はじめに

高年収を目指せる営業職に魅力を感じている学生も多いでしょう。

コツコツと実績を積み上げて昇格を目指さなくても、若いうちからすぐに高年収を狙えるのは魅力的ですよね。

しかし、職種や必要なスキルなどについてはあまり知らない人が多いかもしれません。

そこでこの記事では営業職の職種や必要なスキル、向いている人の特徴などを紹介していきます。

営業職を目指したいと思っている方や職種研究をしたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

「職種研究って具体的に何をするのかよくわからない」という方は、以下の記事を先に読むことをおすすめします。

職種研究

営業職にはどんな職種があるの?

営業職

一口に営業職といってもさまざまな職種があります。

職種によって仕事内容が異なるため、営業職の研究を行いたい場合には職種の確認からしていきましょう。

営業職の職種はとても多く、分類方法だけでもかなりの数があります。

ここでは代表的な分類方法である以下2つを取り上げるので参考にしてみてください。

  1. 顧客
  2. 営業手法

①顧客

顧客とは営業をかける相手のことです。

顧客によって営業職を分類すると以下2つに分けられます。

  • 法人営業:企業を相手に行う営業。BtoB営業とも呼ばれる。
  • 個人営業:個人を相手に行う営業。BtoC営業とも呼ばれる。

法人営業は扱う金額が大きくなるので責任も大きいですが高年収を目指しやすいです。

経営者などの一流ビジネスパーソンとも関われるため、社会人としての成長もしやすいでしょう。

法人営業の詳しい仕事内容ややりがいについては以下の記事を参考にしてください。

法人営業

個人営業は取引金額は小さいですが、1人ひとりと向き合って話ができることが大きな魅力です。

商品やサービスを適切に紹介することで顧客の人生を好転させることさえもできてしまいます。

喜びの声を直接聞くことでモチベーションが上がりますし、たくさん契約をとれば高年収も目指せるでしょう。

個人営業の仕事内容や必要なスキルなどについては、以下の記事で解説しているので参考にしてみてくださいね。

個人営業

②営業手法

営業職

営業のやり方による分類も見ていきましょう。

営業のやり方にも多くの種類がありますが、ここでは大まかなものとして以下2つを取り上げます。

  • 内勤営業:電話やメールなどを使って社内から遠隔で営業をする方法。
  • 対面営業:顧客と直接会って営業をする方法。

内勤営業では遠隔で営業を行うため、移動する手間がなく顧客への対応に集中できるのが魅力です。

ただ、高い集中状態を常に維持しなければいけなかったり相手の顔が見えないことで対応に困ったりといった難しさもあります。

近年ではビデオ通話による営業も増えてきており、ITに関する知識も求められ始めてきました。

より詳しく内勤営業について知りたい場合には、以下の記事も読んでみてくださいね。

内勤営業

対面営業は顧客の元を訪問する必要があり、移動に時間を取られることが悩みの種になりやすいです。

しかし相手の顔を見て話せるため、適切な対応をしやすいというメリットもあります。

感染症リスクへの関心が高まったことで対面営業から内勤営業に切り替える企業も増えてきました。

営業職の種類

営業職

働く業界ごとに営業職を分類することも可能です。

業界も数多くありますが、ここでは以下5つを紹介していきます。

  • IT営業
  • 広告営業
  • 不動産営業
  • 保険営業
  • MR

IT営業ではIT技術を使ったサービスなどを販売します。

今後も伸びていくと予想されるIT業界で働けるため、将来性があり学生からも人気がある営業職です。

