はじめに
目指す職業を決める際に指標となるのが総合職と一般職です。
しかし「そもそも総合職ってなんだろう」「一般職と総合職の違いってなんだろう」という疑問を抱えている方もいるでしょう。
そこでこの記事では総合職とはどんな職業なのか、一般職とどう違うのかについて解説していきます。
職業選びに困っている方や総合職がどんな職業なのかを知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
目次
総合職とは?
まずは総合職がどんな職業なのかを紹介していきます。
職業理解をする際の軸になる以下2つのポイントについて解説するので、自分に向いているのかどうかを考えながら読んでみてください。
- 業務内容
- 給料
①業務内容
総合職は会社内のさまざまな仕事を行います。
総合職として入社した場合には、将来的に管理職や幹部を目指すことを会社から期待されているからです。
適切に会社を取り仕切れるようになるために、会社内のあらゆる仕事を経験します。
そして、総合職の中でも事務系と技術系の2つがあるので覚えておきましょう。
事務系は経理や企画・営業などの仕事です。
技術系に関しては、商品開発や設計・生産などの製品やサービスを生み出す仕事を行います。
会社を取り仕切る裏方の仕事をしたい場合には事務系、製品やサービスを生み出すことに興味がある場合には技術系がおすすめです。
②給料
総合職はさまざまな業務を請け負う必要があり、負担が大きいので給料が高く設定されています。
もちろん能力が高い場合やよい成果を出した場合には昇給することもあるでしょう。
具体的な給与については企業によって違いますが、基本的な給料は高めであると覚えておいてください。
総合職を選ぶメリット・デメリット
総合職について基本的な理解ができたところで、総合職を選ぶメリットデメリットを紹介します。
「総合職についてはわかったけど、自分が総合職に就くべきかどうかわからない」と感じている方はぜひ参考にしてみてください。
メリット
総合職選ぶメリットには以下3つがあります。
- 働きぶりを評価してもらいやすい
- キャリアアップしやすい
- 待遇がよいケースが多い
総合職は将来的に会社を取り仕切る立場になることを期待されているため、働きぶりや成果をどのくらい出しているかなどを評価されます。
自分の仕事を適切に評価してもらうことはモチベーションにもつながるため、やりがいをもって仕事に取り組みたい方におすすめです。
また、もともと会社内のリーダーになることを期待されているので、キャリアアップをしやすい環境にあります。
社内でどんどん昇進をし、役職をもらって大きな仕事をしたいという人に向いているでしょう。
このように、仕事における責任が大きい総合職は給料などの待遇がよい場合が多いです。
たくさん稼ぎたいと感じている方は総合職を選ぶとよいでしょう。
デメリット
総合職になるデメリットは以下3つがあります。
- 多忙になる可能性がある
- 異動や転勤が多い
- 責任が重くストレスになる
総合職を扱う業務範囲が広いため仕事量が多く多忙になる可能性があります。
仕事よりもプライベートを優先したいという人にはあまり向いていないでしょう。
また、さまざまな仕事を経験するために異動や転勤をすることも多いです。
仕事内容がコロコロ変わったり引っ越しが必要になったりするでしょう。
環境が変化することに苦手意識がある人や、引っ越しをするのが嫌な人には向いていないかもしれません。
そして、将来の管理職候補として期待されているため仕事の責任が重くストレスになる可能性もあります。
精神的に余裕をもって仕事をしたい人や精神的に少し弱い側面がある人にとっては辛い仕事になるでしょう。
総合職と一般職の違い
以前の日本では性別によって雇用の管理がされていました。
しかし、雇用機会均等法という法律が成立したことにより性別に関係なく雇用する動きが生まれます。
その影響によって、総合職と一般職に分けて雇用の管理をするようになったのです。
現在では性別によって仕事の選択権が奪われることはありません。
ただ、仕事の特性の関係で一般職に就く女性の割合が高く、総合職は男性の割合が高くなっています。この辺りについては後述します。
続いて、総合職と一般職を比較していきましょう。
比較を行うことでより理解が深まり、総合職と一般職のどちらを選んだ方がよいのかがわかります。
総合職と一般職の違いは以下6つです。
- 採用
- 業務範囲
- 基本給
- 異動や転勤
- 昇進スピード
- キャリアプラン
それぞれ詳しく紹介していくので「自分はどちらに魅力を感じるだろうか」と考えながら読んでみてください。
①採用
新卒採用では総合職の採用と一般職の採用は別々に行われることが多いです。
基本的に総合職の採用の方が早く、その後に一般職の採用が行われます。
総合職につきたいと考えている人は早めに準備をしておきましょう。
