はじめに
- 業界研究に本を活用した方がいいのかな
- 業界研究で本を使うメリットを知りたい
- 本をうまく活用する方法を知りたい
以上のように考えている方も多くいるでしょう。
そこでこの記事では、業界研究に本を活用するメリットや活用方法を紹介していきます。
おすすめの本も紹介しますので、本選びに迷っている方や活用しようかどうか迷っている方は参考にしてみてください。
なお、「業界研究のやり方がよくわからない」という方は以下の記事を先に読むことをおすすめします。
目次
業界研究は就活の中でも差がつきやすい
業界研究はさまざまな情報を整理したり自分の気持ちを紐付けたりする必要があるため、周囲と差がつきやすいと言われています。
差がつきやすいということは、しっかりと行わないと就活で不利になるということです。
また現代ではネットで簡単に情報が手に入るため、多くの学生はネットの情報だけで業界研究を済ませる傾向があります。
そのため、業界研究に本を活用するだけで他の学生に差をつけられるのです。
さらに読むだけでなくしっかりと活用方法を理解して実践することで、周囲に差をつけて就活を有利に進められます。
就活は本番よりも準備が大切です。
後悔しない就活をしたいのであれば、ぜひ本を活用してみてくださいね。
しかし「本を読むなんて意識高い系みたいで嫌だ」などと嫌悪感をもつ人もいるかもしれません。
ただ1つ確かなのは、就活においては意識が高い人が勝つという事実です。
一般的に言われる意識が高い系と意識が高い人には明確な違いがあります。
意識高い系は自分が意識が高いことをアピールしたがり、本当に意識が高い人は黙々とやるべきことをこなすのです。
あなたが本当に就活を成功させたいと思うのであれば、必要だと思うことに取り組んでいきましょう。
就活は個人戦なので周囲の目を気にしてやり方を変えたり、手を抜いたりしてしまうのはもったいないです。
あとで自分が後悔することになるかもしれません。
周囲の雰囲気に流されず自分が本当にやるべきだと思うことをやってみてください。
業界研究のために本を読む3つのメリット
業界研究はネット上の情報でもできるため「どうして本を読む必要があるんだろう」と感じている方もいるはずです。
そこでこの章では、業界研究のために本を読むメリットを紹介していきます。
業界研究に本を活用するメリットは以下3つです。
- 業界の情報を網羅的に得られる
- 面接やESに活かせる
- 業界研究に集中できる
①業界の情報を網羅的に得られる
本を活用すると業界の情報を網羅的に、そして体系的に得られます。
ネット上の情報は断片的なものが多く、活用する場合には自分でまとめ直す作業が必須です。
調べる手間は少ないですがまとめ直す作業に時間がかかるため、情報を整理するのが苦手な方にはあまり向きません。
業界研究においては業界の全体像を把握することが重要です。
情報をつなぎ合わせたりグループ分けをしたりする作業が苦手な場合には、全体像の把握が難しいでしょう。
自分の得手不得手や得たい情報に合わせて選んでみてください。
②面接やESに活かせる
本には網羅的な情報が書かれているので業界におけるさまざまな内容を学べます。
業界知識が効率よく得られるので、面接やESにおける志望動機を考えるのに役立つでしょう。
ネットのような断片的な情報だけでは論理性の必要な志望動機を考えるのは難しいです。
また、採用担当者の年齢層においてはネットに対する不信感をもっている人もいます。
そのため、業界に興味をもった理由として「ネットで情報を得た」というよりも「本を読んで興味をもった」という方が好印象でしょう。
志望動機を考えたい場合は本の活用がおすすめです。
③業界研究に集中できる
本を活用すると業界研究に集中しやすくなります。
本は購入しなければならず「支払った分だけ元を取ろう」という気持ちが生まれるからです。
ネットでは無料で情報を得られるため「タダだからいいや」といった気分の緩みが生まれやすい傾向があります。
業界研究に対して高いモチベーションがない場合には、本を購入することで自分を奮い立たせるのがおすすめです。
業界研究に役立つ本の選び方のコツ
メリットを読んだ人の中には「業界研究に本を活用したい」と感じた人もいるでしょう。
