はじめに
挨拶は声色や表情からもっとも端的にその人の人間性を写し出します。
インターン初日の挨拶は、第一印象を決定づける大切なファーストコンタクトです。
今回の記事では、インターンでの挨拶と自己紹介で好感を持ってもらうためのポイントや最低限気をつけるべきマナーを徹底解説していきます。
目次
受付時の挨拶で気をつけるべきマナー
インターン先の会社によっては有人の受付もしくは受付電話を設けている企業があります。
このことを知らずに当日どのように入室していいかわかない、と慌てないためにも受付の方法をおさえておきましょう。
受付時は学生としてではなく、ひとりの社会人として対応されるので礼儀やマナーも解説します。
共通して言えること
受付時に必要なのは、はつらつと話す元気のよさでしょう。
受付時の態度が直接インターンの採用・選考に影響するとは考えにくいです。
しかし、その日から一緒に働く人材を迎え入れるにあたり、最初の出だしとなる受付の挨拶は非常に大事となります。
緊張するのは仕方のないことですが、受付時は「大学名」「氏名」「要件」は相手が聞き取れる声とトーンでしっかり伝えましょう。
有人受付の場合
受付には人がいるタイプの有人受付があります。
大きなオフィスビルの場合には複数の企業を有人受付で一括管理していることも珍しくありません。
有人受付に到着したらまず「訪問先の企業名」「要件」「大学名」「名前」を係の人に伝えます。
この時入館証を受け取る場合もあるため、そのときはなくさずに保管しておきましょう。
受付電話の場合
受付に電話が置いてあるタイプもあります。
ほとんどの場合は、電話の受話器近くに各部署や担当者の宛先が記載されているはずです。
受付電話をかけるときは「大学名」「氏名」「要件」を伝え、入室案内をうけましょう。
電話を切る際は失礼とならぬよう、相手が電話を切るまで待ってから切電するのが一般的なマナーです。
また受付電話を見逃していきなり入室するのは失礼にあたります。
入室方法は事前メールなどで指定の案内がないかを確認しておくとよいでしょう。
好感が持てるインターンでの挨拶のポイント
インターン先での挨拶は職場での良好な関係をつくるための大事なステップです。
インターンで心掛けるべき挨拶の姿勢についてポイントを押さえながら解説をしていきます。
表情と姿勢
1対1で挨拶をする場合は必ず相手の目をみて挨拶することを意識してください。
複数人に挨拶をするときは目線はやや上を意識することです。
うつむき加減で挨拶をすると暗い印象となり、人によっては失礼な態度と認識されてしまいます。
初日で当然緊張もすると思いますが、顔をあげて堂々と挨拶ができるとそれだけで好印象となるでしょう。
また挨拶は背筋を伸ばし、姿勢は正します。
挨拶時の姿勢が綺麗だとおのずと自信があるような印象をうけ好感を持たれやすいです。
お辞儀の角度
単にお辞儀といってもビジネスの場では3種類のお辞儀を使い分けなくてはいけません。
挨拶時には会釈だけで問題ないですが、社会人として身につけておくべき基礎的なマナーなので3つ確認しておきましょう。
- 会釈:腰から15度ほど上半身を前に倒す、立場の近い相手や見知っている相手に使うお辞儀
- 敬礼:腰から30度ほど上半身を前に倒す、自分より立場の高い相手に行うお辞儀
- 最敬礼:腰から45度ほど上半身を倒す、クライアントやお客様への挨拶のときに用いるお辞儀
以上の通りお辞儀をする相手の立場や状況において使い分ける必要があります。
インターン先では形式ばったシーンが少なく、かかわる相手は同じ学生や社員の方々となるため会釈を使う機会が多いでしょう。
状況に応じて適切なお辞儀ができるとマナーに理解があるとしてよい印象につながるため覚えておいて損はありません。
機会をうかがい使い分けてみてください。
身だしなみ
身だしなみは挨拶以前に印象を左右する大事な要素です。
インターン前の身だしなみのチェックは欠かせません。
とくに次の項目は要チェックです。
- 寝ぐせ
- フケ
- 服のエリ袖
- シャツのシワ
- ネクタイの曲がり
上記の項目以外に「髪の長さ」「爪の長さ」「服の匂い」などインターン直前で整えられない部分もあります。
これらは清潔な印象を与える大事な身だしなみですので当日までに整えておきましょう。
