はじめに

「就活のためのノートを作って活動内容を記録したい」と感じている方もいるでしょう。

就活では自己分析や業界研究などさまざまな内容を扱うため、頭の中だけで整理していくのは難しいです。

ノートを作って頭を整理し、スムーズに就活を進めていけるようにしていきましょう。

とは言え「どうやってノートを作ったらいいかわからない」と悩んでしまうかもしれません。

そこでこの記事では、3ステップでできる就活ノートの作り方を紹介していきます。

就活ノートを作るメリットや作り方のコツ、すぐに使えるテンプレートも紹介するので参考にしてみてください。

就活ノートとは?

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まずは就活ノートとは何なのかを明確にしておきましょう。

就活ノートは以下のように分類できます。

  • 自己分析ノート
  • 業界&企業研究ノート
  • OB/OG訪問&会社訪問ノート
  • 会社説明会&インターンノート
  • スケジュールノート
  • 選考ノート

活動内容に合わせてそれぞれノートを作成すると、以上6つのノートに分かれます。

この種類を知っておくことでノートに何を書くべきなのかが見えてくるでしょう。

記事の後半ではそれぞれのノートに使えるテンプレートも紹介しますので、そちらも参考にしてください。

就活ノートを作るメリット

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「就活ノートを作るのは正直面倒だな」と感じている方もいるかもしれません。

整理するべき情報量が多いのでいちいちまとめるのは大変ですよね。

しかし就活ノートを作ることで以下3つのようなメリットが得られます。

メリットを知っておくことで就活ノートを作るモチベーションが上がるので、ぜひ確認してみてください。

  1. 可視化することで深掘りできる
  2. 経過を記録することで自己分析になる
  3. 面接やESに役立つ

①可視化することで深掘りできる

情報を可視化することでより深く研究できるようになります。

たとえば、企業の情報はインターネット・書籍・会社説明会などさまざまなものから得られるものです。

それぞれの情報を1つの就活ノートにまとめることで、今まで気づかなかったことに気づきやすくなります。

ノートを使ってそれぞれの情報のつながりが見えるようにすると、研究が深まりますのでぜひ実践してみてください。

また自分なりにまとめ直すことで記憶にも定着しやすくなり、頭の中も整理できます

採用試験においては論理的に整理された受け答えが必要なので、頭の中がクリアになっていることはとても重要です。

就活ノートを作って研究を深めつつ頭の中を整理してみてくださいね。

②経過を記録することで自己分析になる

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就活ノートを作って記録し続けていくと、自分の行動や考え方が見えてきます。

就活への向き合い方を客観視できるようになり、自己分析に活かせるでしょう。

人間は常に変化していくものなので、過去を振り返って自己分析をすると今の自分に当てはまらない点が生じてしまいます。

「自己分析をしたけどしっくりこない」と感じているのであれば、自分の中で変化が起きているのかもしれません。

「今の自分の状態を知りたい」と感じる方は、就活ノートを通して自分を客観視してみてください。

③面接やESに役立つ

就活ノートを作って研究を深めておくと面接やESにも役立つでしょう。

企業の採用担当者は、あなたが就活に対してどれだけ真摯に向き合っているかについても評価対象としています。

というのも、就活への向き合い方が入社後の業務への向き合い方に直結するからです。

そのため、どれだけ深く研究してきたかについて探る質問を投げかけられます。

他の就活生と差をつけるよいチャンスなので、就活ノートで研究を深めて選考を有利に進めてみてください。

3ステップでできる就活ノートの作り方

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ここまでの内容で「就活ノートを作った方がいいな作りたいな」と感じた方も多いでしょう。

しかし「何から始めたらいいのかわからない」と迷ってしまうかもしれません。

就活ノートは以下3ステップで作成できるのでぜひ試してみてください。

  1. まとめるノートを決める
  2. 何を書くのかを決める
  3. テンプレートを活用する

①まとめるノートを決める

まずはまとめるノートを決めましょう。

ノートの種類としては以下のようなものが挙げられます。

  • キャンパスノート
  • リングノート
  • ルーズリーフ
  • デジタルファイル

自分が使いやすいと感じるものを選んでみてください。

ノートを選ぶ際にはノートの大きさに注目するのがおすすめです。

大きなノートは見開きのページで多くの情報をわかりやすく整理できます。

一目でわかるように情報を整理したい人におすすめです。

逆に小さなノートには持ち運びしやすいというメリットがあります。

さまざまな場所ですきま時間を使って内容を確認したい人におすすめです。

②何を書くのかを決める

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ノートが決まったらそのノートに何を書くのかを決めましょう。