しかし、初めて本を選ぶときには「どういった本を読んだらよいのかわからない」と悩むものです。
業界研究に役立つ本を選ぶ際には以下3点に注目してください。
- 目的に合う本を選ぶ
- 読みやすい本を選ぶ
- 最新情報・動向予想が載っている本を選ぶ
①目的に合う本を選ぶ
最も重要なのはあなたの目的に合った本を選ぶことです。
業界研究がどこまで進んでいるかによって本を読む目的は異なります。
- どんな業界があるのか知りたい
- 特定の業界について知りたい
- 業界研究の方法を知りたい
以上3つの目的に合わせた本を選ぶようにしてください。
②読みやすい本を選ぶ
目的に沿った本を選んだとしても読みにくい場合には、読み進めるのが嫌になってしまうこともあるでしょう。
せっかく行動を起こして本を買っても、業界研究に苦手意識をもったりやる気を失ってしまったりしたら元も子もありません。
難しそうな本の方が就活に役立ちそうな情報が載っていそうに感じるかもしれませんが、情報を自分で理解できなければ就活には活かせないです。
あなたが無理なく読める本を選ぶようにしてください。
例えば、色分けされていたり図解などでわかりやすく書かれていたりする本がおすすめです。
図解による解説がある場合には一目でその業界についての理解を深められます。
その業界についての情報をあまり知らない場合には、図解のある本で基礎的な情報を身につけるとよいでしょう。
また一目でわかるような図解がある本は、採用試験の直前でも振り返りがしやすいという利点もあります。
当サイトには図解を交えて業界研究に役立つ情報を解説した記事がたくさんありますので、こちらも併せて活用してみてください。
③最新情報・動向予想が載っている本を選ぶ
最新の情報や将来的な業界の動向予想が載っている本を選ぶことも重要です。
本は作成に時間がかかるため、ネットと比べると新しい情報が少ない傾向にあります。
またベストセラーとして語り継がれている本であると、普遍的な内容を学ぶには適していますが最新の情報を得たい場合には向かないでしょう。
毎年新しい版が出ているシリーズ物など、なるべく新しい情報が載っている本を選ぶようにしてみてください。
役立つ5つの本
前章では業界研究に役立つ本の選び方を紹介しました。
しかし「選び方だけでは実際どの本を買えばいいのかわからない」と迷ってしまう方もいるかもしれません。
そこでこの章では業界研究に役立つ5つの本を紹介していきます。
それぞれ学べる内容が異なるので、あなたの目的に合った本を選んでみてください。
- 業界&職種研究ガイド
- 就職四季報
- 業界大研究
- 図解入門業界研究
- 適職の結論
①業界&職種研究ガイド
業界&職種研究ガイドはどんな業界や職種があるのかを知りたい人におすすめの本です。
業界ごとの基礎知識などが網羅的にまとめられているため、あなたに合う業界を見つけられるでしょう。
漫画で解説されているので、本を読むことに慣れていない人でも読みやすいですよ。
②就職四季報
就職四季報は企業の情報から業界を探りたい人や業界研究のやり方を知りたい人におすすめの本です。
5,000社の有給消化率や業績などが一挙にわかります。
企業は地域別・業種別にまとめられているため、企業研究にも業界研究にも役立つのです。
また、業界研究のやり方についても記載されているので「何から始めればいいかわからない」という人でも安心でしょう。
③業界大研究
業界大研究は特定の業界について理解を深めたい人におすすめの本です。
業界ごとに1冊の本にまとめられており、基礎知識や最新動向まで網羅的に学べます。
業界内で働く人のインタビューなどのコラムも充実しているので楽しく読めるでしょう。
④図解入門業界研究
図解入門業界研究は興味のある業界について理解を深めたい場合におすすめの本です。
名前の通り図解や写真でわかりやすく解説されているので、本を読むのが苦手な人でも読みやすいでしょう。
カラーなので見やすく、内容ごとに細かく見出しが分かれています。
⑤適職の結論
適職の結論は業界研究に大切な考え方を学びたい人におすすめの本です。
すぐにできる業界研究のテクニックではなく、より本質的な内容が学べます。
自己分析と業界研究をどう組み合わせると自分に合った仕事(適職)が見つかるのか解説されているのが特徴です。
