はじめに

「資格って取る必要ある?」「大学生におすすめな資格は?」といった疑問を感じている学生もいるでしょう。

資格を取っておくと知識があることを証明できるので、将来のために取っておきたいと思いますよね。

この記事では、資格は取るべきなのかということや大学生におすすめの資格を文理別に紹介していきます。

効率のよい資格勉強の方法についても触れていますので「勉強が続くか不安」という方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

資格は取るべきか

大学生,資格

結論から言うと、大学生のうちに資格を取得しておくべきです。

大学生が資格を取るべき理由としては以下3つが挙げられます。

  1. 自分の適性が見えてくる
  2. 時間を有効活用できる
  3. 就活で有利になる

①自分の適性が見えてくる

資格の勉強をするとその分野に自分が向いているかどうかが見えてきます。

勉強をしていても「理解が難しい」「楽しくない」と感じる場合には、その業界の仕事には向いていないでしょう。

世間的に華やかな印象をもたれている職業に憧れる学生は多いですが、そういった職業ほど地味な作業が多いものです。

その現実を知らないまま就職してしまうと「思っていたのと違う」と感じ、長く働くことができなくなってしまいます。

資格の勉強で仕事への適性がわかれば、就職において自分に合った仕事を選べるようになるでしょう。

自己分析に行き詰まっている場合には、資格の勉強を通して自分を観察してみてくださいね。

②時間を有効活用できる

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社会人になると仕事が忙しく、自分の時間を確保するのが難しくなります。

学校は自分の都合で休んでも周囲は困りませんが、仕事はそうはいきません。

1日働いて帰宅してから資格の勉強をするとなると、かなりの気力が必要です。

自由に使える時間が多い大学生のうちに取得しておく方が将来的に楽になります。

「暇だけどやることがない」という方は、資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

③就活で有利になる

資格を取得すると就活で有利になります。

業界によっては資格よりも実力が重視される場合もありますが、資格をもっていることがマイナス評価されることはありません

また資格をもっていること自体を評価されずとも、勉強で培った知識やスキルは仕事に活かせます。

「就活を有利に進めたい」「将来のために役立つことをしたい」と感じている方は、ぜひ資格取得にチャレンジしてみましょう。

資格を取ると就活で有利になる2つの理由

大学生,資格

前章で資格を取ると就活で有利になると紹介しましたが「本当に?」「どうして?」などと疑問を感じた方もいるでしょう。

資格を取ると就活で有利になる理由としては以下2つが挙げられます。

  1. 学生時代に頑張ったこととしてアピールできる
  2. 仕事に役立つ知識があることをアピールできる

①学生時代に頑張ったこととしてアピールできる

資格にもよりますが、取得を目指す場合には数ヶ月〜数年間の勉強が必要です。

そのため、就活の面接において学生時代に頑張ったこととしてアピールできます。

難易度の高い資格であればあるほど、説得力のあるアピール材料になるでしょう。

実際、資格の勉強を計画的に進めるためには先を見通す力やタスク管理能力・継続力が必要です。

資格取得をする過程で得たスキルは就活で大いに役立つでしょう。

そのほか、自分の長所を述べる際に「資格勉強をコツコツ続ける継続力があります」などと根拠となるエピソードとして使うこともできます。

「何もアピールできることがないな…」という方は、資格を取得して面接のアピール材料にすることも検討してみてください。

②仕事に役立つ知識があることをアピールできる

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取得した資格を活かせる業界の採用試験を受ける場合には、仕事に役立つ知識があることをアピールできます。

会社は仕事を効率的に進めていくために、社員の教育に時間やコストを割いているものです。

しかし教育に時間やコストを割き過ぎてしまうと、長期的にはよくても短期的な仕事の効率が悪くなってしまいます。

そのため「即戦力になってくれるような知識とスキルのある人を雇いたい」というニーズをもっている会社も少なくありません。

あなたが資格を取得してアピールすれば「この人は即戦力になってくれる」と企業に思ってもらえるため、採用率が高くなります。

資格を取得して就活を有利に進めていきましょう。

大学生が意識すべき資格の選び方

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前章までで大学生のうちに資格を取得するべき理由を紹介してきました。

