はじめに

学部によって就職活動での進め方や志望先も少し変わりますよね。

卒業生の就職先にも明確に違いが出ています。

今回は商学部の就職活動について見ていきましょう。

商学部卒の社員を多く抱える会社は商学部の人を採用する確率も高いと考えられますね。

商学部らしい就職活動を学ぶことで内定獲得の確度をあげていきましょう。

商学部生の就職活動の特徴とは

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最初に商学部生らしい就職活動とはどのようなものかをまとめていきましょう。

商学部はビジネス系職種の就活に有利

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まず全体として商学部生はビジネス系の職種の就活には有利です。

ビジネス系の職種というのはコンサルタントやマーケティング、営業などの文系で一般企業に就職する際の職種を指します。

会計や人事・M&Aなど会社の実務で使用する知識をすでに学んでいますよね。

面接で話をしやすいですし、そもそも商学部にいること自体で企業活動に興味があると思ってもらえます。

就職先は金融、コンサルティングが多い

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就職先としては金融機関やコンサルティング関連が多いです。

金融機関は採用数もそれなりに多いので、先輩たちも多く就職しています。

コンサルティングは近年非常に人気が高まった職種ですね。

どこでも活躍スキルをつけやすいというわかりやすさが人気の理由です。

法学系や文学系と比べると公務員が少ないことも商学部の特徴でしょう。

ベンチャー就職も増加

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ベンチャーに就職する人も増えました。

いわゆるメガベンチャーと言われる、勢いもあり採用数も多い企業に就職する人も多いです。

また商学部生は長期のインターンシップをやっている人も多くいます。

そのためインターンシップ先にそのまま就職するというケースも増えている傾向です。

インターンシップが良い就職活動の機会になるので、インターンシップに関する情報も是非参考にしてみてください。

インターンシップに関する情報はこちら

大学別商学部生の就職先

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具体的に商学部の先輩たちがどのような企業に就職をしているかを見ていきましょう。

大学レベルに応じて就職先の違いを確認します。

日東駒専レベル

誰もが知っているような会社も多く並びます。

金融・保険

三井住友銀行、ゆうちょ銀行、横浜銀行、静岡銀行、SMBC日興証券、第一生命保険、明治安田生命保険、あいおいニッセイ同和損害保険

情報通信

アマゾンジャパン、富士通、大塚商会、ソフトバンク、日立ソリューションズ、富士ソフト、NTTコミュニケーションズ

メーカー

スズキ、テルモ、アイリスオーヤマ、山崎製パン、紀文食品、明星食品、マルコメ、村田製作所

コンサルタント

EY、PwC、山田&パートナーズ

流通

ファーストリテイリング、丸井グループ、ヨドバシカメラ、セブンーイレブン・ジャパン、しまむら、青山商事、ウェルシア薬局

GMARCHレベル

GMARCHレベルになると大手企業がかなり多く並びます。

金融・保険

三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほフィナンシャルグループ、横浜銀行、野村證券、第一生命保険、日本生命保険、三井住友海上火災保険

情報通信

エヌ・ティ・ティ・データ、日本アイ・ビー・エム、日本テレビ放送網、東日本電信電話、楽天グループ

メーカー

パナソニック、日立製作所、凸版印刷、大日本印刷、ヤクルト本社

コンサルタント

トーマツ、あずさ、アクセンチュア

流通

伊藤忠商事、三井食品、三菱食品、ファーストリテイリング

早慶レベル

早慶はいわゆる就職偏差値の極めて高い会社の入社者も出てきます。

金融・保険

東京海上日動、みずほフィナンシャルグループ、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、日本生命保険、第一生命保険、三井住友信託銀行、損害保険ジャパン