また、同じ会社で総合職と一般職を併願できないケースもあります。
「とりあえず総合職の募集が始まったから応募しておこう」などと考えてしまうと、後から一般職に応募できなくなってしまいます。
自分は総合職と一般職のどちらを希望するのかを事前にはっきりさせておきましょう。
②業務範囲
すでにお伝えしていますが総合職は業務範囲がとても広いです。
それに対して一般職は業務範囲が狭く、総合職のサポートに回ることになります。
さまざまな仕事を経験したい人は総合職、1つの仕事をやり続けたい人には一般職を選ぶとよいでしょう。
③基本給
給料については総合職の方が高く一般職は低い傾向にあります。
総合職の方が業務範囲が広く、仕事の責任が重いからです。
昇給についても総合職の方がしやすいため、たくさん収入を得たい人は総合職を選ぶことをおすすめします。
④異動や転勤
総合職はさまざまな仕事を経験するために異動や転勤が頻繁にあります。
それに対して一般職は、同じ仕事をやり続けるため異動や転勤は少ないです。
将来的に家族をもとうと考えている場合には、総合職につくと単身赴任が必要になることも頭に入れておいてください。
仕事内容や待遇で職業を選ぶのもよいですが、ライフスタイルから仕事を選ぶことでより後悔が少なくなるでしょう。
職業選びが難航している方はぜひ試してみてくださいね。
出産や子育てに関わる割合が男性よりも高い女性は、異動や転勤の多さから総合職を避ける傾向にあります。
そのため、男女ともに就職する権利があるものの、総合職は男性の割合が高くなっているのです。
異動や転勤があってもやりがいがある仕事をしたいと考える人は、総合職に就くのもよいでしょう。
⑤昇進スピード
総合職の方が昇進しやすく、スピードも速くなります。
と言うのも、将来的に責任あるポジションについてもらうことを期待されているからです。
企業は早いうちから昇進させて、さまざまな経験をさせたいと考えています。
成果をあげればあげるほど昇進という形で反映されることになるでしょう。
自分の努力が目に見える形で現れるような働き方をしたい人には、総合職がおすすめです。
⑥キャリアプラン
総合職は管理職になることを期待されているため、徐々にキャリアアップしていきます。
一方で、一般職はキャリアアップを求められることは少ないです。
昇進して大きな仕事をしたいと考えている人は総合職、同じ仕事で安定的に働きたいと考えている人は一般職を選ぶとよいでしょう。
総合職と一般職に求められる適性
前章で総合職と一般職の違いを紹介しました。
しかし、「まだ自分がどちらを選んだらよいのかがわからない」「自分にはどちらが向いているのかわからない」と感じる方もいるでしょう。
そこでこの章では、総合職と一般職に求められる適性について紹介していきます。
総合職に求められる適性
総合職に求められる適性は以下の通りです。
- 責任ある仕事がしたい
- チームを引っ張っていきたい
- 給料をたくさんもらいたい
- 仕事を通じて成長したい
- 出世したい
大きな仕事をして給料をたくさんもらったり出世したりするなど、仕事で成果をあげていきたいと感じる人に向いています。
働くことが好きな人や、仕事を通して人の役に立つことが好きな人が向いていると言えるでしょう。
一般職に求められる適性
一般職に求められる適性は以下の通りです。
- 人のサポートをするのが好き
- 転勤がない仕事に就きたい
- 出世や昇進よりもプライベートを大事にしたい
一般職は総合職のサポートをしつつ、同じ仕事を継続的に行います。
そのため、仕事よりもプライベートを大事にしたい人やルーティンワークが好きな人に向いていると言えるでしょう。
総合職と一般職で迷った場合の判断ポイント
総合職と一般職の違いや求められる適性について紹介しました。
しかし「まだどちらにしたらよいのか迷う」という方もいるかもしれません。
総合職と一般職で迷った場合は、以下2つのポイントについて考えてみてください。
- 仕事に求めるものが合致しているか
- 自分に向いているか
①仕事に求めるものが合致しているか
あなたが仕事に対して求めているものが得られる方を選びましょう。
求めているものが得られない場合、仕事にやりがいを感じられないからです。
総合職は待遇のよさや社会的なステータスが得られます。
それに対して一般職は、変化が少なく落ち着いて働ける環境や充実したプライベートが得やすいです。
あなた自身がどちらを重視するのか考えてみてください。
②自分に向いているか
自分の適性が総合職と一般職どちらに当てはまっているのかを確認しましょう。
仕事に求めるものが得られたとしても、仕事に向いていないとうまく業務をこなせず辛い思いをしてしまうからです。
求められる適性については前章で紹介しました。
総合職と一般職でどちらの方が自分に当てはまっているかを確認してみてください。
総合職からのキャリアチェンジは可能?
