はじめに

就職活動をいつから始めようか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

人によって始める時期がまちまちであり、何が正解かわかりづらいので不安になりがちです。

業界や企業によっても始まる時期が異なるのでいつから就活を始めるかはとても重要ですね。

この記事では業界毎に就職活動のスケジュールがどうなっているのか、注意するべきポイントを見ていきましょう。

就活はいつから始める?

就活,いつから

就職活動はいつから始めるのが良いのでしょうか。

ここでは先輩の就職活動の状況を見ていきましょう。

大学3年6月までに開始をする人がほぼ半分

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株式会社ディスコ ホームページを基にシューブン編集部作成

大学3年の6月までに就職活動を開始するという人が全体の半分です。

これは大学3年の6月から大手企業のインターンシップに関する情報公開が始まることに併せた動きですね。

大学3年生になるとすぐに大学のキャリアセンターが学生向けの就活セミナーを開始し、学生が少しずつ情報収集を始めていきます。

マイナビやリクナビといったサイトに登録ができるようになるのがこの大学3年6月のタイミングです。

ここを就活の開始と考えている学生が多いようですね。

大学3年夏休みに行われるインターンシップに参加しようとすると6月にサイト登録して7月に選考、8月にインターンシップ参加という流れになります。

大学3年になる前に始めている人は7%のみ

いわゆる長期インターンを大学1,2年から行い実質的に就職活動をしている学生は全体の7%しかいません。

この7%の人たちは非常に優位に就職活動を進めることができていると考えられるでしょう。

周りのライバルが何もしていない時に自分は将来を見据えて企業でインターンをしているのですから当然ですね。

一方で、大学3年までに何もしていなかった人も焦る必要はありません。

93%の人は何もしていないので同じ状況ですから焦らずにやるべきことを整理すれば問題ないでしょう。

大学3年の終わりまでに100%就活を始めている

基本的には全員が大学3年生が終わるまでに就活を始めています。

就職活動の情報解禁は大学3年3月にするというのが企業側のガイドラインとなり、この時点で全員就職活動を始めるということです。

企業側のガイドラインでは大学3年3月に就職情報の発信が解禁され、大学4年6月が選考開始となっています。

しかし、ほとんどの企業が大学3年3月から選考をスタートしてしまっているのが実態です。

この大学3年3月には乗り遅れないようにしないと、多くの企業が内定を出し終わってしまいますので注意してください。

いつから始めるかは業界の就活スケジュール次第

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業界毎に就活のスケジュールは大きく異なります。

上の図で濃い青が就活を始めておきたい時期、ピンクが企業が内定を出し始める時期です。

いつから始めるべきかについては自分が興味を持つ業界の就活スケジュールに合わせるようにしましょう。

早いところでは大学3年夏~秋で内定が出る業界もあります。

就活開始が遅い業界を受けるのに早く始めると疲れますね。

反対に就活開始が早いのに遅く始めると間に合わなくなります。

自己分析や業界研究だけ早めにやっておいて、ある程度自分の志望業界を絞り込んでおくといいでしょう。

就活開始前の学生が思う就活への不安TOP3

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就職活動をスタートすると期待と不安が入り混じり落ち着かないですよね。

ここでは就職活動を行う学生がどのようなことに不安を抱いているのかを共有します。

他のみんなが自分と同じような悩みを持っているのであれば少し安心できますよね。

希望する企業に内定をもらえるか

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就活をしている学生が不安に思うことの第1位は「希望する企業に内定をもらえるか」です。

これは大学3年2月時点の調査ですので、この時点ではある程度希望する企業が絞れてきているということがわかりますね。

大学3年3月からエントリーシートの提出などが始まりますので、その前の2月には希望企業が決まるといいということでしょう。

やはりどこでも内定がとれればいいというわけではなく、自分が行きたい企業に就職できるのかは気になるところですよね。

内定をもらえるか

第2位は「内定をもらえるか」です。

希望する企業でなくともどこかしらかに内定をもらえ、社会に自分の居場所を作ることができるのかという不安ですね。

ほとんどの場合は就職活動自体をするのが初めてでしょう。

どのように選考が進み内定をもらえるのかも未知の世界ですよね。

未知のものに対する不安はみんな共通ですので自分だけ悩んでいると思わなくても大丈夫です。

ほぼ7割の人が同じ悩みを抱えています。

面接を通過できるか

第3位は「面接を通過できるか」ですね。

これは面接に対する苦手意識を反映した結果と言えるでしょう。

今まで面接というものを多く受けたことはないのに、一気に何十社も面接を受けることになるわけです。

何が選考の基準かもよくわからないままに合否の結果が来るので、改善点などもわかりづらく不安も大きくなりますね。

面接では一定の場数を踏むことと苦手意識を持たないことが大切です。

志望企業が明確にあるのであれば、その前に数社選考を受けておくようにしましょう。

就活はいつまで続くのか

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就活を始める時期について見てきましたが、次はいつまで就活が続くのかも見ていきましょう。