またインターン先によって私服がOKというケースもあります。
しかし、いくら私服でいいからといって派手すぎる髪色や奇抜な服装はNGです。
声量
挨拶をするときは大きい声を出すことがよい心掛けです。
しかし状況次第で声の出しすぎが好ましくない場合もあります。
とくに社内でインターンをするときは会議やミーティングをしていることもあるでしょう。
周りの状況から判断し適当な声量を意識することもマナーです。
声が出せる状況でも、出せない状況でも大事なことは「はつらつ」と話すことでしょう。
相手が容易に聞き取れる気遣いが好感がもてるコミュニケーションのポイントとなります。
言葉遣い
言葉遣いで注意すべきは敬語を使うこと、そして何より「ラフになりすぎない」ことです。
会社の雰囲気やインターンの空気に慣れてくるとどうしても普段通りの話し方が出てしまいます。
友人との会話に使うような言葉やビジネスの場にそぐわない言葉になっていないか、言葉遣いへの注意も必要です。
正しい言葉を無理に使おうとして極端にかしこまる必要はないですが、フラットになりすぎないよう配慮しましょう。
インターンで自己紹介をするときのポイント
インターンでの自己紹介は内容を工夫すれば効果的なアピールとなるでしょう。
ありきたりな自己紹介から抜け出し、印象強いものにするために押さえるべきポイントを3つ紹介します。
次の3つはすべて盛り込むというわけでなく、アピールしたい自身の特徴や経験に合わせて使い分けてください。
ガクチカ
「ガクチカ」とは学生として力を入れている活動のことです。
サークル活動やゼミ活動でもよいですし、アルバイトや留学など学外の経験でも問題ありません。
自分がとくにアピールしたいことをエピソードとして盛り込みましょう。
他の学生が経験していないようなオリジナリティのある分野であればなおグッドです。
注意したいのは、ガクチカは決して自慢話の場ではありません。
学生時代に頑張ったことを伝えるはずがいつのまにか自分語りをしてしまってはかえって印象が悪くなります。
相手が知りたいこと
自己紹介では相手が知りたいと思うことを伝えるのもポイントです。
例えば出身地や趣味は強いアピールツールとなります。
地方出身の学生が関東でインターンをする場合、出身地を伝えると印象付けになるだけでなく、あとで話のネタとしても活用可能です。
意外性、興味を引くこと
自分自身のことを強く印象付けるには相手が想像もしないような一面を伝えると効果的です。
例えば「華奢な体格の人が実は大食い」「学生の年頃ながらサウナが好き」など、興味をそそられるような意外性を添えると強い印象につながります。
持ち時間別の自己紹介例「15秒・30秒・1分」
インターンにおける自己紹介では「30秒以内で」や「1分で」のように時間を指定されることもあります。
そのため時間別に自己紹介を準備しておくと急な対応であたふたしなくて済むでしょう。
今回はよくある時間指定として「15秒」「30秒」「1分」の時間別に自己紹介テンプレートを用意しました。
以下の例を参考に自分の言葉に当てはめて使ってみてください。
15秒
本日からお世話になります●●大学の●●と申します。 今回のインターンは、社員の方と密にコミュニケーションがとれるということで社風を直に知れると思い参加しました。 よろしくお願いいたします。 |
30秒
本日からお世話になります●●大学の●●と申します。 大学では所属しているゼミにて●●の活動に携わっており、インターン内容とも関連性が高いので、今回のインターンはとても楽しみにしておりました。 今回のインターンではひとつでも多くのことを吸収し、有意義な時間となるよう積極的に活動していきます。 短い時間ですがよろしくお願いいたします。 |
1分
本日からインターンに参加します●●大学の●●と申します。 今回のインターンは、現場の社員の方と密にコミュニケーションがとれるということで、社風を直に知れると思い参加しました。 私の趣味は野球観戦をすることです。 週末は友人を誘って野球観戦に行っており、今年にはすでに30試合を見ています。 観戦だけでなく実際に野球することも大好きで幼少期からずっと野球を続けています。 大学でも野球サークルに所属しピッチャーを務めています。 野球好きな方がいましたらぜひお声をかけてもらえるとうれしいです。 野球で培った元気の良さを持ち前に今回のインターシップを頑張りたいと思います。 短い時間ですがよろしくお願いいたします。 |
