はじめに
心理学部に所属している皆さんは、自分の所属する学部の就職事情についてご存知でしょうか。
就職事情を理解することで、学んだ心理学を活かせる就職先などが可視化されていくのです。
本記事では心理学部生にイチオシの就職先、おすすめの業界や資格などを紹介していきます。
就職先や業界、資格などを理解することで自身の就活の選択肢を広げ、進むべき道を明確にしてみてください。
目次
心理学部生の就活に関する現状
こちらでは心理学部生の就活に関する現状について紹介していきます。
学問として種類も多く、就職前後の様々な場面で活かせる
心理学部で学ぶことは幅広く、就職前後の様々な場面で活かせるという現状が挙げられます。
心理学には様々な種類があり、心理学部に入って専攻を決めることがほとんどでしょう。
特に行動心理学や社会心理学などは就活や働き始めてからも有効活用できる場面が多いです。
例えば営業などで自社の製品を売り込む場面や社内で人間関係を築く場面、市場の動向を消費者心理を用いて分析する場面など様々あります。
また、基礎的な心理学知識があるだけでも活躍の場は十分に広げられるでしょう。
心理学を学ぶメリットは就活において高いと言えますね。
心理系の専門職は給与水準があまり高くない
心理系の専門職は給与水準があまり高くないということも現状の1つです。
心理学部からの就職先として心理系専門職を選択する学生が多い傾向にあります。
しかしそれに対し、働き口の母数が多いわけではないという背景などが要因として考えられるでしょう。
そのため心理学部で学んだ心理学の知識を専門職としてではなく、一般企業で活かそうとする学生も増えてきているのです。
就職先として専門職を選択する場合はこれらを理解することが重要でしょう。
心理学部生が就活をするうえで大切なポイント
こちらでは心理学部生が就活をするうえで大切なポイントについて紹介していきます。
インターンに参加する
インターンに参加することは心理学部生が就活をするうえで大切なポイントの1つです。
大切なポイントである要因として大きいのが昨今の就活事情の変化にあります。
これまでは学歴を重視する傾向にあったのですが、最近では学歴以上に実力や実績を見られるようになってきたのです。
そんな実力や実績をアピールするのに適しているのがインターンへの参加でしょう。
特に長期インターンは実務経験を数か月単位で積むことができ、企業によってはそこから即内定を貰える可能性もあるためおすすめです。
本サイトではインターンに関する記事も掲載しているためぜひ参考にしてみてください。
就活に役立つ資格を取得する
就活に役立つ資格を取得することも心理学部生が就活するうえで大切なポイントの1つです。
心理学部で取得支援されている資格の多くが心理系専門職に就くためのものが多くなります。
そのため就活に役立つ資格は自分で取るように動く必要があるのです。
汎用的なもので言えば、語学力を見るTOEICなどで高得点を取れると就活において非常に有利になり得ます。
心理学部生におすすめの業界
こちらでは心理学部生におすすめの業界について紹介していきます。
コンサル業界
コンサル業界は心理学部生におすすめの業界の1つです。
コンサル業界のコンサルタント業務は顧客とのコミュニケーションが必須でしょう。
円滑なコミュニケーションのために心理学が応用できます。
またコンサルタント業務において、顧客にアドバイスするうえで経済心理学や行動心理学などの観点を活かすこともできるのです。
コンサル業界を志望する場合は、心理学の他にビジネス知識やその他専門的な技能に関する知識も必要になってくるでしょう。
そのためコンサル業界を志望する場合、ビジネスに使える心理学を専攻してビジネス知識やその他技能について勉強するのがおすすめです。
本サイトではコンサル業界の業界研究記事を掲載しているのでぜひ参考にしてみてください。
教育業界
教育業界も心理学部生におすすめの業界の1つです。
教育業界は心理学部で学ぶ学問を活かせる場がとても多くあります。
ビジネスモデルとして生徒に教えることで収益を得ているため、生徒のメンタル面でのサポートも業務として行う場合があるのです。
心理学部はそのようなメンタル面でのサポートに適した知識が多く学べるため、心理学を仕事に活かしたいと考える場合はおすすめでしょう。
以下の記事では教育業界の業界研究を紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
人材業界
人材業界も心理学部生におすすめの業界の1つです。
人材業界も顧客とのコミュニケーションが他の業界よりも多くあり、特にキャリアサポート面での関わりで心理学を活用できます。
人材を紹介する際の人材分析や企業が求める人物像などを心理学を用いて調査できるため、心理学を活用できる業界と言えるでしょう。