メリットを感じた方は資格取得を目指したくなったでしょう。

しかし「何の資格を取ればいいかわからない」と迷ってしまうかもしれません。

そこでこの章では、取得を目指す資格の選び方について紹介していきます。

資格を選ぶ際には以下4つの視点を意識してみてください。

  1. 文系理系
  2. なりたい職業
  3. 興味のあるもの
  4. 性格に合うもの

①文系理系

あなた自身が文系であるか理系であるかによって目指すべき資格が異なります。

と言うのも、それぞれ目指しやすい職業が違うからです。

あなたの経歴を活かして目指せる職業に役立つ資格を取得していきましょう。

文系と理系それぞれにおすすめな資格については後述します。

②なりたい職業

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目指したい職業や業界が決まっている場合には、仕事に役立つ資格を取得していきましょう。

たとえば、外資系企業に入りたいなら英語の資格を取るなどです。

すでに紹介しましたが、資格の勉強をすると適性についてもわかるので「このまま目指してよいのか」が判断できるようになりますよ。

③興味のあるもの

「なりたい!」とまでは思わなくとも「ちょっと面白そうだな」と感じるのであれば、取得を目指してみるとよいでしょう。

実際に勉強してみることで自分に向いているかどうかがわかるからです。

勉強が楽しく感じるのであればそのまま資格を取得し、資格を活かして目指せる仕事を探せば後悔のない就活ができますよ。

④性格に合うもの

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資格によって求められる能力が違うため、性格に合うかどうかも重要なポイントです。

知識を暗記して正確に答えることを求められる資格もあれば、テキストを活用して正解を導き出す力を求められる資格もあります。

覚えるのが得意な人や几帳面な人は暗記するタイプの資格が向いているでしょう。

一方でおおらかな人や創造性豊かな人は、テキストを活用して自ら正解を導き出す資格の方がやりがいをもって勉強できるはずです。

性格に合う資格を選びたい場合には、事前に自己分析を済ませておく必要があります。

自己分析については以下の記事で解説していますので、自己分析が終わっていない方は参考にしてみてくださいね。

【就活における自己分析の目的とは】なぜ就活の1番始めに自己分析をするべきなのか?始める時期や自己分析のメリットまで解説!

文系におすすめな資格ランキング

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前章で資格の選び方を紹介しましたが、もっとも簡単に選べるのが文系理系を使う方法です。

ここからは文系におすすめな資格をランキング形式で紹介しますので、文系の方は参考にしてみてください。

理系の方は次の章で理系におすすめな資格ランキングを紹介しているので、そちらを読むことをおすすめします。

  1. TOEIC
  2. 簿記
  3. FP
  4. 中小企業診断士
  5. 宅地建物取引士

①TOEIC

TOEICはビジネス英語の習得度を測れる資格です。

海外に拠点を持っている企業や海外との取引がある企業においては、TOEICの点数が評価される傾向にあります。

文系の場合には英語の勉強を長くされている方も多いので、今までの勉強を活かしつつ資格取得を目指せるでしょう。

TOEICは990点が満点のテストで、合格不合格ではなく点数で実力を測ります。

試験によって差が出ますがおおよそ600点が平均点です。

②簿記

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簿記は会社の収益や支出の管理に関する知識を学べる資格です。

