はじめに
就活生に人気がある企業でのインターンは多くの学生がエントリーするでしょう。
そのためインターン参加に向けた選考を通過するには「インターンで学びたいこと」がとても重要になります。
エントリーシートで書くだけでなく、面接でも質問されることが多いのでしっかりと準備をしていないと選考を通過することができません。
この記事ではインターンで学びたいことの書き方について解説していきます。
ポイントや注意点をしっかりと押さえて、インターンに参加できるようにしましょう。
目次
インターンで学びたいことを書く重要性
インターンで学びたいことは、そのインターンの志望動機と同じくらい重要です。
「インターンで貴社の○○で学びたい、××の知識を得たい」というのはインターンの志望理由に直結すると言ってもいいでしょう。
志望理由にインターンで学びたいことを紐づける書き方ができると一貫性が出て説得力のある文章になります。
最近は就活においてインターンの重要性が高くなっているので選考も厳しくなっているのです。
そのため、書類選考に通過することができる内容が書けるようになるとインターンだけでなく、本選考でも役立ちます。
そもそもインターンでは何が学べる?
まずはインターンでそもそもどんなことが学べるのかを確認しておく必要があります。
インターンへ参加することによってどういった知識や経験が得られるのかが理解できれば自然に学びたいことが出てくるでしょう。
社会人のマナーや専門知識
インターンでは企業で働いている社員と接することができ、社会人としての立ち振る舞いや話し方を学ぶことができます。
また、担当者とのメールや電話でのやり取りではビジネスマナーについて考えるよいきっかけになるでしょう。
そのため短期インターンだとしても得られるものは多いです。
長期インターンでは企業と関わる期間が長く、専門的な知識や実務経験を積むことができるため他の候補者と大きな差をつけることができます。
企業や業界の詳しい情報
インターンに参加すると企業のことを深く知ることができるでしょう。
また実務を経験することで働いてみないと分からない業界の常識や必要な知識がわかります。
ネットや本には書かれていない、リアルな雰囲気を知ることはインターンでなければできません。
特にインターン先の企業の雰囲気や文化を直接感じて得た学びは、今後の就活本番でも大きな役割を果たすでしょう。
仕事のやりがい
どんなに些細な仕事であっても、任された仕事を完了したときには達成感や責任の重さも学ぶことができるでしょう。
よく説明会やOB・OG訪問で耳にする仕事のやりがいや達成感をリアルな体験を通して感じ取ることができます。
仕事を体験する前は「この仕事は大変そうだな」と一方的なイメージを抱いてしまうこともあるでしょう。
実際に仕事に携わってみると、仕事内容を通してマイナスなイメージを覆すようなやりがいや楽しさに気づくことができるかもしれません。
企業がインターンで学びたいことを尋ねる理由
企業が学生にインターンを通して学びたいことを聞く理由として主に以下2つが挙げられます。
- 選考に進める人材か判断するため
- 企業・業界の理解度を知るため
企業はインターンをイメージ戦略として使っている場合もあります。
そのため学生のインターンで学びたいことが企業の狙いとマッチしていることを知る必要があるのです。
学びたいことを尋ねる理由を知っておくと担当者に好印象を与えることに繋がります。
選考に進める人材か判断するため
インターンは就業体験の場の提供が目的である一方で、採用を前提としたプログラムの場合もあります。
実際に、インターンの参加を選考過程に組み込んでいる企業も存在するのです。
どうしてその企業なのか、インターンを通して何を得たいのか、どうして学びたいのかを言語化することで面接官に熱意を伝えることができるでしょう。
また、自分の考えを伝えることができるコミュニケーション能力も判断されているのでしっかりと説明できるようにしておくべきです。
企業・業界への理解度を知るため
企業理解がしっかり行われているかどうかも判断されているでしょう。
そもそも、企業理解がないと「インターンを通して学びたいこと」に答えることができません。
「独自の強みを持つ○○について学びたい」という理由を書くためには企業・業界研究をしっかりとする必要があります。
インターンで学びたいことを書く前に
学びたいことを書く前の準備としてその企業でしか得ることができない知識やスキルを知るために、企業・業界研究が必要となります。
色々と調べているうちに希望している企業の強みや特徴を知ると競合他社についても詳しくなることができるでしょう。
一つの企業や業界を詳しく知ると他の業界研究を行う際にも役に立つことが多いです。
注目するべきポイントやどのように比較していけばいいのかわかるようになるので、学びたいことを書く際に非常に役立ちますね。
そして、選考を通って参加できると疑問点などを担当者へ直接質問できるので他の候補者に大きな差をつけることも可能なのです。
スキルアップのためにも貴重な経験や知識になるので本選考と同じようにモチベーションを高めて、学びたいことを書くようにしましょう。
インターンで学びたいことを書く時のポイント
インターンで学びたいことを書く時にはポイントがいくつかあります。
絶対に守らなければいけないというわけではないですが、書類選考を通過しやすくなることにもつながるので押さえておきましょう。
結論からわかりやすく伝える
インターンだけでなく、就活での文章は結論から書くことが基本になっています。
その理由は、企業に届く多くの履歴書の中から書類選考が行われるので冒頭の数行が読みづらいと最後まで読んでもらうことができないからです。
最初に結論を書くことで数行で内容を理解してもらえるような構成にしておくことが大切でしょう。
曖昧な理由やわかりづらい表現をさけて、熱意が伝わるように学びたいことや志望動機を最初に書くようにしてください。
インターンの内容をしっかり把握する
その企業でしか学べないこと、他の企業では実現できないことを併せて書くということも必要です。
