モノ・カネを表したもので、どれだけ優れたリソースを持っているかを基準に選定しました。
それでは早速ランキングを見ていきましょう。
1.エムスリー
1位はエムスリーです。
あまり名前を聞いたことがないという人も多いのではないでしょうか。
医療機関や製薬会社向けのシステムを開発している会社です。
この会社は谷村さんという社長が一代で成長させた会社ですが、なんと時価総額は3兆円を超え、何年も続けて増収増益を達成しています。
ビジネスモデルが非常に優れていること、投資家からの期待値が突き抜けて高く1位としました。
2.DeNA
メガベンチャーとして有名なDeNAが2位です。
ソーシャルゲームが収益性を落としている一方でその他のインターネットビジネスやスポーツビジネスなど事業の多角化を実現しています。
DeNAは何といっても人材輩出力が非常に優れている会社です。
人材が優れているからこそ、様々な事業を生み出せるのでしょう。
少し調べるだけでも上場会社の経営メンバーが多く出てきます。
3.サイバーエージェント
3位はサイバーエージェントです。
こちらもメガベンチャーとして規模の大きな会社ですね。
インターネット広告事業がベースとなり、メディア事業に大きく投資をして発展させてきました。
定期的に役員を入れ替える制度や若いうちから子会社の社長を任せるなど独創的な人事施策で優秀な人材を抱え続けています。
ビジネスモデルが柔軟であること、投資家からの期待も高く人材輩出力も強いというバランスの良さで第3位にしました。
4.GMOインターネット
GMOインターネットを4位としています。
GMOはサーバーやドメイン、決済といったインターネットのインフラを提供する会社ですね。
グループで上場している会社が複数あり、それぞれが非常に高い投資家からの期待を受けています。
またインフラの会社なので一度顧客をつかむと離れづらいというビジネスモデルの秀逸さも素晴らしいところでしょう。
DeNAやサイバーエージェントのような派手さはないのですが、実力では非常に評価の高い会社ですね。
5.メルカリ
急成長するメルカリが第5位です。
成長力や米国で積極的に勝負をかけているチャレンジ性に優れた会社と言えるでしょう。
上位の4社に比べるとまだ若い会社ですので人材輩出などの実績は少ないですね。
シリアルアントレプレナーである山田社長は他社から「ベンチャーでの勝ち方を良く知っている人」と言われるほどの起業家です。
将来自分で起業がしたい方や優秀なエンジニアと仕事がしたいという方には素晴らしい環境でしょう。
6.プリファードネットワークス
プリファードネットワークスはAIをビジネスに活用する第一人者です。
今後成長市場であるAI産業においてイニシアティブを持っていることから6位としました。
また投資家からの期待値も高く、上場すれば数千億の価値がつくとも言われています。
こちらも若い会社ですので人材輩出力はこれからです。
将来プリファードネットワークス出身でAI産業を活性化させる起業家が生まれてくるでしょう。
ベンチャーでAI関連の仕事をしたい方はチェックしておいてください。
7.TBM
TBMは素材系のベンチャーです。
LIMEXという石灰石を原料とした素材を開発しており、CO2排出を抑える新素材として世界的に期待をされている会社となります。
特許も取得しており他社がまねできないビジネスを構築していることが秀逸なポイントです。
投資家からの期待値も高く、今後大きく成長を期待されています。
人材輩出についてはまだこれからですので、今後多くの日本初世界で活躍する素材系ベンチャーが生まれていくことに期待ですね。
8.freee
freeeが第8位です。
中小企業の経営を変革するという同社のコンセプトの基、会計管理や人事労務などのクラウドサービスを提供しています。
非常に多くの顧客を持ち、安定的に収益を上げる基盤を持っているためビジネスモデル面が優れていると言えるでしょう。
また投資家からの期待も高く、数千億円の企業価値がついています。
東京の五反田駅周辺に面白いベンチャーが集まっているのですが、その中心的存在となる会社の1つです。
9.Zホールディングス
日本最大のインターネット企業であるヤフーとLINEが合併した会社です。
