はじめに
皆さんはグラフィックデザイナーという職種をご存知でしょうか?
グラフィックデザイナーがした仕事を普段皆さんは何気なく目にしていることが多いでしょう。
代表的なもので言えば町の看板広告やポスターなどがあげられます。
更にスマホの普及でWebの利用が増えた現在ではWeb広告などのデザインも行うことが多く、需要が高い職種です。
本記事ではそんなグラフィックデザイナーの職種研究を行っていきます。
職種研究を通して自身にグラフィックデザイナーの仕事があっているのかを見極めましょう。
目次
グラフィックデザイナーとは
昨今様々な媒体で企業やイベントの広告を見ることがあるかと思います。
魅力的な広告やポスターを見てその商品に興味を持つことも少なくありません。
そんなポスターや広告をデザインするのがグラフィックデザイナーです。
こちらではグラフィックデザイナーの仕事内容ややりがい、苦労について紹介していきます。
グラフィックデザイナーは何をする?
グラフィックデザイナーは商品の販売や宣伝を行う媒体のデザインを行う仕事です。
主に雑誌やポスター、看板などのデザインがあげられます。
またゲーム業界ではキャラクターや背景のデザインなども仕事の1つです。
グラフィックデザイナーの主な仕事の流れとしては上記の通りとなります。
まず顧客からの依頼を受け、企画や商品の説明をヒアリングしてデザイン案を固める作業です。
次にデザイン案を基に実際にデザインの作成作業に入ります。
作成したデザインを顧客にチェックしてもらい修正を重ねて、完成したら納品してグラフィックデザイナーの仕事は終了です。
グラフィックデザイナーのやりがい
自身が手掛けたデザインが世の中に出て多くの人の目に触れることはグラフィックデザイナーとしての大きなやりがいです。
またグラフィックデザイナーが手掛けるデザインのような視覚的なものは国にとらわれることなく活動ができます。
そのためグローバルに働くことができる可能性が高いことも魅力の1つです。
デザインを通じて多くの人たちに自分の表現を見せることができるので上記に出した以外にもやりがいはたくさんあります。
グラフィックデザイナーの苦労
グラフィックデザイナーは常に新しいことを生み出し続けなくてはいけない苦労があります。
0から1を作ることはそれだけでとてつもない労力です。
また顧客の反応次第でこれまでの案が覆ることなども多いため、その場合にまた1から作る大変さもあります。
ただその苦労の分完成した時の達成感にもつながるため乗り越えていきましょう。
グラフィックデザイナーの平均年収
グラフィックデザイナーの平均年収は約424万円といわれています。
上記の平均収入は正社員の場合のものであるためフリーランスの場合は前後するでしょう。
例えば正社員を経てフリーランスとして独立し800万円前後を稼ぐ人もいます。
会社員の場合は安定して収入を得られますが、フリーランスの場合は自分の足で案件を見つけなければならないのです。
そのためフリーランスの場合はコンスタントに活動できるようにしっかりと案件を探す必要があります。
グラフィックデザイナー1日の流れ
グラフィックデザイナーは1日のほとんどがデザイン制作作業とミーティングです。
デザイン制作作業の中では作成に関わる情報収集や素材集めなどが行われます。
昨今ではテレワークも増えているため出社退社の時間が浮いた分、自由な時間が上図よりも多いでしょう。
帰宅後やテレワークで浮いた時間でデザインのための勉強や情報収集する人も多いです。
グラフィックデザイナーは納期に間に合うようにデザインを行えれば問題ないため時間の使い方も人によって変わってきます。
どんな人が向いてる?