インターンに参加するためには志望度の高さをアピールする必要があります。
学びたいことの完成度はどれだけ企業研究ができているかで決まるのです。
企業の特徴を細かく調べ、他社にはない特徴を探していきましょう。
その独自の特徴を絡めて文章を作成することで他の就活生と差別化を図ることができます。
その企業でしかできないことやその企業独自の特徴を知って、書く際に活かしていきましょう。
企業がインターンをする目的を理解する
インターンを行う目的は実際に仕事を体験して企業・業界や仕事への理解を深めるということにあります。
目的が労働力の確保ではなく学習や優秀な人材の発掘であるため、書類選考ではインターンを通して学びたいことを明確に記すようにしましょう。
学びたいことは何かを伝えることでインターンに参加する目的も分かりますし、意欲があるということも伝えることができます。
企業は時間や人材をかけてインターンを開催しているのです。
これは「優秀な人材に出会いたい」「ミスマッチによる採用後の早期退社を防ぐ」などの目的を持っているでしょう。
企業がどのような人材を求めているのかインターンの目的を理解し、学びたいこととしてアピールしてみてください。
自分が学びたいことをしっかりと掘り下げる
その企業でなければ学べないことをしっかりと書くことが大切になります。
「ビジネスマナーを学びたい」や「仕事のやりがいを感じたい」など他の企業でも学べるような内容ではいけません。
人気のある企業だと倍率も高くなり、はっきりと自分の考えが定まっていない内容だと選考を通過することはできないでしょう。
自己分析と企業研究をしっかりとして学びたいことをピックアップすることで熱意が伝わるような内容を書けるようにしておくことが重要です。
インターンだからといって軽い気持ちで挑戦すると参加することも難しくなってしまうので注意が必要になります。
本選考のつもりでしっかりと準備をしておきましょう。
インターンで学びたいことの例文
インターンで学べることや学びたいことを書く時の注意点を解説してきました。
インターンで学びたいことの例文も紹介します。
こちらはあくまで参考として、自分の言葉でインターンで学びたいことを書けるようにしてくださいね。
書き方・構成
学びたいことを書く時にはしっかりとした準備をしておくことが大事です。
前章でも説明したように、企業研究やインターンの内容をしっかりと整理して自分だけの文章を書けるようにしましょう。
インターンでは候補者が多い場合があるため、最後まで読んでもらえるように書き出しに注意してください。
例文では、書き出しに企業の強みと具体的なサービスを出すことで「貴社で学びたい」という理由に説得力を出しています。
そこから自分自身の体験談や目標につなげているのです。
最後はしっかりとインターンに参加したいという気持ちを書くようにしましょう。
今回の例文はIT業界の企業のインターンを想定して書いているので、あくまで参考として読んでいただければ幸いです。
例文
私は貴社のインターンシップに参加して、強みである〇〇部門についての知見を深めたいと思っております。 貴社の代表的なサービスである〇〇は、世界的にも利用されている技術になっており、独自の技術を確立していることに大変感銘を受けました。 貴社のインターンシップを通じ、どのようなコンセプトとプロセスを経てサービスが利用者に届くか知りたいと考えています。 私は将来、ITの技術で世の中に貢献していきたいと考えていますが、そのために必要な知識や経験を貴社の社員や実務から学びたいと思っております。 現在は大学のゼミでITに関する研究や論文作成もしていて、貴社の実務に参加させていただくことで新しい学びや考え方を学び、積極的にプロジェクトを遂行していきたいです。 今回のインターンシップを通し、ビジネスの基本的な知識やスキルを身につけるとともに、自分自身の課題を明確にして今後のスキルアップに繋げたいと考えています。 私は貴社以外のインターンシップでは、目的が達成できないと感じて、貴社のインターンシップに参加を志望しました。 |
インターンで学びたいことを書く時の注意点
インターンで学びたいことを書く際はもちろん注意点も存在するのです。
そのポイントを事前に知っていると学びたいことを書く時の参考になるので認識しておきましょう。
インターンに対する熱意が伝わる内容になっているか
自分が作成した内容について、書いている時・書き終わり・提出前に入念に確認をするよう注意が必要です。
企業は費用をかけてインターンをするので、できるだけ熱意を持って参加してくれる学生の応募を求めています。
インターンは採用できる人材を見つける目的があるので、熱意が感じられない学生は選考で容赦なく落とされてしまうでしょう。
熱意を示すためには誤字脱字はもちろん学びたいことは判断材料として厳しくチェックされます。
そのため説得力がある内容を書けるように準備しておく必要があるのです。
企業研究はしっかりとできているか
企業はできるだけしっかりと企業研究ができている学生を迎え入れたいと考えています。
インターンのプログラムの内容や企業の強みをしっかりと理解できている学生が高評価に繋がりやすくなるでしょう。
様々な企業がインターンを開催しているので、どの企業でも学べることを書いていると希望度が低いと判断されてしまいます。
企業のHPのチェックはもちろん、OB・OG訪問などで得た知識をアピールできるようにしておきましょう。
まとめ
本記事ではインターンの学びたいことを例文付きで解説しました。
インターンの学びたいことは選考において志望動機と同じくらい重要なポイントになっているのでしっかりと準備して書く必要があります。
企業に対する熱意を伝えるために重要なものになるので、自分の考えや目的を整理していつでも説明できるようにしましょう。
本サイトではインターンに関する記事を他にも紹介しています。
インターンに関してもっと対策を練りたい方は是非参考にしてみてください。
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