詳しい仕事内容ややりがいなどについて知りたい場合には以下の記事を参考にしてくださいね。

IT営業

広告営業ではWebサイトや雑誌などの広告枠を販売します。

「売上を伸ばしたい」という企業の手助けをするため、コンサルタント的な要素もある仕事です。

広告営業に興味がある方は以下の記事で理解を深めてみましょう。

広告営業

不動産営業は不動産を販売したり、賃貸契約の仲介をしたりする仕事です。

その他、不動産を建てるための用地を仕入れる営業などもありますよ。

不動産営業の種類や具体的な仕事内容については以下の記事で紹介しているので参考にしてみてくださいね。

不動産営業

保険営業は保険のプランや仕組みについてわかりやすく説明し、保険を必要としている人が自分にあったものに加入できるようサポートする仕事です。

病気や怪我などの大きなリスクに備える保険を扱うため、顧客の人生に強く関与します。

「人の役に立ちたい」という気持ちが強い人に向いているでしょう。

ただ、すでに保険に加入している人も多く、保険は他社との差別化が難しいので契約を取るのはなかなか難しいものです。

保険営業の詳しい仕事内容やなり方について知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

保険営業

MRは「メディカル・リプレゼンタティブ」の略称で、日本語に訳すと医療情報担当者という意味になります。

医薬品や医療機器の正しい情報を伝えることで、販売につなげる仕事です。

他の営業職とは異なり、契約を取ることが目的ではなく正しい情報を伝えることが目的になっています。

少し特殊な営業職と言えるでしょう。

MRについては以下の記事で図解を交えながら解説していますので職種研究に活用してくださいね。

MR

営業職のやりがい

営業職

営業職の種類とそれぞれの仕事内容がわかったところで、やりがいについてみていきましょう。

営業職のやりがいとしては以下3つが挙げられます。

  1. 自分の成果がすぐにわかる
  2. 市場価値の高い人材を目指せる
  3. 若くても高年収を目指せる

①自分の成果がすぐにわかる

営業職は契約数などの数値で自分の成果がすぐにわかります。

頑張りが数字に反映されるのでモチベーション維持がしやすいのも魅力です。

また、顧客から直接的に感謝の気持ちを伝えてもらえることもあるでしょう。

感謝されたり、成果を数値で実感したりしたい人にとっては営業職は楽しい仕事です。

②市場価値の高い人材を目指せる

営業職

営業職として働いてスキルを身につければ市場価値の高い人材を目指せます。

営業職は商品やサービスを売ることで会社の利益に貢献できるからです。

会社の経営には必ずお金が必要であり、売上を出せる営業マンはどこの業界に行っても重宝されます。

自分自身の市場価値を高めたい人や高年収を狙っていきたい人にとっては、営業職はうってつけの仕事と言えるでしょう。

③若くても高年収を目指せる

営業職であれば入社してすぐの若い人でも高年収を目指せます。

営業の世界は経験年数よりも成果が重視されるからです。

成果を出せば出しただけ給料がもらえるインセンティブが設定されており、成果が収入に反映されます。

若いうちからたくさん給料を得たい人や実力主義が好きな人は営業職にやりがいをもって働けるでしょう。

営業職はきつい?

営業職

営業職に対して「きつい」「大変」といったイメージをもっている学生もいるかもしれません。

営業職は成果主義であるため、成果を出せなかった時にきついと感じることが多くなります。

どんな仕事においても言えることですが、成果を出すためにきちんと努力できる人であれば問題ありません。

就活をする際に労働環境のよい会社を選べばより安心です。

では、営業職として成果を出せないとどんなきついことがあるのでしょうか?