実際にグラフィックデザイナーに向いている人はどのような人なのでしょうか。
職種研究を行う上で自身がその職種に向いているのか考えることはとても重要です。
そこでこちらではグラフィックデザイナーにどんな人が向いているのかその特徴などを紹介していきます。
知的好奇心が旺盛
知的好奇心が旺盛なことはグラフィックデザイナー含む多くのデザイナーにとって大切なことです。
デザイナーとして成功するために必要なものはデザイン力やセンスと思われがちですが違います。
それらも大切ですが重要なことは成長し続けることです。
単純なデザイン技術だけでなくデザインを活かすための他の技術や知識など新しいことを身につけることでデザインに活きてきます。
そのため新しいことを学ぶのが好きな人は向いているといえるでしょう。
情報分析が上手い
情報分析が上手いことも重要な能力の1つです。
顧客からのデザイン依頼やヒアリングを受けてデザイン制作に入る際に他社のデザインやこれまでのデザインの分析を行います。
情報分析を基に顧客の商品やイベントの対象ユーザーのニーズなどを読み取ってそれをデザインに反映させるのです。
そのため情報分析が上手いこともグラフィックデザイナーに求められてきます。
複数の道筋を見つけ出す
1つの目標に対して複数の道筋を見つけ出せることも重要な能力の1つです。
顧客が求めるデザインの手段をいくつも思いつくことができればより顧客の満足度を得られます。
また複数の案を考えられるとそれだけ選択肢も増え、その選択肢を次の機会に活かすこともできるのです。
より良いデザイン制作のためにも常日頃から多くのパターンを見つけ出すことは重要になってきます。
グラフィックデザイナーで求められるスキル・資格・マインド
職種研究を行う上で求められるものについて理解することはとても大切です。
特にグラフィックデザイナーなどのクリエイター職の場合、技術的にも求められるものが多いでしょう。
こちらではグラフィックデザイナーに求められるスキルや資格、マインドについて紹介していきます。
スキル
グラフィックデザイナーに求められる主なスキルは以下の通りです。
- デザイン力
- デザイン用アプリケーションソフトのスキル
デザイン力
グラフィックデザイナーを含むほとんどのデザイナーにデザイン力は必須です。
ユーザーの興味を惹いたり、親しみを持たせたりするための技術や知識などを含めた総合的なデザイン力が重要になります。
構図や配置などの美術的なセンスや文字のフォントなどデザインに関する幅広い知識があればそれだけ引き出しも増えるのです。
デザイン用アプリケーションソフトのスキル
デザイン用のアプリケーションソフトのスキルはグラフィックデザイナーに重要なスキルです。
どんな求人でもこのスキルが必須として書かれる場合が多いためグラフィックデザイナーを目指す場合はおさえておきましょう。
特にフリーランスの場合はこれらのスキルが必須とされる場合が多いです。
資格
グラフィックデザイナーを目指す上であると良いとされる資格は以下の通りです。
- Photoshop(R)クリエイター能力認定試験
- Illustrator(R)クリエイター能力認定試験
- 色彩検定(R)
グラフィックデザイナーに求められてくる資格の多くがデザインに関する技術的な資格となります。
ただ上記の資格がないとグラフィックデザイナーになれないというわけではありません。
あくまで実績や実力を示す材料として役立ってくれるということです。
そのため自分で案件を探す必要があるフリーランスの場合は上記の資格を持っておくと良いでしょう。
マインド
グラフィックデザイナーに求められるマインドは以下の通りです。
- 常に向上心を持つこと
- 何を作るべきかを理解すること
常に向上心を持つこと
グラフィックデザイナーなどのクリエイター職は常に成長し続けなければいけません。
技術的な成長もそうですが感性的な成長も重要です。
毎回新しいデザインを作るため日常の様々なものをきっかけに自身のデザインの向上に努める必要があります。
そのため向上心をもって努力し続けることができるのはグラフィックデザイナーにとって重要です。
何を作るべきかを理解すること
常に何を作るかを明確にしておくこともグラフィックデザイナーに必要な考え方になります。
どんなに機能的できれいなデザインを作っても顧客が求めているものとずれていては意味がないです。
そのため常に自分が何を作るべきかを明確にしてデザイン制作にあたらなくてはいけません。
グラフィックデザイナーのキャリア
こちらではグラフィックデザイナーになる方法やグラフィックデザイナーのキャリアパスについて紹介していきます。
グラフィックデザイナーになるには?
