はじめに

リクルーター面談は選考の一環でありながら、現役社員から直接情報を得られる貴重な機会です。

この貴重な時間を存分に活用するためのコツについてお届けします。

このコツを知っているだけで、リクルーター面談を有意義なものにできるでしょう。

さらには就職活動を進めるための武器になるので、是非チェックしてみてください。

そもそもリクルーターとは

リクルーター面談

リクルーター面談の対策を立てる前に面談を行うリクルーターについて理解をしておきましょう。

リクルーターとは企業の人事に代わり、より学生に近い存在として選考の補助を行う社員のことです。

リクルーターは現場社員が担当することで、仕事の実情をより詳しく学生に伝えられます。

若手社員が担う場合は、学生とも年齢が比較的近い存在であるため親身になれるメリットがあるでしょう。

また企業側はより多くの学生の情報を集めることができる利点もあるのです。

リクルーター面談の役割とは

リクルーター面談

リクルーター面談は採用選考と違い、カフェや喫茶店・レストランなどカジュアルなシーンで実施されます。

学生からするとラフに社員と話すことが可能となり、より詳しい企業の情報や社員の個性を見る機会として活用できるでしょう。

しかしリクルーター面談の目的を理解していないままだと、せっかくのチャンスを逃す結果になりかねません。

そのため、まずはリクルーター面談の役割を知るところから始めましょう。

学生の人柄の見極め

企業としても入社する学生一人ひとりの個性を見て社風に合うか、活躍できる人材かを見極めたいと考えています。

しかし多くの学生を相手に人事だけの限られたリソースだけでは、すべての学生の性格を判断することができません。

そこで現場の社員がリクルーターとなり学生と向き合う時間を密に取ることで、より多くの学生の人柄を見極めることができるのです。

母集団の形成

リクルーター面談

候補となる学生を集めるのも企業の採用にとっての大きなミッションです。

リクルーター面談を通してより多くの学生に企業の事を伝えられます。

それと同時に学生にとっては現場社員の人柄を見る機会となり、自社へ興味を抱いてもらう役割もあるのです。

就職活動やキャリアに関する相談

リクルーター面談を担当する社員は過去に就職活動を経験した先輩でもあります。

学生はリクルーターが所属する企業のことだけでなく、就職活動のノウハウやコツを吸収することもできるのです。

リクルーターからのアドバイスは時として、就職活動において大きな突破口となる可能性もあるでしょう。

就活生が使わない手はありませんね。

3つの面談攻略のコツ

リクルーター面談

リクルーター面談はカフェやレストランで実施するラフな面談であることをお伝えしました。

しかし、企業によってはリクルーター社員に採用権限を与えているケースもあるでしょう。

また、リクルーター面談の中身が採用選考に影響を与えるケースが往々にしてあります。

つまり、リクルーター面談をただの交流会と捉えて準備をしないまま臨むと大変残念な結果となる可能性もあるのです。

そこでリクルーター面談を攻略するうえで最低限準備したい項目を3つ紹介します。

①逆質問は必ず準備

リクルーター面談

リクルーター面談ではほとんどの場合で質問があるかを聞かれます。

これは単に学生の疑問を解消する目的もありますが、同時に企業への関心度を探る目的である場合があります。

そのため「職場の雰囲気」や「やりがい・辛いこと」「入社のきっかけ」といった逆質問は事前に用意をしておきましょう。

②フィードバックを実践していることをアピール

リクルーター面談は一回だけに終わらず二回、三回と複数回に分けて実施されることもあります。

二回目以降だとその後の就職活動の状況報告などをする機会があるのです。

その際には、一回目の面談でもらったアドバイスを実施したエピソードやそれが功を奏したというようなポジティブなトークをしましょう。

フィードバックを実践していることをアピールすると好印象ですね。

これによって素直さや行動力といった人柄をアピールできます。

したがって逆に一回目の面談ではフィードバックをもらうよう心がけるとよいでしょう。

③質問への回答準備

リクルーター面談が採用選考の一部であることを考えると、よくある質問に対する回答の準備をしておくことも重要です。

例えば「学生時代に頑張ったこと」「志望動機」「長所や短所」があげられます。

仮にリクルーターからこうした質問がなかったとしても、自ら添削やチェックのお願いをしてフィードバックをもらうのもよいでしょう。

リクルーター面談を通して今後の就職活動対策も兼ねることができますので質問への回答は用意しておいて損はありません。

リクルーター面談当日までの流れ

リクルーター面談

企業によっては選考の一環としてリクルーター面談を設けているケースもあります。