情報通信

富士通、楽天、KDDI、日本マイクロソフト、セールスフォース・ドットコム、ソフトバンク、電通グループ、読売新聞社

メーカー

キーエンス、トヨタ自動車、サントリーホールディングス、デンソー、AGC、ダイキン工業、アサヒ飲料、森永乳業

コンサルタント

アクセンチュア、野村総合研究所、デロイトトーマツコンサルティング、あずさ、ベイカレントコンサルティング、アビームコンサルティング

流通

三井物産、住友商事、アマゾンジャパン、三井不動産、JR東海、オリエンタルランド

商学部生にイチオシな就職先

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商学部生にイチオシの就職先をご紹介します。

1.サイバーエージェント

多くの人が知るメガベンチャーであるサイバーエージェントです。

イチオシ理由

インターネット広告代理事業と自社でサービスを開発する自社メディア事業を手掛けています。

インターネット広告は非常に伸び盛りの事業です。

今後も成長が見込まれる分野でスキルをつけることはビジネスパーソンとしての価値を高めるでしょう。

また1つサービスを開発するビジネスディベロプメントを経験すると将来の経営人材としての道も開けてきます。

サイバーエージェント出身の起業家も多く輩出していますね。

注意点

採用数はそれなりに多いのですが、志望学生も年々増えており競争は厳しいようです。

基本的にはインターンシップに参加することが求められますので、早い段階で就職活動を始める必要があります。

2.P&G

P&Gはパンテーンなど誰でも知っている消費財メーカーです。

イチオシ理由

マーケティング人材の輩出企業として有名です。

外資系企業でもありますので英語力も必要になります。

グローバルで活躍するマーケティング人材を目指す方にはおすすめの会社・職場です。

商学部生はマーケティングに興味のある人も多いでしょうから、目指すべき会社の1つとなるでしょう。

注意点

採用数は多くないので競争が非常に厳しいです。

また外資系で英語力もないと採用されませんのでハードルが非常に高いでしょう。

P&Gを受けるのであれば留学する、マーケティング会社でインターンをするなど事前の活動が必要です。

3.アクセンチュア

総合コンサルティングファームとして存在感があるのがアクセンチュアです。

イチオシ理由

特に企業のシステムコンサルティングでは力があります。

デジタルトランフォーメーション(DX)化を推進するなど、世の中の動きを先取りした提案が求められますね。

システム関連の知識は今後も需要が高い職種ですので、市場価値の高い人材になるチャンスがあります。

アクセンチュア自体の採用も多いのでチャンスは多くあるでしょう。

注意点

外資系ですので入社後に英語を使って仕事をするという覚悟が必要です。

またコンサルティングですのでハードワークとなる覚悟もしておきましょう。

4.野村証券

証券業界のガリバー企業である野村証券です。

イチオシ理由

証券業界に興味はなくとも、どこでも通用する営業力がつくのが野村証券の特徴です。

野村証券出身で他分野で活躍する人は多くいますので、営業で活躍していきたいという人は検討するといいでしょう。

採用数も相応に多いので内定を獲得するチャンスはあります。

注意点

入社後の仕事はハードでストレスも多いです。

ストレス耐性がないという自覚がある人はやめておいた方がいいでしょう。

5.京セラ

日本を代表する電子部品会社の1つが京セラです。

イチオシ理由

「アメーバ経営」と言われる管理会計手法を生み出し、世の中に広めたのが京セラです。

高度な経営手法・会計を身につけたい人には魅力的な職場となるでしょう。

注意点

文系の採用数は少ないので競争は激しいです。

また総合職で入社した場合、管理会計や経営に近いところで仕事ができるかどうかはわかりません。

商学部生におすすめの業界

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おすすめの具体的な企業を見てきましたが、少し目線を上げて商学部生におすすめの業界を紹介していきます。

各業界については業界研究で分析していますのでそちらも参考にしてください。

業界研究一覧はこちら

コンサルティング

まずはコンサルティング業界です。

多くの企業の課題を解決していくので多くのノウハウを手にすることができるでしょう。

いわゆる「つぶしの利く」職種として人気があります。

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金融

次は金融業界です。

テクノロジーの進化により業界の安定性が危ういと言われますが、非常に高い収益性の会社が多くあります。

商学部の先輩が多く就職する業界ですね。

無形商材の営業は営業力がつきますので、営業力をつけたい人は金融業界はおすすめです。

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メーカー

日本の製造業には世界で活躍する企業が多くあります。

トヨタ自動車やソニーは日本国内の売上よりも海外での売上の方が大きいですよね。

世界で戦う日本企業に入りたい場合はメーカーが一番の近道です。

【メーカー業界:図解で3分解説】向いている学生の特徴とは?実際の仕事内容や今後の動向まで紹介!

ベンチャー

ベンチャー企業に就職するのも1つの手です。

自ら仕事を見つけて推進していくタイプの人はベンチャー就職もいいでしょう。

ある程度先輩や上司から指導を仰ぎながら社会人として一人前になっていきたい、という考えの人は辞めたほうが無難です。

インターンシップを多く募集していますので、インターンシップに参加してからベンチャーにするか考えるといいでしょう。

インターンシップに関する情報はこちら

商学部生におすすめの職種

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次に商学部生におすすめの職種を紹介していきます。

様々な職種は以下のページで紹介していますので参考にしてください。

基本的な考え方は「どの企業でも通用するスキルを身につける」「AIに容易に代替されない」職種を選んでいます。

職種研究一覧はこちら

ビジネスディベロプメント

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主にベンチャー企業で募集する職種ですが、1つのビジネスをどのように成長させるかを企画立案推進するのがビジネスディベロプメントです。

プロジェクトのリーダーですね。

これをすることで幅広い知識がつき仲間をまとめるマネジメントも学ぶことができます。

将来起業を考えている方にはおすすめの職種です。

マーケティング

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マーケティングはいつの時代も他社との差別化のために必要なスキルです。

マーケティングを専門性にするとどの会社でも通用する人材となれるでしょう。

商学部で学ぶ主要な学問の1つでもあり、商学部生との相性がいいこともおすすめの理由です。

システムエンジニア

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IT業界に就職しシステムエンジニアとなるのもおすすめです。