本サイトでは人材業界の業界研究記事も紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
心理学部生におすすめの職種
こちらでは心理学部生におすすめの職種について紹介していきます。
営業職
営業職は心理学部生におすすめの職種の1つです。
営業職は職種の特徴として個人・法人問わずたくさんの人と関わり、自社サービスの提供や交渉を行います。
そのため心理学部で学ぶ心理学のスキルを有効活用できる場面がとても多いのです。
例えば一度断らせて本命の提案を断りづらくさせる「ドア・イン・ザ・フェイス」など、心理学を用いた営業テクニックが多くあります。
また成果主義の面が強く、若い段階で高収入を目指すことも可能であるためおすすめでしょう。
以下の記事で営業職の職種研究を紹介しているのでこちらもぜひ参考にしてみてください。
人事
人事は心理学部生におすすめの職種の1つです。
人事職は会社の従業員の労働環境を改善する役割を持っています。
特に従業員のストレスチェックやカウンセリングなども実施する機会があり、心理学の知識が有効活用されるのです。
また、企業における労務トラブルを人事が担う場面もあるでしょう。
そのトラブルの起因の多くは人間関係であるため、心理学を活かしたアプローチが有効と言えます。
本サイトでは人事の職種研究記事を紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
マーケティング
マーケティングも心理学部生におすすめの職種の1つです。
マーケティング職は市場を分析し、自社の商品やサービスの開発・改善をする職種となります。
そのため市場や消費者の動向を分析することがとても重要になってくるのでしょう。
特に消費者心理を基に分析することが好まれており、心理学に見識のある人材がマーケティング職に採用される場合が少なくありません。
消費者の購買意欲を促す広告などにしても、心理学のスキルを活かすことができるためおすすめです。
心理学部生にイチオシの就職先5社
こちらでは心理学部生にイチオシの就職先5社を紹介していきます。
リクルートホールディングス(サービス業)
心理学部生の就職先として、まずイチオシなのがサービス業の「リクルートホールディングス」です。
「リクルートホールディングス」はリクナビを提供している会社であるため、就活生や転職を考えている人との関わる機会が多くあります。
平均年収も約960万円と高く、心理学の知識を幅広く活かせるため心理学部生に人気です。
また人材派遣や就職支援では人間関係の形成のサポートも行う機会が多く、心理学のスキルはうってつけと言えます。
サービス業は消費者へサービスを提供するうえで、心理学部で習得できる消費者心理を考える力が重要になってくるでしょう。
サービス業には他にも様々な人気企業があります。その他のサービス業の企業例は以下の通りです。
その他サービス業の企業例 |
博報堂DYホールディングス/楽天グループ/セコム/パーソルホールディングス/サイバーエージェント/オリエンタルランド/綜合警備保障/ベネッセホールディングス/エイチ・アイ・エス |
アクセンチュア(コンサル業)
次いで、心理学部生の就職先としてイチオシなのがコンサル業の「アクセンチュア」です。
「アクセンチュア」は日系大手のコンサルティング会社の中でもトップレベルの年収であり、昇格次第では年収1,000万円も夢ではありません。
コンサル業を行ううえで心理学は大変有効でしょう。
特に、経営心理学や行動心理学は消費者のニーズを考える際に重要になってきます。
そのため心理学部で身につけたスキルや専門的な知識を活かすことができるのです。
ただコンサル業において、心理学はあくまでサポート的役割となるためコンサルに関する知識も身につける必要があるでしょう。
コンサル業には他にも様々な人気企業があります。その他のコンサル業の企業例は以下の通りです。
その他コンサル業の企業例 |
アビームコンサルティング/デロイトトーマツコンサルティング/野村総合研究所/ベイカレント・コンサルティング/みずほリサーチ&テクノロジーズ |
三菱商事(小売・卸売業)
小売・卸売業の「三菱商事」も心理学部生の就職先としてイチオシです。
「三菱商事」は卸売業の売上高で日本トップランクの企業であり、平均年収も約1,600万円と高収入になります。
求められる技術も非常に高度で就職難易度も比例して高くなっていますが、それでも毎年多くの学生が応募している企業です。
卸売業は企業間の商品の売買の仲介を行う業種のため、両者をマッチングさせるための営業スキルが不可欠となります。