総合職もしくは一般職として就職したとしても、仕事をする中で「キャリアチェンジをしたい」と感じることもあるでしょう。
とは言え、キャリアチェンジをしにくい状況というのもあります。
「総合職になった後にキャリアチェンジできるのかな…」と不安に感じるかもしれません。
結論としては、総合職から一般職へのキャリアチェンジは比較的しやすいと言われています。
総合職の方が業務範囲が広く責任が重い仕事であるからです。
逆に一般職から総合職へのキャリアチェンジは難しいと言えます。
「将来的な選択肢を広げておきたい」「まだ悩んでいる」という方は総合職を選ぶ方がよいでしょう。
総合職に受かるためのポイント
ここまでの内容を考慮した上で「総合職を目指したい」と感じた人も多いでしょう。
実際に目指す場合には、就活で受かるために対策をすることが大切です。
総合職に受かるためのポイントとしては、以下2つが挙げられます。
- 業界研究・企業研究をしっかり行う
- キャリアアップへの意欲をアピールする
①業界研究・企業研究をしっかり行う
総合職は扱う業務範囲は広いですが、管理職になることを期待されているため、同じ業界や会社で働き続けることになります。
そのため、業界や入社する企業に対する理解がとても大切です。
具体的には、業界がどういった特徴をもっているのか、入社する企業が業界内でどういったポジションなのかなどが挙げられます。
こういった理解がない人が企業のリーダーになるのは難しいからです。
採用面接においても、どのくらい業界研究や企業研究を行っているのかをたしかめる質問をされます。
しっかりと答えられるように、業界研究と企業研究を行っておきましょう。
業界研究については以下の記事を参考にしてください。
②キャリアアップへの意欲をアピールする
企業は将来的に会社のリーダーとなる人材を総合職として迎え入れたいと思っています。
そのため、キャリアアップをする意欲があるかどうか、責任がある仕事をしたいと思っているのかどうかを採用で評価しているのです。
キャリアアップをしたいという想いや、どうしてキャリアアップしたいと思っているのかなどのアピールを行いましょう。
意欲を示すだけでなく、どうしてその意欲をもっているのかという理由を伝えることでより説得力が増すのでぜひ試してみてください。
まとめ
総合職と一般職の違いについて紹介してきました。
総合職は企業の運営に深く関わる業務を行います。
昇進がしやすかったり給料が高かったりなどのメリットがあるため「バリバリ働きたい」という人に向いているでしょう。
反対に、責任の重さや転勤の多さといったデメリットがあり、プライベートを充実させるのが難しいかもしれません。
総合職か一般職かで迷った場合には、適性や仕事に求めるものから判断しましょう。
そのほか「どんなライフスタイルを送りたいか」といった視点からも考えると、より後悔のない選択ができるはずです。
また、職業選びで迷っている場合にはさまざまな職種を研究してみましょう。
職種研究のやり方については以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
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