今後IT人材が70万人不足すると言われており、市場価値の高い人材になることができるでしょう。

プログラミングなど最初はハードルが高いかもしれませんが、新卒の機会を活用して企業で充実した研修を受け覚えるというのもいいですね。

ITコンサルタント

営業

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営業はテクノロジーの活用によって高度化している最中です。

今までは稼げる人と稼げない人が明確に分かれてしまいましたが、最近は営業ノウハウを可視化し誰でも稼ぐ営業になれるような工夫をしています。

優れた営業の会社で優れたノウハウを学ぶと一生の武器となるでしょう。

フィールドセールス

経営企画

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経営に近い立場で中長期の戦略を考えたり足元のビジネストレンドの分析したりする職種です。

AIやデータサイエンスを駆使した経営企画はこれからの時代に求められるスキルとなるでしょう。

経営企画

財務会計

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単純にデータを入力するだけの経理の仕事はシステム化されなくなります。

一方でその数字を読み、必要な資金を調達したり運用したりする仕事は今後も残るでしょう。

会計に興味のある商学部生であれば財務関連の仕事は考えやすいですね。

コンサルタント

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どのような時代においても企業が課題を持っていることには変わりはなく、経営コンサルタントの仕事もずっとあり続けるでしょう。

経営者は自分の会社を1人で見ているため、「他の会社はどうしているのだろう」と優れた経営ノウハウがほしいと思っています。

経営コンサルタントの仕事も長く活躍できる仕事でしょう。

経営コンサルタント

商学部生向け有利な資格

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商学部生が持っていると就職活動で有利になる資格を紹介します。

公認会計士

まずは公認会計士です。

この資格を持っていればかなり有利に就職活動を進めることができます。

大手会計事務所などから内定をとりつつ他の業種にチャレンジしてもいいでしょう。

難関資格に合格できる力があると評価されます。

税理士(科目合格も可)

税理士も税理士事務所などの内定をとりやすくなります。

簿記と財務諸表論の2科目だけの合格でも十分です。

会計に強い、よく勉強していたという評価をもらうことができるでしょう。

簿記

簿記はできれば1級、少なくとも2級を持っているといいでしょう。

商学部生ということで簿記3級では何のアピールにもなりません。

学校で勉強する内容をそのまま資格取得に活かせるという利点も考えると2級くらいはとっておくと損はないでしょう。

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーは個人の資産形成のアドバイスをする仕事です。

証券会社や銀行のリテール営業に内定を取りやすくなるでしょう。

自分の将来を考えるのにも役立ちますので、金融を志望する学生は取得することをおすすめします。

社労士

社労士は人事系の資格ですね。

メーカーのバックオフィス系で活躍をしたい人がアピールする資格として重宝するでしょう。

勉強時間は相応に必要ですので取得には十分準備が必要です。

ウェブ解析士

ウェブ解析士はマーケティングで活躍していきたい人が持っているといいですね。

サイトの流入経路や離脱ポイントを特定し改善することができます。

広告関連の会社を受けるのであれば取得しておくといいでしょう。

商学部生が就活で注意するべきこと

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商学部生が就活で注意するべきことをまとめておきます。

将来のキャリア形成を意識する

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商学部生は比較的就活を優位に進めていくことができます。

選択肢も多く、優良企業に内定をもらえる可能性も高いでしょう。

だからこそ自分の将来のキャリアをしっかり考えるべきです。

会社にぶら下がる時代は終わりました。

自分のコアとなるスキルをどう磨いていくか、仕事を通じて成長できるかどうかを見極めて会社を選びましょう。

選考で勉強をちゃんとしているか見破られやすい

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企業の人たちはビジネス経験が豊富です。

ビジネスを学んでいる商学部生の専攻に詳しい場合もあるでしょう。

学生がちゃんと勉強をしているかどうか見極めやすくなります。

他の学部ではあまり考えなくともいいのですが、商学部ならではの気を付けるべきポイントですね。

資格は時期とタイミングを見て計画的に取得する

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商学部の方が取得する資格は時間のかかるものから比較的容易にとれるものまであります。

会計士や税理士を志すのであればとにかく早くダブルスクールをするなりで学び始める必要があるでしょう。

簿記2級程度であればそこまで急ぐ必要はありませんが、テストがそんなに頻繁にあるわけでもないのでテスト日程の確認が必要です。

時期とタイミングで今から間に合うべき資格は何かということを確認するようにしましょう。

まとめ

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商学部生の就職活動について見てきました。

他の学部に比べても就職活動においては比較的優位に進められるでしょう。

だからこそ自分のキャリアをいかに描いていくかについては真剣に考えるべきです。

しっかりとしたスキルをつけ、自分の足で立てるよう将来のプランを考えましょう。

シューブンでは就職活動に関わる様々な情報を提供してます。

こちらも参考にしてください。

就職活動に関するノウハウはこちら

それでは就職活動頑張りましょう。

この記事を書いた人mike