すでに紹介したように、就活ノートには自己分析や企業研究といった複数の種類があるからです。

どのノートに何を書くのかを決めて準備を進めていきましょう。

③テンプレートを活用する

ノートに書く内容が決まったらテンプレートを活用するのがおすすめです。

就活ノートはわかりやすくまとめることが重要ですが、どうすれば見やすいものができるのかはやってみないとなかなかわからないものでしょう。

しかし、これまで数多くの先輩たちが就活ノートを活用しているのです。

先輩たちが使っていたテンプレートを使用することで、手間をかけずに見やすいノートが作れます。

すぐに使えるテンプレートについては後ほど紹介するのでそちらも参考にしてみてください。

就活ノートを作る際のコツ

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作り方を押さえたら作る際のコツについても確認してみましょう。

ノートは一度作り始めてしまうと、作り直しをするのが難しいです。

途中で後悔しないように今のうちにコツを確認しておきましょう。

  1. 業界研究・自己分析は別で作る
  2. 持ち運びについても考慮する
  3. 見やすさを追求する

①業界研究・自己分析は別で作る

すでにお伝えしたように就活ノートに書くべき内容は業界研究や自己分析など複数あります。

これらの内容を1冊のノートにまとめてしまうと、振り返りが難しくなってしまうでしょう。

すぐに必要な情報を見直せるよう、内容に応じてノートを分けてみてください。

また、見直しをしやすいようにノートの最初のページを目次にするなどの工夫もおすすめです。

②持ち運びについても考慮する

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先ほども触れましたが、持ち運びについても考慮しながらノート選びをしてください。

複数のノートを持ち歩く場合には、あまり大きなノートであると不便です。

小さなノートを選んだり、ルーズリーフにまとめて必要なものだけ持ち運んだりなどの工夫をしていきましょう。

パソコンの操作などが得意な人はデジタルファイルにまとめるのもおすすめです。

ただし、デジタルファイルにまとめる場合には、セキュリティー対策を万全にしてバッテリーの管理も徹底するようにしてください。

企業の内部情報などが漏洩してしまったり、外出先でバッテリーが切れてしまったりしてはノートを活用できないからです。

③見やすさを追求する

就活のことは面接前などにすぐ確認できるよう、見やすさを追求するようにしてください。

ただ情報を羅列するのではなく、自分がわかりやすい順番に並べ替えたり色をつけたりして工夫してみましょう。

しかし、最初からきれいに書こうと思うとなかなか書き進められなくなってしまうこともあります。

そのため、感じたことや聞き取った情報を自由に書けるスペースを設けるなどの工夫をしてください。

就活ノートに使えるテンプレ

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ここまで就活ノートの作り方やコツを紹介してきました。

しかし、これらの情報だけでは「具体的にどう書いたらよいのかわからない」と迷ってしまうことも多いはずです。

この章では就活の後にすぐ使えるテンプレートを紹介しますので、ぜひ活用してみてください。

テンプレートは就活ノートの種類別に紹介します。

  1. 自己分析ノート
  2. 業界&企業研究ノート
  3. OB/OG訪問&会社訪問ノート
  4. 会社説明会&インターンノート
  5. スケジュールノート
  6. 選考ノート

①自己分析ノート

自己分析ノートは以下の内容を書くのが定番です。

  • モチベーショングラフ
  • 嬉しかったこと:嬉しかった理由・その後どうしたいと思ったか
  • 辛かったこと:辛かった理由・乗り越えるためにやったこと
  • 学生時代に頑張ったこと など

また、学生時代に頑張ったことについては以下の項目について書き留めるのがおすすめです。

  • 頑張ろうと思ったきっかけ
  • 楽しいと思えたこと
  • 辛いと感じたこと
  • 辛いことを乗り越えるためにやったこと
  • モチベーションになったこと
  • 何を得たか・今になってどう思うか など