「自己分析をしたけどピンとこない」「自分に合う仕事の見つけ方がわからない」という人は読んでみましょう。
業界研究の本を読む際に意識すべきこと
実際に本を読むときには考えを巡らせながら読むことが重要です。
この章では、業界研究の本を読む際に意識すべきことを目的別に紹介するので参考にしてみてください。
- 業界研究の方法について知りたい場合
- どんな業界があるか知りたい場合
- 特定の業界について知りたい場合
①業界研究の方法について知りたい場合
業界研究の方法を知るために本を読む場合には、本に書かれている内容を実践しながら読み進めるようにしましょう。
業界研究の方法は複数あり、自分に合う方法がどれなのかは実際にやってみないとわからないからです。
本で業界研究の方法を学んだら、その方法のメリットデメリットを考えて自分に向いているかどうかを確かめてみましょう。
記載されている方法の中から最も自分に合っていると感じるものや、気に入ったものから実践すると効率よく自分に合う方法が見つかります。
もちろん手軽に始められるものから始めてもよいですよ。
②どんな業界があるか知りたい場合
どんな業界があるかを知りたい場合には浅く広くを意識しましょう。
業界はたくさんあり、1つのことについて深く理解をしようとすると時間が足りなくなってしまうからです。
まずはどんな業界があるのかを網羅的に調べ、自己分析結果と照らし合わせてみるようにしましょう。
その中から気になるものをピックアップし、それぞれの業界について深く研究していくのがおすすめです。
③特定の業界について知りたい場合
すでに気になる業界が決まっている場合には、重要箇所を押さえて深掘りすることを意識しましょう。
重要な箇所を押さえるようにすれば他の業界との違いが明確になり、その業界についての理解が効率よく進むからです。
業界研究を行う上で押さえるべき重要箇所は以下の通りとなります。
- 業界のビジネスモデル(何が売上になっているのか)
- 業界の歴史・変化
- トップ企業の動向
重要箇所を押さえた上で興味が湧いた場合には、どんな企業や職種があるのかを調べて企業研究や職種研究に進んでいきましょう。
業界研究で読んだ本の活用法
続いて業界研究で読んだ本を活用していく方法について紹介していきます。
本を読んで内容をまとめたり研究を進めたりするだけでなく、その他の研究や行動と組み合わせることでより理解が深まるからです。
本の活用方法として以下3つを紹介していきます。
- トップ企業の研究をしてみる
- OB/OG訪問をしてみる
- 就活イベントに参加してみる
①トップ企業の研究をしてみる
気になる業界が見つかったら業界トップの企業について研究をしてみましょう。
業界で大きなシェアを占めるトップ企業を理解することで業界の流れなどの理解がさらに深まるからです。
業界研究の次は企業研究を行うのが一般的な流れなので、気になる業界が見つかったらその業界のトップ企業を調べてみてください。
トップ企業が行っている事業内容やビジネスモデルについて調べるのがおすすめです。
余裕がある場合には上位3つの企業について調べるとより理解が深まりますよ。
②OB/OG訪問をしてみる
特定の業界について理解が深まったら、OB/OG訪問をして情報の真偽を確かめてみましょう。
実際にその業界で働いている先輩へ業界の現状をどう感じているのかなどを質問することで、より実用性の高い情報が得られます。
実際に働く人の意見を聞くと自分自身がその業界で働くイメージが湧きやすくなるでしょう。
また、研究のために先輩と会うこと自体が選考においてアピールできるエピソードにもなります。
研究を深めたり面接やESの対策をしたりしたい場合にはOB/OG訪問をしてみてください。
「OB/OG訪問ってなに?」「OB/OG訪問をするメリットは?」といった疑問を感じた方は以下の記事も参考にしてみましょう。
③就活イベントに参加してみる
就活イベントへの参加も検討してみましょう。
さまざまな企業の話を聞ける合同説明会や就活生との交流会などです。
多くの人の話を聞くことで、業界に対する理解が深まったりモチベーションアップにつながったりするでしょう。