一次面接後にリクルーター面談を挟んで二次面接を行うこともあるでしょう。

そのためリクルーター面談が実施されるタイミングは様々と言えます。

今回紹介するのは、エントリーやインターンシップを足掛かりにしたオーソドックスな流れです。

リクルーター面談までの流れは企業によってケースバイケースなので参考程度としてください。

①企業へのエントリー・インターンシップへの参加

まずは企業の選考へのエントリー、またはインターンシップへ参加をします。

選考の場合は、どの段階でリクルーター面談が実施されるかについて事前に説明されることが多いためそれに合わせて準備を進めましょう。

インターンシップに参加後もリクルーター面談があることが事前にアナウンスされるはずです。

エントリーの場合もそうですが、いつどの担当者から連絡があるのかをある程度把握しておき、連絡を見過ごすことがないように注意しましょう。

②企業担当者からの電話・メール

リクルーター面談

リクルーター面談への参加案内はメールで来るか、メールと電話のセットで来る場合がほとんどです。

電話のみの口頭によるセッティングはほぼないと言えます。

③カフェなどでの面談

リクルーター面談はカフェやレストランなどのカジュアルな場所で実施されます。

企業によっては専用の会議室や外部の貸会議室であるパターンもあり、セッティング場所はリクルーターや企業によって様々です。

どのようなシーンであっても固すぎない雰囲気が想定されるため、緊張しすぎず自然な会話を心がけましょう。

リクルーター面談での注意点とポイント

リクルーター面談

リクルーター面談はカジュアルな場所が設定され、ざっくばらんに会話ができる環境がゆえに最低限守るべきマナーへの意識が希薄になります。

学生という立場であっても社員の方の貴重な時間を頂いているということを念頭に、次の項目は特に注意してください。

服装

リクルーター面談の場所がカフェやレストランというカジュアルな場所でも基本的に服装はリクルートスーツです。

事前の案内で当日の服装は指定されることが多いため、当日までに服装への指示がないか今一度目を通しておいてください。

仮に私服でも大丈夫という場合は以下のような点に注意し、あくまでも面談という場に沿った服装をチョイスしましょう。

  • 派手な色は着ていかない
  • 露出の少ないものやアクセサリーは控える

服装例として以下の記事も参考になるはずなので、是非読んでみてください。

インターン,服装

OB/OGであることが多い

リクルーター面談

リクルーターはOB/OGであることも往々にしてあるのです。

同じ大学の卒業生であるリクルーターから得られる情報はその後の就職活動に大きなアドバンテージとなることもあります。

そのためリクルーターが同じ大学のOB/OGであることを想定して、就職活動事情や学部が強みになる企業・業界といった質問を用意しましょう。

一方で、共通点があることで親近感が湧くことも多いかもしれません。

親近感ゆえに礼儀を欠くような言葉遣いや態度にならないように気をつけましょう。

ビジネスマナー

いくらラフな場所でリクルーター面談を行うからといってビジネスマナーは不要ということではありません。

名刺の受け取り方や言葉遣いといった基本的なマナーはあらかじめ調べて実行しましょう。

社員の口調や態度がラフだからとそれに合わせて砕けすぎると、印象に大きく影響します。

あくまでリクルーター社員と学生という立場であることは忘れないようにしましょう。

お礼メールの例文紹介

リクルーター面談

リクルーター面談後のお礼メールをいくつかのシーン別に紹介します。

自分自身のシチュエーションに合わせて臨機応変に使い分けてみてください。

また、インターンシップ時のメールにも参考になる点があるでしょう。

併せて以下の記事も読んで、理解を深めてみてくださいね。

インターン,メール

通常パターン

まずは通常パターンのお礼メールの例文です。

例)

件名:リクルーター面談のお礼/〇〇大学_名前

株式会社○○
○○部●●様

大変お世話になっております。
○○大学の○○です。

本日はお忙しいところ、貴重なお時間をありがとうございました。

頂戴したお話の中で「ささいなことでも報告・連絡・相談」を大事にしているとの言葉がとても印象的でした。
今後アルバイト先で早速実践致します。

またとても親身に話を聞いて頂き、就職活動への不安が軽くなったと感じております。

就職活動を進めていく中で、また●●様のお力をお借りする必要があるかと存じます。
その際はご指導何卒よろしくお願い申し上げます。

○○大学○○学部△△学科
氏名

お礼メールが夜遅い時間になってしまったパターン

次いで、お礼メールの送信時間が夜遅くなってしまった場合の例文です。

例)