自己分析ノートの詳しい作り方や、モチベーショングラフについて知りたい方は以下の記事も参考にしてみてくださいね。

【自己分析ノートの書き方・作り方を解説】なぜ自己分析をするならノートにするのか?書いた後の活用方法まで具体例とともに紹介

モチベーショングラフの書き方・作り方を6ステップで解説!作成におすすめのツールとは?具体例や実際に使えるテンプレも紹介

②業界&企業研究ノート

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業界研究については以下のように記載してみてください。

  • 業界名
  • 業界のビジネスモデル
  • 業界のトップ企業3つ
  • 業界の沿革
  • 業界が抱えている課題
  • 業界の将来性
  • 業界の動向
  • 業界についてどう感じたか

業界内にある企業について分析する場合には、業界研究の内容の近くに企業研究結果を記載すると見返す時に便利ですよ。

企業研究については以下の内容を書いてみましょう。

  • 企業名
  • 代表者
  • 本社の住所
  • 支店の住所
  • 沿革
  • 経営理念
  • 事業内容
  • 労働条件
  • 連絡先
  • 所属している業界と業界研究結果
  • 自己分析結果を踏まえてどう思うか

より詳しい書き方や企業研究ノートの作り方については以下の記事を参考にしてみてくださいね。

企業研究,ノート

③OB/OG訪問&会社訪問ノート

OB/OG訪問については以下の項目をまとめてみてください。

  • 話を聞いてみたい企業・業界・職種
  • 訪問できそうな先輩
  • 業界について聞きたいこと
  • 職種について聞きたいこと
  • 企業について聞きたいこと
  • 選考準備について聞きたいこと
  • 訪問のスケジュール

「OB/OG訪問ってなに?」「どうやってやるの?」と感じた方は、以下の記事を読んでみてください。

OB/OG訪問

OB/OG訪問で聞くべき質問や聞いてはいけない質問については以下の記事で解説しています。

「どんな質問をすればいいかわからない」という場合には読んでみてくださいね。

OB/OG訪問,質問リスト

④会社説明会&インターンノート

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会社説明会についてまとめる場合には、以下の項目を参考にしてみてください。

  • 企業名
  • 日時
  • 場所
  • 参加する目的
  • 質問したいこと
  • 関連業界の研究結果
  • 企業研究の結果

業界研究や企業研究の内容についてもまとめておくことで説明の理解が深まりますよ。

質問も事前に用意しておけば知りたいことを聞き漏らさずに済むでしょう。

インターンについては以下の項目を入れ込んでみてください。

  • 参加するインターン
  • 志望動機
  • 面接・インターンの日程
  • 必要な持ち物
  • 面接対策(自己PR・自分の長所/短所・逆質問など)

インターンの面接対策については以下の記事を参考にしてみてくださいね。

インターン,面接

⑤スケジュールノート

スケジュールノートには以下の内容をまとめてみてください。

  • 選考の日程(ES提出・面接)
  • インターンシップの日程
  • OB/OG訪問の日程
  • 会社説明会・合同説明会の日程

その他にも自己分析・業界研究などを終えたい時期について記載しておくと、就活全体の流れも把握できるのでおすすめです。

⑥選考ノート

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選考については以下の内容をまとめてみましょう。

  • 業界研究の結果
  • 企業研究の結果
  • 職種研究の結果
  • 自己分析の結果
  • ESに書くべきこと
  • 面接での受け答え
  • OB/OGが実際に聞かれた質問
  • 選考の日程・場所

選考ノートは直前にも手軽に確認できるよう、小さめのノートやルーズリーフなどにするのがおすすめです。

就活ノートに関する注意点

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ここまで就活ノートの作り方を複数の視点から紹介しました。