就活イベントについては以下のページにまとめているので興味があればこちらも活用してみてください。
本を使って業界研究をする際の注意点
ここまで業界研究に本を使う方法を紹介してきました。
紹介した方法を実践することで就活を有利に進められますので、ぜひやってみてください。
しかし、事前に意識しておかないと本を使ってもうまく業界研究が進まないこともあるでしょう。
ここでは、本を使った業界研究で失敗しないために意識しておくべきことを3つ紹介します。
- 目的を忘れないようにする
- 買って満足しないようにする
- 読んでどう感じたかをまとめるようにする
①目的を忘れないようにする
業界研究ではたくさんの情報を得ることになります。
情報に惑わされて目的を見失わないようにすることが大切です。
得た情報を業界研究に活かすことが目的なので、情報をたくさん集めることや本をたくさん読むことを目的にしないように意識しましょう。
- 業界研究のやり方について知りたい
- 特定の業界について知りたい
- どんな業界があるかについて知りたい
また、以上のような目的が途中で変わらないようにすることも大切です。
1つの目的を達成してから次の目的に移るようにしましょう。
とは言え、目的がすり替わってしまうほど興味惹かれるものに出会うのは素晴らしいことです。
目的がずれた場合には、目的に沿った研究を進めつつも、強く興味をひかれた事柄についても大切にしてください。
そのプロセス自体があなたに合った業界や仕事を見つける手がかりになりますよ。
②買って満足しないようにする
業界研究に本を活用する際に起きやすい失敗として、本を買ってそのままになってしまうことが挙げられます。
買い物には「欲しいものが手に入った」という快感が伴うため、本を買った時点で満足してしまうことがあるのです。
せっかく本を買ったのですから、無駄にすることのないようしっかりと読み込んでいきましょう。
また、業界研究においてはたくさんの本を買う必要もありません。
何から取り組めばいいのかわからなくなったり「全部読まなきゃいけないのか」などと気分が落ちてしまったりする可能性があるからです。
まずは気になるものを1冊だけ購入し、読み終わってから次の本を購入することをおすすめします。
重要箇所についてはどの本にも載っており、複数の本を買っても同じ内容である可能性も高いです。
複数の本をさらっと読むより1冊の本をじっくりと読み込む方が効率がよくなります。
まずは1冊に絞ってしっかりと読み込んでみてください。
細かい内容についてはネットの情報も活用していきましょう。
網羅的・体系的に学びたい場合には本を活用し、特定の情報を素早く得たい場合はネットを活用するのがおすすめです。
ネットも活用することでコストも抑えられますよ。
③読んでどう感じたかをまとめるようにする
本を読んだらその内容に対して自分がどう感じたのかをノートにまとめるようにしてください。
読むだけでは面接に活かしにくいからです。
本に書かれている内容は客観的な事実であるため読んだ人なら誰でも話せます。
採用では人柄や個性などが評価されるため、本の内容をそのまま使うような受け答えは採用担当者に響きません。
そのため本の内容を受けて自分がどう思ったのか、何をしていきたいのかなどをノートにまとめていきましょう。
就活で使うノートの作り方や作るコツなどについては以下の記事にまとめていますので、興味があればそちらも併せて読んでみてください。
【3ステップでできる就活ノートの作り方】作る時のコツは?テンプレや作るメリット、利用場面まで紹介
まとめ
業界研究に本を使うメリットや気をつけるべき点などについて紹介しました。
業界研究は就活において他の学生と差をつけやすいです。
逆に言うと、しっかりと取り組まなければ他の学生に差をつけられてしまい就活が不利になってしまいます。
本を活用して深い業界研究をするために意識すべき点や活用方法について紹介したので参考にしながら行ってみてください。
ある程度業界研究が進んだら企業研究を行うのがおすすめです。
企業研究のやり方については以下の記事で解説していますので、こちらも参考にしてみてくださいね。
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