インターンシップを始める前の自分

インターンシップ,長期インターン

当時の私は高学歴というステータスもあり、プライドはかなり高かったです。

そのせいで結果が出せない時やネガティブに陥ると、すぐ逃げ道や言い訳を探していたのです。

そんな自分を情けなく思う瞬間は多々ありました。

実際、就活で話せる経験もスキルも専門性もない自分に対して、焦りや不安を感じていました

インターンシップを始めたきっかけは?

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カフェでバイトをしていた時、衝撃的な出来事がありました。

「台が汚れているから拭いてね」と社員さんから指示があり何を考えるということもなくサッと拭いた瞬間、「何のために拭くの?綺麗にするために拭くんだよ」と怒られたのです。

これまでの人生で私は「学歴がある人が優秀だ」と言い聞かせられて育ち、難関の中高一貫校から東工大に進学したんです。

漠然と「自分は優秀だ」と思って生きてきた中で世の中にはできないことがこんなにもあるのかと、私の考え方を大きく揺るがす出来事でした。

「私、ヤバイかもしれない・・」そこから、もっと知らない世界を見てみたい、色々なことを学びたいと思い「やったことがないことをやってみよう」と営業職を選びました。

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何か、大事なことを学べそうという期待もありました。それが2年生の夏です。

インターンシップを通じてどんな風に成長したか

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営業職で一番実力がつきそうだと思って応募したのがインターンです。

仕事内容は訪問販売営業で、まずは商材を紹介するアポインターからスタートし、アポイントが取れるようになるとクローザーと呼ばれる契約まで担当する役割になります。

実際に研修に行ってみると座学で仕事の考え方や営業の基本などを教わり、研修の最後にはこのインターンでやりきる覚悟があるかと決意を問われました。

その時に絶対にやりきろうと決めその結果、会社内で史上初の女性クローザーになることができました。

インターンには80名ほどの学生が在籍していますが、学生でクローザーまでできるのはほんの一握り。女性ではまだ一人もいませんでした。

これまで、大抵のことはできる自信がありアポイントをとるくらい簡単だと思っていましたが、いざやってみると大人とどうやって話していいかもわからなかったのです。

同時に入った4人の中でも初契約が一番遅くそれが悔しくて必死にやりました。入社2ヶ月目でやっと取れた時は本当に嬉しかったです。

成長できた理由は、インターン生の先輩や社員さんのサポートです。新人インターンへの指導や気遣いが熱くて、気持ちの面でも技術的な面でもとても助けてもらいました。

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「頑張るしかない、取れないわけがないから」と励ましてくれるチームの存在がありがたかったです。その後は、毎月順調に成果が上がるようになりました。

成長できた理由・要因は?

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先輩からのフィードバックがあってこその成長でした。

商談の内容を録音してそれに対して指導してもらうのですが、その中でもっとも印象的だったのは、「目の前の人を尊敬してないよ」と言われた時です。

自分は周りの人よりも優秀だという考えが無意識に相手に伝わっていたのです。

これまでの20年間気づかなかったこと、誰も言ってくれなかったことを受け止める時でした。

このような、できない自分を認めることや見えていなかった自分を発見することがたくさんありました。

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また、指導を受けるだけでなく自分が後輩指導を任せてもらうようになってからも、さらに学ぶ機会が増えました。

後輩へのフィードバックに対するフィードバックを社員さんからいただきます。

「アポイントが取れなくて悩んでいる後輩に、こういうアドバイスをしたのですが・・」と相談すると、「その場合にはこういう考え方もできるね」とよりよくしていくための指導をいただきます。

裁量があって、やりたいことができる環境と先輩からのフィードバックが、私の成長を支えてくれました。

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これから挑戦したい事

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努力する中で、どう頑張るかではなくできない自分を認めることが成長のカギであることに気づきました。

こうしてプライドが打ち砕かれたからこそ、圧倒的に成長できたと感じています。

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この環境は未熟さを教えて下さる先輩が多いです。だからこそ、素直にできない自分を受け入れられるかが重要だと思います。

人生における正解は1つではありませんが、ここはその正解の1つになりうると思います。

そのためにはステータスで評価することを辞め、自分と素直に向き合って努力することが大切です。

人生の選択肢を増やす為に今後も成長し続け、この会社で女性のロールモデルとなれるように突き進んでいきたいと考えてます。

私にとってインターンシップとは

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人との関わりを通して、自分を知ることができる場です。仕事に向き合う度に、自分という人間を見つめて新しい発見をして成長してこれたと感じます。

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プログラミングとか英語とか会計とかそういったスキルや知識も大切だけど、本当に大切なことは「人」なんだなと思います。

受験や就活では学歴や偏差値で計られやすいですが、営業職はそういうものは一切関係なく年齢も肩書きも超えて、自分の力で決まる実力主義です。

特に営業インターンは成果主義ではなくて実力主義。

だから、その実力をつけられるように惜しみなく自分の知識や経験を仲間に伝える社風があります。

一人一人に向き合ってくれるインターンは、営業職という実務経験だけでなく自分自身を大きく成長させてくれる場です。

この体験記を書いた学生

インターンシップ, 長期インターン
名前Y・O
大学東京工業大学 工学部
学年4年
作成日2021年7月15日
この記事を書いた人編集部長
「シューブン」の編集部長 新卒からビジネス関連のライティング業務やインタビューを多数経験。 年間約1000人もの学生と接点を持ち、インターンや就活に関する時流な情報を「学生目線」で発信中。 様々な学生にインタビューを行い、学生が「今」一番気になる記事を執筆。