こちらではグラフィックデザイナーのなり方について紹介していきます。
1.学校でグラフィックデザインを学んで就職する
グラフィックデザイナーの代表的ななり方は大学や専門学校でグラフィックデザインを学んでそこから企業やデザイン事務所に所属することです。
企業やデザイン事務所への就職も学校からだと就職支援などもしてくれる所が多くあります。
また基礎から徹底して学ぶことができるためグラフィックデザイナーになることを決めている人にはおすすめです。
2.独学で勉強して就職する
独学で勉強して就職することもなり方の1つです。
独学のため就職する際には実績や実力を示せる要素があると就職もしやすくなります。
例えば本記事で紹介した資格を取得したり、フリーランス案件を受注して実績を作ったりすることです。
独学のため幅広く学ぶことができますがワークショップなどで人に教わることもしてみるとよいでしょう。
グラフィックデザイナーのキャリアパス
グラフィックデザイナーには主に以下のようなキャリアアップ分岐があるとされます。
- アートディレクター
- その他関連デザイナー
- 講師
アートディレクターは企業の大小関わらず、グラフィックデザイナーが目指す一般的なキャリアアップの1つです。
アートディレクターは管理職的な仕事が多く、チーム内のグラフィックデザイナーの作業チェックや修正指示などが多くなります。
アートディレクターになった後に会社内で実績をつけてさらに役職をアップさせるのが一般的です。
そのため会社内での役職がアップした分、年収もアップできるでしょう。
その他関連デザイナーになる場合は、何か秀でた分野の専門デザイナーになる可能性も多くあります。
例えば商品パッケージに強い場合はパッケージデザイナーに、Web関連の案件に強い場合はWebデザイナーです。
グラフィックデザイナーとして専門性を身に着けることで仕事の幅が広がり、フリーランスの場合はより多くの仕事ができます。
グラフィックデザイナーは数年現場で経験を積んでその後講師やインストラクターとして働くこともできるのです。
講師として生徒がグラフィックデザイナーの夢をかなえたときのやりがいも大きくあります。
また講師として働く場合もフリーで案件を受注することができるので年収もあがるでしょう。
グラフィックデザイナーでキャリアアップしたい場合は実力や実績を付けたうえで、企画力や他デザイン技能のような+αの技術や知識が重要です。
グラフィックデザイナーの最新動向
グラフィックデザイナーは昨今のIT化や紙媒体の衰退によってデザイン知識だけでなくWeb関連の知識も求められるようになってきました。
特に紙媒体の売れ行きはどんどん下がってきており、それに比例して広告宣伝費の削減がなされグラフィックデザイナーに入るお金も減少しつつあります。
またデザインソフトの発展に伴ってグラフィックデザイナーを始める人が増加したため、他のデザイナーと差別化をはかる必要が増えたのです。
個の時代と呼ばれる昨今ではデザイン力に付加価値をつけることが重要視されています。
例えばプログラミング能力やマネジメントスキルをデザインに取り入れるなどです。
そのため昨今のグラフィックデザイナーにはデザイン力だけでなく様々な力が求められているといえます。
グラフィックデザイナーにおすすめの本
最後にグラフィックデザイナーを目指す上でおすすめの本について紹介していきます。
ノンデザイナーズ・デザインブック
この本はデザインの4つの基本原則を基にデザインを行う上での考え方からデザイン技法などを幅広く紹介した1冊です。
本の題名通りデザイナーでない人でも読みやすい1冊となっており、グラフィックデザインの学びはじめや独学などでも重宝されます。
これからデザインを学ぶ際にはぜひ手に取ってみてください。
デザインの学校 これからはじめる Illustrator & Photoshopの本
この本はデザイン現場でよく使われるソフトである「Illustrator」や「Photoshop」の入門書です。
昨今ではほとんどのデザインをPCのソフトを使ってデザインします。
特にこれら2つのツールは必須といってもよいでしょう。
これら2つについて1冊で学べるのでおすすめです。
あるあるデザイン
この本ではグラフィックデザインのたくさんの例が紹介されており、それらを活用してデザインの基本的な型を学ぶことができます。
特にこの本ではポスターやチラシ、広告などのデザインが合計270点も掲載されているためアイデア探しにもおすすめです。
自分の知らなかった表現方法が見つかるかもしれないので、このような他人が作ったデザインを見る機会も増やしてみてください。
まとめ
本記事ではグラフィックデザイナーの職種研究を行ってきました。
グラフィックデザイナーは昨今のIT化で紙媒体の需要が減りつつもそれに反比例してWeb媒体のグラフィックデザインが増えています。
そのため今後もその需要はなくなることはないでしょう。
昨今ではフリーランスのグラフィックデザイナーも増えてきているため、限りある案件をいかにとれるかが重要になってきます。
他のデザイナーと差別化を図るために今の自分にどんな付加価値を生み出せるかも考えて職種研究を行っていきましょう。
グラフィックデザイナーが主に活躍できる業界はWeb業界や広告業界などです。
本記事では上記の業界を含めて多くの業界研究記事を紹介しているためチェックしてみてください。
本記事を通して職種研究を行う皆さんがすばらしい仕事と出会えることを祈っています。
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