大学4年7月に7割が就活終了

大学4年7月の段階で8割の学生が内定を取得しており、7割は就職活動を終えています。

大手企業の内定出しは7月くらいまでである程度終了していきますので、7月までに内定を取る人が多いですね。

1人当たりの平均内定数は2.3社です。

あくまで平均ですので1人で5社も6社も内定を取る人がいることを考えると、多くの人は内定は1~2社であると考えるのが妥当でしょう。

大学4年4~6月に最も内定が出ている

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内定が出るタイミングで最も多いのは大学4年の4~6月です。

表向きには「企業の選考は大学4年6月から」となっています。

しかしほとんどの企業は大学3年3月でエントリーシート募集、4月で面接などの選考という流れになりますので注意してください。

多くの会社が考えるのは「ライバル企業よりも早く内定を出して『最初に評価してくれた会社に行きたい』という学生を逃さない」ということです。

なので内定時期は、前に前にずれていきがちになります。

遅い人は大学4年秋を超えても行っている

大学4年秋にでも就活をする人ももちろんいます。

春に内定を取れなかった人もいれば公務員や教員を志望していたが民間志望に切り替えた方など理由は様々です。

ちなみに企業によっては秋しか採用をしないという会社もあります。

「タフな就職活動を通じてどう成長したか」を重視する会社はむしろ大学4年秋の採用にこだわるようです。

秋採用でも優良企業の採用はありますので根気よくやっていくと成果を出しやすいでしょう。

就活が終わらない学生の3タイプ

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自身の意向に反してなかなか就職活動を終えることができない学生もいます。

そのような学生にありがちな特徴を見ておきましょう。

ここにはまらないように注意してください。

志望先を明確に決めていない

1つ目は志望先を明確に決めていないということです。

志望先が決まらないと業界研究や企業研究がおろそかになり、理解が深まらないまま選考を受けることになります。

本気でその業界を志望している学生に比べると知識も少なく、本気度も感じられないのであれば受かる理由がありませんね。

やりたいことはありません、でも私には実力があるので採用しませんか?というスタイルは新卒の就活ではなかなか成果出しづらいと考えられます。

選考を受けている数が少ない

選考を受ける会社が少ないと内定を取るのは厳しいでしょう。

どんなに自己分析や企業分析をやって準備をしても相性のいい相手を見つけることが難しいものです。

会社との相性もあれば面接官との相性もありますので本当に就活はめぐり合わせで結果が決まるものでしょう。

相応に数を受けないと内定を取るのが難しいというが現実ですので、大変ですがここは頑張りどころだと割り切って数を受けてみてください。

面接対策/テスト対策が不十分

面接対策やテスト対策を怠るとなかなか内定が取れません。

テストはある程度勉強すればクリアできるものでもありますのでぬかりなく対応しましょう。

面接で多い失敗は「自分のアピールしたいことをアピールしてしまう」ということですね。

自己PRは言いたいことを言うのではなく、相手の求めているものをアピールしないことには意味がないのですがこれを理解するには慣れが必要です。

面接対策をし実践を通じて身につけていきましょう。

選考時期が早い業界/企業

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次に選考の時期が早い業界/企業を見ておきましょう。

就活を始めたものの志望する業界はもう受けられないとなっては悲しすぎますよね。

外資系企業

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最も選考の早い企業は外資系のコンサルティングや投資銀行といった業界です。

超難関と言われるコンサルティング会社では大学3年夏にサマージョブという形で学生の選考を行い、9月には内定を出すところもあります。

大学3年冬にも同様の選考があり、やはり大学3年のうちに内定を出すと言われますね。

大学3年3月にエントリーシートを受け付けて選考をスタートしていくのは日本の大手企業だけですので外資系を受けたい場合は注意しましょう。

メガベンチャー

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メガベンチャーは外資系企業に対抗して若いうちから実績を出したい学生を採用しようとします。