営業スキルは心理学を応用したものが多く、顧客との人間関係を築いたり継続させたりするために心理学のテクニックはとても相性がよいのです。
そのため入社できた場合、心理学部で培った知識を活かすことができるでしょう。
小売・卸売業には他にも様々な人気企業があります。その他の小売・卸売業の企業例は以下の通りです。
その他小売・卸売業の企業例 |
三井物産/丸紅/豊田通商/イオン/セブン&アイ・ホールディングス/ファーストリテイリング/ パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス/ヤマダホールディングス |
三井住友フィナンシャルグループ(金融業)
心理学部生にイチオシの就職先として金融業の「三井住友フィナンシャルグループ」も挙げられます。
実は、金融業と心理学は密接に関わっている部分があるのです。
例えば、人のお金に対する価値観が違うことなど心理学の理論で考察できることが多くあります。
また融資の取り付けなどの営業や為替業務は、市場心理を用いたトレーディングが活かせる機会として挙げられるでしょう。
さらに平均年収も約1,180万円と高いため、おすすめの就職先です。
金融業には他にも様々な人気企業があります。その他の金融業の企業例は以下の通りです。
その他金融業の企業例 |
三菱UFJフィナンシャル・グループ/第一生命ホールディングス/みずほフィナンシャルグループ/東京海上ホールディングス/MS&ADインシュアランスグループ/ かんぽ生命保険/SOMPOホールディングス/オリックス/野村ホールディングス |
公務員
最後に、心理学部生の就職先としてイチオシなのが公務員です。
特に公務員の中でも心理系の役職である、心理判定員や児童福祉士などが挙げられます。
心理系の公務員職はその他にも存在しており、就職後も心理学をたくさん活用したい場合はおすすめです。
心理学部生が就活するうえで有利な資格
こちらでは心理学部生が就活するうえで有利な資格を紹介していきます。
心理カウンセラー資格
心理カウンセラー資格は心理学部生が就活するうえで有利な資格です。
心理カウンセラー資格にはいくつか種類があり、メンタル心理カウンセラー資格などが挙げられます。
心理系専門職に直接つながる資格が多いですが、一般企業へ就職する際にも心理学に精通しているアピールにつながるでしょう。
認定心理士
認定心理士も心理学部生が就活するうえで有利になる資格の1つです。
認定心理士も単位取得で得られる資格になります。
認定心理士は心理学の基礎を証明するものであるため、この資格を足掛かりに臨床心理士や公認心理士を目指す人が多いです。
心理学部生が就活で活かせるスキル
最後に心理学部生が就活で活かせるスキルについて紹介していきます。
心理学を活用したコミュニケーション能力
心理学を活用したコミュニケーション能力は心理学部生が就活で活かせるスキルの1つです。
ミラーリングや返報性の法則など、日常的なコミュニケーションからビジネスの交渉に至るまでこれらのスキルを活用できる場面が多くあります。
学問として心理学を学ぶ場合、実際の実験資料や研究からより深い心理学のスキルを身につけることができるのです。
学問として学ぶだけでなく、それを就活や日常生活に活かすことで精度も上がっていくでしょう。
ぜひトライ&エラーを繰り返して自分のものにしてみてください。
自己分析に活かせる心理学知識
自己分析に活かせる心理学知識は心理学部生が就活で活かせるスキルの1つです。
例えば「ジョハリの窓」という、自分と他人が知る自分の特徴の一致について4つに分類する心理分析手法がそのスキルとして挙げられます。
これは自分と他人の自分に対する認識のズレを修正していくことで、自他ともに認める自身の強みを認識することができます。
自身の何気ない行動や考えが心理学によって説明できるようになり、より深い自己分析が可能になるでしょう。
また心理学を用いた自己分析を通してストレスマネジメントもできるため、ストレス社会と言われる現代において有効です。
まとめ
本記事では心理学部生の就活について、イチオシの就職先や業界などを紹介してきました。
心理学は心理学専門職に囚われず様々な業界で応用が利く学問であるため、選択肢も幅広くあるのです。
ただ幅広く応用が利く分、心理学部生は事前にどの業界に行くかをしっかりと絞ってその業界に入るための研究を行う必要があります。
心理学のスキルに合わせて志望の業界に重要なスキルを高めていくことで、志望する企業に入れる可能性を高めていきましょう。
本サイトでは就活ノウハウについて紹介した記事も複数掲載しています。
就職先を決めて本格的に就活を始める際に役立つ情報が豊富にあるのでぜひ参考にしてみてください。
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