大きな会社であるのですが経営陣も定期的に若返りをしており、経営陣が変わっても成長を続けている稀有な企業と言えるでしょう。
企業価値も日本トップクラスの大きさですし、ビジネスモデルも確立されています。
既に大きな企業ですので成長率が上がりづらいのと、人材輩出という意味で存在感がもう一歩ほしいため9位としました。
10.デジタルホールディングス
10位はデジタルホールディングスです。
インターネット広告事業が元々の事業ですが現在多角化を進めています。
事業会社の社長が非常に若く、推進力のある会社ですね。
新卒の採用人数も相応に多く、ウェブマーケティングについて詳しくなるので新卒で入社するにはいい会社と言えるでしょう。
企業価値の安定して高く、人材輩出も進んでおりバランスのいい企業です。
ベンチャーに向いている人
ここで、どのような学生がベンチャーに向いている人かを考えておきましょう。
自分で生きていける実力が欲しい
ベンチャーに向いている人の思考の1つは、会社に依存せずどこででも自分の実力で生きていきたいと考える人です。
大企業に入って出世して、1つの会社で勤めあげると考える人にはベンチャーは向いていないでしょう。
将来的に何度も転職や起業をすることを前提にできる人が向いている人です。
将来起業したい
将来的に起業をして自分で会社をつくりたいという人はベンチャーには向いているでしょう。
ベンチャーの特徴は責任ある仕事を若いうちから経験ができることです。
経営をする上で気を付けるべきことやマネジメントを早くに学べます。
ベンチャーマインドのある仲間との出会いも多くあるでしょう。
将来起業をしたい人はベンチャーに挑戦する価値のある人と言えますね。
人生をかけて何かを成し遂げたい
まだ何をしたいか決まっていないけれども、将来何かを成し遂げたいという野望を持った人もベンチャーに向いているでしょう。
世の中にはワークライフバランスを大切にしたい人や仕事をがっつりとやりたい人など様々な人がいます。
ベンチャーに向いているのは100%仕事に捧げて成功をしたいという人ですね。
ベンチャー内定獲得のコツ
次にベンチャーで内定するためのコツをお伝えします。
長期インターンを利用する
まずベンチャーに就職する際に有効なのが長期インターンを利用することです。
ランキングにあるような優良ベンチャーもインターンを実施しています。
まだ規模の小さなベンチャーでも長期インターンを募集しているでしょう。
ベンチャーの長期インターンは戦力として期待をされ、社員との距離も近いです。
小さなベンチャーであれば社長と直接やり取りすることも出てくるでしょう。
早くからベンチャーの空気に触れることでその感覚に慣れることができます。
友人と起業する
一度学生のうちに起業をするのもベンチャーに入社しやすい方法です。
自分で起業をしたからこそわかることがあるでしょう。そのような挑戦心のある人物をベンチャーは求めています。
学生のうちは起業をして失敗しても新卒採用でまた就職のチャンスが非常に多くありますよね。
起業をして損することはありません。
世界を一人で旅する
世界を一人で旅するのもベンチャーに内定するコツです。
コロナ禍で旅をすることはできませんが、日本にいる様々なカルチャーの人と関わることでもいいでしょう。
ベンチャーは少し変わった人材が好きなのです。
変わっているということは普通の人が気にかけないことを気にかけることであり、気づかないことに気づく可能性があります。
その差がビジネスに大きな影響を与えるからです。
多面的に物事を見ることができたり、人が気づかないことに気づくことができたりするというのが武器になるでしょう。
優良ベンチャー企業の探し方
どのように優良なベンチャー企業を探せばいいでしょうか。
ここでは4つほど優良ベンチャーの探し方を見ていきましょう。
経済産業省:J-Startup
1つ目は経済産業省が日本発世界で戦えるベンチャーを支援するために、J-Startup企業というのを選定しています。
ここに選定されると国がイベントを企画して海外に連れて行ったり、経営に役立つ情報を国から提供されたりするのです。
将来が期待される会社を経済産業省が選定しているので信頼感がありますね。
東洋経済:すごいベンチャー100
次は東洋経済新報社が発表する「すごいベンチャー100」です。