営業職がきついと言われる具体的な理由としては以下3つが挙げられます。

  1. 基本給が低いこともある
  2. 残業や休日出勤が必要になることもある
  3. 成果を出さないと怒られることもある

①基本給が低いこともある

すでに紹介したように、営業職は成果に応じて給料が上乗せされるインセンティブがあります。

そのため基本給が低く設定されている場合があり、成果を出さないと生活が苦しくなる可能性があるのです。

基本給が高めに設定されている会社を選べば生活に困ってしまう状況は避けられます。

高年収を目指すあまりに、求人情報などの「月収100万円の人もいます!」などという言葉に惑わされないでくださいね。

実際に月収100万円の人がいたとしても、基本給が低い場合には成果を出さないと生活が苦しくなる可能性があります。

求人を見る際には基本給としてどれくらいもらえるのかをチェックするようにしましょう。

②残業や休日出勤が必要になることもある

営業職

「成果を出さないと生活が苦しい」という状況では、残業や休日出勤をして成果を出そうとしたくなるものです。

顧客から遅い時間帯や休日に対応を求められると「チャンスを逃してはいけない!」と感じてどうしても断れなくなってしまいます。

プライベートの時間が取れなくなり、ストレスを抱えてしまうこともあるでしょう。

こういった状況を避けるためにも、生活に困らないだけの基本給がもらえるのか、成果を出すための研修制度があるかどうかについて注意を払うようにしてください。

③成果を出さないと怒られることもある

成果を出さないと職場によっては怒られることもあります。

営業職が売上を出してくれないと会社の予算がなくなり経営が厳しくなるからです。

会社員として勤めていれば成果に関係なく給料がもらえますが、誰かが成果を出さなければ会社は存続できません。

会社の経営に関わっている人からすれば、成果を出さない営業職に苛立ちを感じるのは自然なことです。

売上を出す努力をするように指摘されることは覚悟しておいた方がよいでしょう。

もちろん、努力を促すこととただ怒鳴ることは違います。

パワハラに相当するほどひどく怒鳴られるような会社を避けるためにも、会社説明会などで雰囲気のチェックを怠らないようにしましょう。

営業職に向いている人の特徴

営業職

自分に向いていない仕事に就いてしまうと、ストレスが大きく続けるのが大変になってしまいます。

ミスマッチを防ぐためにも適正チェックをしておきましょう。

営業職に向いている人の特徴としては以下3つが挙げられます。

  1. 明確な基準で評価されたい人
  2. 他人の感情を引き出す人
  3. バイタリティがある人

①明確な基準で評価されたい人

明確な基準で評価されたい人は営業職に向いています。

営業職は成果を数値化して評価されるからです。

たとえ経験が浅くても成果を出せば評価されるので「どうして自分は評価されないんだ!」といった不満を感じることは少ないでしょう。

また評価アップをするために必要なことも見えるので、仕事に対するモチベーション維持にもつながりますよ。

②他人の感情を引き出す人

営業職

他人の感情を引き出すのが上手い人は営業職に向いています。

商品などを売る際には顧客の感情を動かすことが重要だからです。

顧客の話を聞く中で「〇〇に悩んでいる」「〇〇したい!」といった感情を引き出し、要望を満たすための提案として商品やサービスを紹介します。

痩せたいと思っている人がダイエット商品を購入する場面をイメージするとわかりやすいでしょう。

人の話を聞くのが好きな人や他人が抱えている問題を解決するのが好きな人は、営業職として活躍できる可能性が高いですよ。

③バイタリティがある人

バイタリティ(活力)に溢れた人は営業職に向いています。

営業職は高年収を狙えるなどのやりがいがあるものの、成果を出せないとつらい思いをすることがあるからです。

つらい状況でも「どうにかして成果を出さなければ!」と自分を奮い立たせ、努力できる人は営業職としての素質がありますよ。

営業職に必要なスキル

営業職

営業職は以下3つのスキルが求められます。

事前に身につけておくことで就活に有利になりますし、入社後すぐに活躍しやすいですよ。

  1. ビジネスマナー
  2. ヒアリングスキル
  3. 自己管理能力

①ビジネスマナー

営業職は顧客を不快にさせないためにビジネスマナーが必要です。

ビジネスマナーが身についていないと話を聞いてもらいづらくなってしまい、営業どころではありません。

他の職種を目指す場合でも武器になりますので身につけることをおすすめします。

ビジネスマナーはルールさえ知っておけばできることが多いです。

インターネットにもたくさん情報がありますので興味があれば調べてみましょう。

②ヒアリングスキル

営業職

顧客の感情などを引き出すヒアリングスキルが求められます。

ただ相手の話に耳を傾けるだけでなく、話を聞き出す質問力も必要です。

日頃の会話でも相手が話したがっていることを想像したり、積極的に質問したりすることで鍛えられますよ。

③自己管理能力

営業職は職種にもよりますが、1人で行動することも多くあります。

誰かに励ましてもらったり、アドバイスを受けたりすることがあまりないので自己管理が大切です。

体調管理はもちろん、スケジュールの調整やモチベーション維持なども気を配る必要があります。

学生生活でも意識することで磨いていけますので、自分に足りていないと感じることを中心に意識してみましょう。

営業職を目指す際の注意点

営業職

営業職を目指したいと感じている人もいるかと思いますが、実際に目指す際には営業手法に注目しましょう。

感染症が広まったことで、対面で人と話すことに抵抗を感じる人が増えているからです。

顧客に直接会って話す営業手法しか扱っていない会社の場合、成果を出すのが今まで以上に難しくなっています。

メールや電話、ビデオ通話などを駆使して非対面で営業できる環境が整っている会社を狙うとよいでしょう。

まとめ

営業職

営業職について紹介してきました。

営業職は若いうちから高年収を目指しやすいのが魅力です。

しかし職種が多くそれぞれ仕事内容が異なるので、理解に時間がかかるかもしれません。

職種ごとの仕事内容については他の記事も参考にしながら理解を深めていってみてください。

営業職の将来性を考えたい場合はIT業界についても研究していきましょう。

と言うのも、近年ではITツールを駆使した営業手法をとる企業が増えてきているからです。

IT業界については以下の記事で紹介していますので、こちらもあわせて読んでみてくださいね。

IT,業界
この記事を書いた人あっしー