自己紹介でNGな言動
自己紹介では避けるべきNG行為が存在します。
その代表的な例は嘘をつくことです。
頑張って印象を残そうとしたり無理に相手の興味を引いたりしようとして、ありもしない事実を述べてしまうケースがあります。
よかれと思ってもインターンで重要なのはまず誠意を伝えることです。
自己紹介のときは必ず事実に沿った内容を盛り込んでください。
早口で話してしまうこともよくあるNGケースとなります。
自己紹介のときは指定時間を意識しすぎるあまり相手が聞き取れない速さで話すのは本末転倒です。
時間はあくまで目安なのでまずは相手に伝えることを強く意識して話しましょう。
印象に残る挨拶・自己紹介にするために
インターンでの挨拶や自己紹介を相手の印象に残すものとするためには自己分析が大切になります。
自己分析はマッチングする業界を探すためだけの作業ではありません。
自分自身のストロングポイントやウィークポイントを洗い出し、自分を客観的にみつめることです。
自分では当たり前と思っていることでも自己分析を通して、実は人にはない強みや特徴であるという気付きを得られます。
こうした気付きは説得力があり、魅力的な自己紹介をつくる貴重な材料です。
じっくり時間をかけて自己分析を行うことで、挨拶で本当に伝えるべき特徴を見つけてみましょう。
緊張を和らげる対策
どれだけ素晴らしい内容で挨拶を準備しても、インターン当日の緊張で言いたいことが言えなくては元も子もありません。
しかし、初めての挨拶・自己紹介であれば緊張は常に付きまとうものです。
ここからは少しでも緊張を和らげるための対策について紹介します。
自己紹介は丸暗記しない
よくやりがちなのが自己紹介をまるまる暗記することです。
一言一句暗記して何度も反復して練習することは悪いことではありません。
しかし当日緊張のあまり一言目が出なくなると、立て続けに言葉が出なくなり何も言えなくなるなんてことも起こり得ます。
自己紹介を練習するときは、「出身大学」「ガクチカ」「意外な一面」というようにあらかじめ伝えるべきキーワードを用意しておくことがおすすめです。
万が一、何を言うべきか文章を忘れてもキーワードだけ覚えておけばそれに紐づくエピソードを引っ張ってこれます。
伝えるべきキーワードをしぼり、忘れても取り返せるように対策することも大事です。
いつも以上の力を発揮しようとしない
大抵の場合、緊張の原因はいつも以上の実力をだそうとすることからおきます。
そのため「失敗したらどうしよう」「言葉が飛んだらどうしよう」そネガティブな方向に志向がまわり緊張を生み出すのです。
普段使わないような言葉やセリフを使い、背伸びした伝え方をしようとするとかえって自分へのプレッシャーとなり、緊張の呼び水となってしまいます。
一番重要なのは普段通りでいることです。
準備してきた言葉を間違えても構わないので、いつも通りの話し方を意識してみましょう。
緊張していると伝える
ここまで紹介した以上の工夫を凝らしても、本番多くの人を前にすると緊張するのは無理もありません。
そんな時は自ら緊張していることを口にするのも一つの手段です。
緊張していると公言することで、聞き手のハードルを下げ自分自身リラックスして話せるようになります。
また緊張しているというセリフ自体が話の掴みになり場を和ませることもあるのです。
どうしても緊張が止まらない場合は、「緊張しています」とクッションを入れて話を始めてみましょう。
まとめ
今回はインターンの挨拶で好感を得るためのポイントや気をつけるべきマナーについて紹介しました。
大切なのはありのままの自分をアピールすることで、紹介したポイントは自然な自分を引き出すためのツールです。
インターンでよいスタートダッシュが切れるようぜひツールをフルに活用してみてください。
シューブンではインターン時に気を配りたい適切な髪型も紹介しています。ぜひ合わせてチェックしてみてください。
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