件名:リクルーター面談のお礼/〇〇大学_名前

株式会社○○
○○部●●様

夜分遅い時間のご連絡大変失礼いたします。
本日リクルーター面談をさせて頂きました○○大学の○○です。

ご多忙のところ、貴重な面談のお時間を設定下さり有難うございました。

●●様のお話から仕事に対する熱意や信念がとても感じられ、貴社への興味が一段と高まりました。
本日頂いた言葉を参考にさせて頂き、今後の就職活動に落とし込んで参ります。

就職活動を進めていく中で、また●●様のお力をお借りする必要があるかと存じます。
その際はご指導何卒よろしくお願い申し上げます。

○○大学○○学部△△学科
氏名

お礼メールが翌日以降になったパターン

何らかの事情があり、当日にメールが送れないということも時にはあるでしょう。

最後に、翌日以降に送るお礼メールの例文を紹介します。

例)

件名:リクルーター面談のお礼/〇〇大学_名前

株式会社○○
○○部●●様

大変お世話になっております。
○○大学の○○です。

お礼のご連絡が遅くなり大変申し訳ございません。

昨日(先日)はお忙しい中、貴重な面談のお時間を設けて頂き有難うございました。

●●様より頂いた志望動機や自己PRへのご指導は新しい発見が多く、今後の就職活動の参考になることばかりでございました。

就職活動を進めていく中で、また●●様のお力をお借りする必要があるかと存じます。
その際はご指導何卒よろしくお願い申し上げます。

○○大学○○学部△△学科
氏名

お礼メールを送る時の注意点

リクルーター面談

お礼メールは送るだけでも丁寧な印象を与え、メールを送らない学生と比較すると非常に好印象となります。

しかし送ることが目的となり、メールの中身に気を配れていなかったり送るのが遅くなってしまったりしては本末転倒です。

以下で紹介する注意点をしっかりと念頭に置いておきましょう。

お礼メールは当日中に

お礼メールはリクルーター面談後、当日中には送るように心がけましょう。

しかしメールを送る時間があまりに遅かったりする場合は、次の日の方が印象が良いこともあります。

やむを得ず当日の夜遅くに送る必要がある場合は、あらかじめ社員にその旨を伝えておくと良いでしょう。

伝えられていない場合は「夜分遅くに申し訳ございません」などと断りの言葉を文面に添えてください。

宛先は正確に記載

メールの宛先は相手がメールを読む際にほぼ最初に目に入る部分です。

宛名が違ったり漢字の変換にミスがあったりすると、いくらメールの内容が良かったとしてもとても残念な印象となります。

特に企業名の「株式会社」が前株なのか後株なのか、というのは注意が必要です。

「●●株式会社」が正式名称にもかかわらず「株式会社●●」と表記するのは間違いですので、送信前にホームページなどで確かめましょう。

メールを送る前にダブルチェックを行い、宛名の誤字脱字には十分に気をつけてください。

誤字脱字に注意

リクルーター面談

宛名はもちろんですが、本文の誤字脱字にも要注意です。

文章の誤字脱字は一つあるだけでも片手間で打ったような手抜きの印象を与えてしまいます。

文字の抜け漏れや変換ミスは場合によっては失礼にあたりますので、送る前に2回以上読み返すなどして対策を講じましょう。

また、誤字脱字に次いでよくあるミスが短縮言葉を使ってしまうことです。

例えば就職活動を就活と表記したり、学生時代に頑張ったことをガクチカと表現したりです。

短縮言葉は注意してても無意識に使ってしまうことも多く、日頃から就職活動に関するワードは略称表記しないことを癖付けておきましょう。

使いまわしの文章はNG

リクルーター面談は一つの企業、一人の担当者とは限りません。

就職活動の進め方によっては複数のリクルーターと会うケースもあるでしょう。

その場合、お礼メール作成を効率化しようとしてテンプレートを用意することもあるかもしれませんが、あまりおすすめはできません。

テンプレートは確かに便利です。

しかし、企業名や担当者名を変えずに送ったり文章が単調であったりすると返って印象が左右してしまうリスクもあります。

効率化は確かに重要ですが、同時にミスを誘発する原因ともなるため慎重に使い分けましょう。

まとめ

リクルーター面談

今回はリクルーター面談について解説してきました。

紹介したコツはリクルーター面談で実施することで選考を有利に持っていく武器となり得ます。

通常の面接では緊張で自分自身のことを100%伝えられないことも多くあるでしょう。

しかし、リクルーター面談は社員が学生一人ひとりに対してじっくり向き合ってくれる時間です。

企業や社員を知り、自分のことを余すことなく理解してもらうために上手く活用してしてみてください。

また、本サイトでは就職活動に関する記事を複数掲載しています。

興味のある方は是非確認してみてくださいね。

インターン,マナー
この記事を書いた人カケル