「数字を使うし理系の資格では?」と思うかもしれません。

しかし、どんな企業でも簿記の知識を使って運営されているため文系の方でも就活に活かせます。

たとえば法人営業の仕事に就いた場合には、売上の数字から相手企業の経営状況が判断できるようになるでしょう。

経営状況がわかれば相手により響く提案をしやすくなり、成果も出しやすくなります。

ビジネスの基礎も学べるので、どの資格を取るか迷っている方にもおすすめです。

③FP

FPはファイナンシャルプランナーのことで、お金に関する知識が網羅的に学べます。

3級であれば合格率70%ほどと目指しやすいのでとくにおすすめです。

金融業界で重宝される資格ですし、仕事で使わないとしても家計の管理など私生活にも活かせるでしょう。

④中小企業診断士

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中小企業診断士は企業の経営状況を診断できるようになれる資格です。

経営者に対して適切なアドバイスをするコンサルティングの仕事に活かせます。

取得するまでに1,000時間ほどの勉強が必要と言われているので、継続力などのアピールにもなるでしょう。

⑤宅地建物取引士

宅地建物取引士は不動産業界において求められる資格であり、大学生からも人気があります。

不動産の取引を行う事業所では、5人に1人の割合で宅地建物取引士を置かなければならないからです。

もっているだけで不動産業界への就職がしやすくなります。

法律に関する内容が多いため、法学部の方は取得しやすいでしょう。

理系におすすめな資格ランキング

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理系におすすめな資格ランキングは以下の通りです。

  1. ITパスポート試験
  2. 基本情報技術者試験
  3. 弁理士
  4. 情報セキュリティマネジメント
  5. 危険物取扱者

①ITパスポート試験

ITパスポート試験はPCスキルを身につけていることを証明できる国家資格です。

合格率50%ほどと国家資格としては比較的狙いやすく、独学で合格する人も数多くいます。

PCを扱う仕事であればITパスポート試験の資格は優遇されやすいので、業界問わずアピールできるでしょう。

②基本情報技術者試験

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基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門と言われている資格です。

情報処理に関する専門的な知識が求められ、ITパスポート試験よりも取得が難しいとされています。

その分だけ就活における評価も高いので、IT業界で働きたい方にとっては取得しておきたい資格と言えるでしょう。

③弁理士

弁理士は知的財産権についての専門家として認められる国家資格です。

弁護士や行政司法書士などと並ぶ士業に就ける資格として、学生からも人気があります。

身近なところで言うと著作権を扱うのも弁理士です。

インターネットが普及してさまざまな創作物が流通するようになった現代では、弁理士はとくに必要とされる資格でしょう。

④情報セキュリティマネジメント

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情報セキュリティマネジメントは2016年に作られた比較的新しい国家資格です。

サイバー攻撃などから情報を守るための知識を身につけられるため、あらゆる業界にて必要とされるでしょう。

認知度はまだ低いかもしれませんが、世の中の流れとしてはほぼ確実に需要が増えていくと予想されます。

目指したい業界がとくに決まっていない方にもおすすめできる資格です。

⑤危険物取扱者

危険物取扱者は化学工場やガソリンスタンドなど、使い方を誤ると危険なものを扱う際の知識を身につけられる国家資格です。

化学工場などでは必ず危険物取扱者をおかなければいけないので、常に需要がある資格と言えるでしょう。

合格率60〜70%ほどと高めで狙いやすい国家資格でもあるので、工場などの現場の仕事が好きな方はぜひ目指してみてくださいね。

文系・理系問わずおすすめな資格

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ここまで文系理系に分けておすすめ資格を紹介しました。

しかし、中には文系理系のどちらともつかないような経歴をもっている方もいるでしょう。

こういった方は文系理系問わずおすすめな資格の取得を目指してみてください。

  • 運転免許:車を扱う仕事ができるようになる
  • MOS:パソコンの基本的な操作が学べる
  • 秘書検定:ビジネスマナーが身につく

以上3つの資格はビジネスにおける基礎的な知識や能力が学べます。

入りたい業界などが定まっていない場合には、これらの資格取得を目指してみるとよいでしょう。

大学生が実践するべき資格の勉強法

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ここまででおすすめな資格を紹介したので、目指したい資格が決まった方もいるでしょう。