外資系の特徴はジョブ型の採用であり入社時点で何をやるかが決まっていることです。

そのような学生は成長意欲が高く若いうちから活躍したいという強い動機をもつ傾向があります。

優秀な若い人が欲しいメガベンチャーにとっては魅力的な人材となるでしょう。

マスコミ

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マスコミの中でも特に雑誌社やテレビ業界は昔から選考が早い傾向があります。

マスコミを志望する学生は就職活動を通じて志望するというよりも、最初からマスコミに興味があるという学生が多いようです。

早いところだと大学3年の秋くらいから選考をスタートしています。

またマイナビやリクナビのようなサイトに情報を掲載せず、自社のホームページでのみ募集を行うこともあるでしょう。

そのため直接企業のホームページを見るようにしてください。

雑誌社やテレビ業界を受けたい学生の方は注意しましょう。

選考時期が遅い業界

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逆に選考が遅い業界がどのようなところかを見ていきましょう。

アパレル業界

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一般的にアパレル業界は選考が遅いと言われます。

ただ、選考が遅いのは主に販売職という職種の採用であるでしょう。

総合職の採用については一般的な他の会社と同様のスケジュールであることも多いです。

採用人数は販売職が多いため一般的にアパレルは採用が遅いと言われます。

どのような仕事をしたいか次第ですが、アパレルだから遅くていいというわけではないので早めに準備することがおすすめです。

公務員

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公務員は国家公務員から採用が始まり地方自治体に移っていきます。

国家公務員の結果が出るのが8月、地方公務員は9月と民間に比べると非常にゆったりしたスケジュールですね。

試験が難しく準備が必要ですので、公務員を受ける方は早めに試験準備を始めるようにしましょう。

選考が遅いからといってゆっくりしていると試験対策が間に合わなくなります。

就活の早い時期で内定をもらう3つの方法

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就活の不安を取り除くにはとにかく早めに1つ目の内定を獲得することが重要ですね。

不安なこと第2位が「内定がもらえるか」でした。

この不安を取り除くだけでも就活において自信を持てるようになります。

ここではどのように早期内定を取るか3つの方法を見ていきましょう。

前提:早めに就活を始める

王道ですが早めに就活を始めると内定はとりやすくなるでしょう。

自己分析や業界研究・企業研究に十分な時間を割けるようになりますし、インターンシップの参加やOB/OG訪問の機会も増えますね。

そして早めに就活を始めるからこそ、紹介する3つの方法のいずれも活用できるようになります。

早く始めればいいというものではないのですが、早く始めて以下のやるべきことをしっかりやることで就活に必要な準備を進めることが大切でしょう。

1.インターンシップなどの早期選考に参加する

早い時期で内定を取るための方法1つ目はインターンシップが実質的な選考になっている企業があるのでそこに参加することです。

ベンチャーなどに多いので、まずはベンチャー企業のインターンシップをチェックしてみてください。

ベンチャーに行く気はなくとも内定があるだけで不安が取り除かれ、その後の選考で緊張しなくなります。

面接で堂々と応対できると面接官の印象も良く、好循環になることが多いでしょう。

2.長期インターンに参加する

長期インターンはインターンシップ内での活躍が認められればそのまま採用に直結することもあります。

アルバイトをするくらいであれば有給の長期インターンをやった方が身につくスキルや内定の機会もあるのでメリットが多いでしょう。

長期インターンにもチャレンジしてみてください。

3.逆求人を利用してスカウトをもらう

最後は逆求人サイトを利用するというものです。

通常は学生が志望する企業にエントリーしますが、逆求人は企業側が興味のある学生にスカウトをする形となります。

自分のプロフィールや特徴を逆求人サイトに登録すると企業から連絡が来ます。

ただ、どの企業からどのような内容のスカウトが来るかが学生側ではコントロールできません。

逆求人サイト1つで就活を戦おうとするのはおすすめできないですね。

あくまで補助的に使用するものでしょう。

まとめ

就活,いつから

就職活動をいつから始めるかを見てきました。

多くの学生は大学3年6月までに始めているようですので、この流れに乗った方が無難です。

少し遅れてしまった場合でも問題はありませんので、焦らずにやるべきことをしっかりとやりましょう。

早めに始めると、紹介したようなインターンシップの活用や逆求人サイトの有効活用ができますのでおすすめです。

シューブンでは就活ノウハウに関する記事を多く掲載していますのでそちらも併せて参考にしてください。

就活ノウハウに関する記事はこちら

就職活動頑張ってくださいね。

この記事を書いた人mike