しかし、ただ紹介したやり方を無意識にやるだけでは失敗してしまう可能性もあります。

この章では就活ノートをうまく活用するために注意すべきことを3つ紹介していくので、こちらも併せて確認しておきましょう。

  1. 自分の考えも記録する
  2. 自分に合ったやり方を見つける
  3. 作って満足しない

①自分の考えも記録する

就活ノートを作る際には自分の考えについても記録するようにしてください。

企業説明会や本などから得た情報をただまとめるだけでは研究が進んでいかないからです。

就活ノートを作る目的は、就活を有利に進めるために自分や業界について理解を深めることにあります。

ただ情報を記録するだけでは他の学生と差をつけられません。

得た情報を基に自分が何を考えたのかをまとめることで自己分析が深まるでしょう。

また新たな疑問が生まれ、その疑問を解決することで他の学生がたどり着かなかった情報にたどり着くこともできます。

どれだけたくさんの情報を手に入れるかではなく、情報を基にどれだけ考えたかがとても大切なのです。

就活ノートには自分がどう感じるか、何を考えたかについてもまとめて考えを整理してみてください。

②自分に合ったやり方を見つける

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就活ノートの作り方は複数あるため、自分に合ったやり方を見つけることが重要です。

この記事では内容ごとに就活ノートを分けることをおすすめしましたが、人によっては1冊にまとめた方が使いやすい場合もあるでしょう。

たとえば、就活に向き合う中で自分自身への理解を深めたい場合には1冊のノートで時系列にまとめる方がよいはずです。

また、忘れ物が多い人や物の管理が苦手な人は1冊のノートにまとめた方がミスをせずに済むでしょう。

このように、自分に合う方法は人それぞれなのでどの方法がよいかも考えながら選んでみてください。

もし、ノートの分け方について迷っている場合にはルーズリーフがおすすめです。

ルーズリーフであれば時系列順に並べ変えたり、内容ごとに分けたりするなど融通が利きます。

たとえば、企業説明会に行く時にその企業の分析内容とその企業が属している業界に関する分析内容の両方を持っていくなどです。

デジタルファイルも並べ替えが可能ですが、デジタル機器の使用を制限される場面も多いので選考直前に確認するのは難しいでしょう。

ノートの種類について迷っている場合はルーズリーフにまとめ、適宜必要なものだけを持ち運べるように工夫してみてください。

③作って満足しない

就活ノートは作って満足せず、適宜見返すことが重要です。

時間を置いてから見返すことで忘れてしまっていたことに気づいたり、新たな発見をしたりすることがあります。

何度も繰り返し見て理解を深めてみてください。

就活ノートの活用については次章で紹介するのでそちらも参考にしてみましょう。

就活ノートの利用場面

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就活ノート利用するのがおすすめの場面は以下3つがあります。

  1. 選考前に要点を確認する
  2. 分析内容を振り返る
  3. スケジュールを確認する

①選考前に要点を確認する

選考前に今まで行ってきた研究の要点を確認しましょう。

何度も繰り返し読んできた内容でも、緊張していると思い出せなくなってしまう可能性があるからです。

また、今まで自分が準備してきたことを振り返ると「ここまで準備したのだから大丈夫だ」と自信を取り戻す効果も得られるでしょう。

準備してきた内容を確認し、落ち着いて選考に臨めるように要点を確認してみてください。

②分析内容を振り返る

研究の途中であってもそこまでの内容振り返ってみましょう。

すでに少し触れていますが、時間をおいてから確認することでより理解が深まることがあるからです。

振り返って得た新たな気づきを書き込めるように、就活ノートはある程度余白を作っておくとよいでしょう。

または、付箋などを活用して後から気づいた情報だとわかるようにしておくのもおすすめです。

③スケジュールを確認する

OB/OG訪問や企業説明会などのスケジュールを確認するために使うのもおすすめです。

通常のスケジュール帳ではなく就活ノートにまとめることで、その日程までに何をすべきなのかや今どこまで終わっているのかが一目でわかります。

ぜひ活用してみてくださいね。

まとめ

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就活ノートについて紹介しました。

就活ノートを作ることで研究をより深めたり、就活の過程を記録して自己分析に役立てたりできます。

選考を有利に進めていきたい人はぜひ活用していきましょう。

また、就活は自己分析から始めるのが王道です。

就活ノートの準備ができたら、まずは自己分析から始めてみてください。

自己分析の目的ややり方については以下の記事で解説しているので、興味があればこちらも読んでみましょう。

【就活における自己分析の目的とは】なぜ就活の1番始めに自己分析をするべきなのか?始める時期や自己分析のメリットまで解説!

この記事を書いた人あっしー