しかし「勉強が続けられるかどうか不安」などと感じるかもしれません。

資格を勉強する場合には以下6ステップを意識することで勉強を継続しやすくなり、効率よく学習を進められます。

  1. 試験日を確認する
  2. 1日・1週間・1ヶ月単位で計画を立てる
  3. やめること・いつ勉強するかを決める
  4. 集中や継続をする工夫を取り入れる
  5. 実際に勉強を始めて改善を繰り返す

①試験日を確認する

まずは取得したい資格の試験日を確認しましょう。

1年の間でいつ頃試験があるのか、合格に必要な期間はどれくらいなのかを調べて、いつ試験を受けるかを決めてください。

試験日を決めることでゴールが定まり、勉強のスケジュールが立てやすくなりますよ。

②1日・1週間・1ヶ月単位で計画を立てる

大学生,資格

試験日が決まったら、教材をそろえて学ぶべき内容をざっくりと確認してみましょう。

その後、1日・1週間・1ヶ月単位でそれぞれ何をどのくらいのペースで学ぶのかを決めてください。

短期と長期の両方で計画を立てることで無理なく勉強を進められますよ。

計画を立てる際にはなるべく余裕をもったスケジュールにしましょう。

やる気がない時でもできる量や、休みなく継続できる期間など自分の勉強ペースや傾向を考慮してください。

休む日もしっかりと計画に入れ込むことで、計画が遅れてしまった際も対処できます。

③やめること・いつ勉強するかを決める

やることが決まったら勉強時間の確保をしていきます。

仮にあなたが1日2時間勉強したいとしましょう。

今のあなたの生活の中でやめられることを見つけて2時間分を確保します。

スマホゲームをする時間やテレビを見ている時間などです。

「夕食の後にテレビをダラダラ見てしまう」という場合には「夕食後にテレビを見ずに2時間勉強する」などと決めてください。

先に時間を確保することで確実に勉強を進められる状態を作れます。

④集中や継続をする工夫を取り入れる

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勉強の計画が整ったら、集中したり継続したりするための方法を取り入れましょう。

方法はいくつもあるので事前に自分ができそうなものを見つけて、実践するものを決めておくようにしてください。

たとえば、集中力を保ちたい場合にはポモドーロテクニックがおすすめです。

ポモドーロテクニックとは25分間集中して5分間休むを1サイクルとして、これを何度も繰り返す方法のことを指します。

人間が高い集中を保てるのは15分程度と言われており、30分もすると緩んでくるからです。

短い時間を何度も繰り返すことで高い集中力を維持でき、勉強効率が上がります。

そのほか「夕食の後に勉強する」などと、すでにある習慣に紐づけて勉強時間を確保するテクニックもおすすめです。

慣れてくると夕食を食べることが勉強へのスイッチになり、勉強する習慣がつくので無理なく継続できるでしょう。

集中を保ったり継続したりする方法は他にもたくさんありますので、自身に合うものを見つけてみてくださいね。

⑤実際に勉強を始めて改善を繰り返す

ここまでの準備が整ったら実際に勉強を始めていきましょう。

実際に動き出してみると計画している勉強ペースが適切かなどがわかってきます。

修正が必要だと感じたらすぐに対策をとりましょう。

計画と行動がかけ離れないように定期的に見直して改善を繰り返してください。

そうすることで無理なく継続できる勉強方法が身についていきますよ。

まとめ

大学生,資格

大学生におすすめな資格をランキング形式で紹介しました。

紹介したランキングは多くの人にメリットが大きいものを上位に入れ込んでいるものです。

そのため、人によってはランキングの下位にあるものが向いているケースもあります。

選び方のポイントも紹介しましたので、参考にしながら自身が目指す資格を決めてみてくださいね。

また、資格を取得してもうまくアピールできなければ就活で活かせません。

資格を効果的にアピールしたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

インターン,エントリーシート
この記事を書いた人あっしー