東洋経済の独自の取材で今後成長が期待されるベンチャーを特集してくれます。
そこに掲載された企業から日本を代表するベンチャーも育ってきていますね。
興味がある方はその特集を調べてみてください。
Goodfind/Infraなどベンチャーに強いサイトを使う
GoodfindやInfraといった、長期インターンの情報が多く掲載されている採用情報サイトは早めにチェックするようにしてください。
普通の採用はせず、長期インターンからしか採用しないような会社の情報もあるでしょう。
ベンチャーを受ける人はGoodfindやInfraを活用することがマストです。
Wantedly
Wantedlyは中途採用も新卒採用もごちゃ混ぜになっているサイトです。
新卒とか中途とかではなく、面白い会社を見つけたいという人には活用しやすいサイトでしょう。
会社の思いやストーリーが多く掲載されているので参考になる情報が多くあります。
ベンチャーを選ぶ際の注意点
ベンチャーを選ぶ際の注意点についても把握しておきましょう。
インターンシップの情報をキャッチする
まずベンチャーを受けるのであれば長期インターンの情報をしっかりとキャッチしなければなりません。
通常の就職活動のスケジュールとは全然異なる動きをしますので、気を付けてください。
GoodfindやInfra、Wantedlyなどの活用を早くから意識しておき情報を仕入れるようにしましょう。
「成長したいならベンチャー」は人による
よく「ベンチャー企業のほうが成長が早い」と言われますがこれは人によります。
大手企業のほうが社会人としての基礎をしっかりと研修するでしょう。
ベンチャーは実践から学んでいくスタイルです。
どちらのスタイルが自分に合っているか次第で、成長の早さは変わってきます。
ベンチャーのほうが成長が早いとは一概には言えません。
中途で大手には転職しづらくなる
新卒でベンチャーに就職すると、その後日系大手企業への転職は機会が減ります。
日系の大手企業は新卒で採用し、社内で育てて昇進するというのが基本のスタイルですね。
ベンチャーのように自分の上で一本で生きていくと覚悟をした場合は、外資系やコンサルティングのような企業には転職はしやすいです。
将来のキャリアパスとしてはベンチャー・外資・コンサルあたりを考えるといいでしょう。
ベンチャーか大手かで迷ったら
就職活動をしていく中でベンチャーにしようか大手にしようか悩む人も多くいるのではないでしょうか。
悩んだ時にどうするかを考えておきましょう。
基本は大手のほうが間違いはない
基本的に、悩んだら大手です。
悩む時点で今のタイミングではベンチャーに向いているとは言えないでしょう。
大手で頑張ってスキルを付ければその後ベンチャーの世界に行くことは可能です。
実際に多くの人材がベンチャーに挑戦していますし、大手出身の起業家もいますね。
大手で年収が高くなるとベンチャーに転職しづらい
一方で大手に行って相応の年収をもらってしまうと、ベンチャーに転職しづらくなるというのも事実として考えなければなりません。
大手で年収1,000万円もらっていた人がベンチャーに行くと年収500万円になるというのは良くある話です。
大手に就職していつかベンチャーにチャレンジしたいと考えている人は、どのタイミングでベンチャーに行くのかを考えておくといいでしょう。
仕事だけでなく家族など将来の人生をよく考える
自分の将来の人生をしっかり考えましょう。
結婚や子供を持つことなど人生で大きなイベントは仕事だけではありません。
何が一番優先順位が高く、何は犠牲にできるのかを明確にしておきましょう。
もちろん社会人になってあとから価値観が変わることもあります。
だからこそ、今この瞬間の自分の決断に対しての価値観を明確にすることが大切です。
まとめ
優良ベンチャーランキングや成長企業に入社するコツを見てきました。
ベンチャーに就職するには自分の力で生きていく覚悟があるといいですよね。
その上でしっかりと情報を集めて自分が一番成長できる環境を見つけられるようにしましょう。
企業分析のやり方については以下の記事で紹介していますので参考にしてください。
それでは、就職活動頑張ってくださいね。
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